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怒りや悲しみは消え去るのでしょうか?

怒る主婦2



私は怒りっぽい性格をなんとかしたいと思っている人もいるでしょう。
その人は、怒りとの対比で、いつも穏やかな人に憧れるかも知れません。

あるいは私は悲しく沈んでいることが多くていつも陰気に見られる、もっと陽気で明るい性格になりたいと思う人もいるでしょう。
そこでもやはり、悲しみの対極にある明るさ、陽気さに憧れているのです。

そして、自分を変えようとして、自分の理想の状態を増やしていこうと考えます。

その時、そこに時間という概念を登場させて、穏やかでいられる時間を増やしたり、陽気でいられる時間を増やせば、自分の理想像に近づけると考えます。

そうやって時間のトリックに騙されてしまいます。

どういうことかといいますと、「穏やかでいられる時間」と考えたとき、そこにあるのが、「穏やかさ」だけを持った自分が存在する時間を仮定しているのです。
そこには、同時には怒りは存在しないと思っています。

つまり、「穏やかなだけの時間」と「怒りだけの時間」の2つが存在し、「穏やかなだけの時間」の方を増やしていけば、やがて怒りは消えていくだろうというように錯覚するのです。

ですが、実際には、「穏やかなだけの時間」や「怒りだけの時間」など存在しないのです。
それは頭の中で創り上げたモデルに過ぎません。
怒りがあるから、それとの対比で平和なときが存在し、悲しみがあるから、陽気さも存在するのです。

実際には、「怒り」と「穏やかさ」は常に共存します。
別々の時間など存在しないのです。
単に、片方がもう一方よりも目立っている状態があるだけだと考える方が現実的でしょう。

ですから、「穏やかな時間を増やそう」作戦は、失敗に終わります。
そもそものモデルが間違っているからです。

ですが、努力や訓練によって、自分が望む方向に自分を変えるというのは正しいように思えます。

実はそのように思う背景には、学習曲線というモデルがあるのです。

心理学などで学習の効果を表現するのに、「学習曲線」という概念を使います。

例えば、ネズミが迷路を通って入り口から出口までたどり着く時間を測定し、それと訓練の度合い(試行回数など)との関係をグラフに描いたのが学習曲線です。

ご想像の通り、「学習曲線」は右肩上がりになります。

単純な比例関係ではないにしても、努力の度合いが増えれば、成果も向上するという関係がそこに表れます。

一般的な言葉で言えば、頑張れば頑張っただけの成果が現れると言うモデルです。

先ほどの「穏やかな時間を増やそう」作戦もこのモデルをあてはめて考えているわけです。

ですが、なんでも学習曲線型のカーブを描くわけではありません。
つまり、何でもかんでも「頑張れば頑張っただけの成果が現れる」というものではありません。

そもそも、今相手にしている対象が、そのような関係が見込めるものかどうか、その見極めを最初に行うことが肝心なのです。

それを無視して、乱暴に何にでも「頑張れば頑張っただけの成果が現れる」と考えるやり方は要注意なのです。

そのようなモデルで、「怒り」をゼロにしたり、「悲しみ」をゼロに出来た人がはたしているでしょうか?

あるいは、今までにそのような努力をした経験のある方も、少なくないと思います。

しかし、それは失敗に終わったはずです。
あてはめるモデルが間違っているからです。

さて本題に戻って、それでは、「怒り」や「悲しみ」やあるいは、「嫉妬深さ」や「頑固さ」といったやっかいな対象にどのように対処すればいいのでしょうか。

それらは、個別に考える必要はありません。

例えば、「悲しみの時間」と「陽気な時間」のような間違ったモデルを使うのをやめて、それらが同居する自分をありのままに、作為なしに見つめることです。

自分の中の「怒り」の感情を否定せず、また一瞬後には「穏やか」な自分に変化している様子を受動的に見つめることです。

たとえば、いったん怒りだしてしまうと、その後怒りが納まっても、それを引きずって素直に穏やかな自分に戻れなかったりします。

しかし、そのような時には何らかの作為が入り込んでいます。

受動的に、ありのままの自分を観察するとき、そこに他者を意識したりせず素直に変化しつつある自分を感じることができます。

頭で考えた「理想の自分」に近づける様な努力を一切やめて、ありのままの自分にあくまで従うやり方を取ったとき、その時初めて「自分が怒りの虜になってしまう」などの問題や怖れから解放される可能性が生まれるのです。

そこで必要なものは、努力や訓練ではありません。
理想に向かわせようという作為的な働きをやめるという、反努力、ありのままを受動的に見つめる姿勢だけが必要なのです。

押さえつけた穏やかさや、陽気さなど付け焼き刃にしかなりません。
学習曲線のモデルに騙されて、無駄な努力はやめましょう。

またそのような作られた無理なふるまいは、他の人から見て不自然で作為的であることがすぐにわかってしまいます。
一緒にいて疲れる人、窮屈な人になってしまいます。

またそのような訓練をしてあげましょう的な誘いに乗ってはなりません。
努力すれば向上するのなら、だれかに助けてもらう必要などありません。

そして、自分が相手にしているのが、そのようなモデルに当てはまるかどうかを見極めることを忘れてはなりません。

間違った方向での成功は、成功すればするほど、それだけ大きな失敗を意味しているのです。

そして、努力したほど、今までが失敗だったことを認めるのが難しくなるという、やっかいなオマケまでつきまといます。

以上、今回はそれ以上の話は省略して、その方向性ということだけを書いて終わりにします。

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