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あなたが正しいと悪人が存在する

老子の第2章は、「美しいというのは、汚いものがあるから美しいものが存在するのだ」で始まる文章です。

善悪も、悪があるから善と呼ばれるものが存在する、ものが「ある」のも「ない」があるからあると言える。片一方だけではお互い存在しないものなのだ。

対立


生と死、長と短、高と下、多と少、大と小、前と後、遠と近、軽と重、静と躁、難と易、黒と白、雌と雄、正と反、などなど対立する概念は、互いに対立しあっているだけでなく互いに関わりがあり、矛盾するだけでなく互いに寄りかかって支えあって存在するという考えです。

普通に考えると、何を言っているのかよく解りません。
このような考えを知るには、弁証法というものを知っておくといいでしょう。

「普通に考える」といいましたが、これは「AはAであって、けっしてAでないことはあり得ない」という論理的な思考と呼ばれるもの、アリストテレス的な論理と呼ばれるものです。

一方でヘーゲル等に代表される弁証法的なアプローチでは、対立し、矛盾するものが出逢って共存します。反対のものどうしが通じ合って動いていくと考えます。

またどんなものも、それ1つをとらえても、正と反、肯定と否定の対立が一つに統合されて存在する訳で、たとえば、男性の中にも女性的なものが存在し、女性の中にも男性的なものが存在するのだというわけです。

あなたが、自分は「正しい」と考える時、「間違っている」人が自分の外にも登場します。
あなたはその人に「間違っている」ことを説得しようとするかも知れません。
しかし、例え説得が成功してもあなたが「正しい」ものを考え続けている以上、「間違っている」ものは存在し続けます。

もしかすると、あなたは相手が間違っているといって、訴えるかも知れない。
裁判を起こして、あなたが勝訴したとしても、あなたにはむなしさが残ります。
結局その努力では、本質的なものは何も代わらないからです。

これを解決するには、あなたが「正しく」あることをやめるしかないといえます。
あなたが「正しい」と、「正しくない」ものが登場するからです。

「正しい」と「間違い」が独立して、片方だけ存在すると考えるのをやめないと限り対立は続きます。

そもそも「正しい」というのは、あなたがそれに名前をつけ、それを使って思考している時に存在する訳です。
あなたが思考を振り回すから対立する「間違い」という概念も生み出されるわけです。

対立し、矛盾するものが存在するのが、ありのままの世界であることを受け入れて、言葉を使って思考を振り回さないのが賢いやり方であると老子はいいます。

このように、言葉や思考はわたしたちを束縛し不自由なものにしてしまいます。

そのような知識をどんどん捨て去ることで、垣間見えて来る世界、そこに自分が同化していくことを老子や、仏陀は求めてきたと言えるでしょう。

心が忙しく思考で手一杯になっていない時、思考が途切れた所に一瞬垣間見えるもの、それが存在そのもの、真実だといわれます。

このような話になれていない方には、余計に訳のわからない話になったかも知れません。では、最後に思考がわたしたちを、束縛し不自由にしてしまうことのたとえ話をあげておきます。

こういう話です。

ムカデ



百足(ムカデ)という生き物をご存じですね。
ムカデは名前の通り、足が百本もあろうかという、足だらけの生き物です。

あるときムカデが、声をかけられました。

「よくそんなに足がいっぱいあって、うまく歩いていられるね!」

ムカデはそんなことは、考えたこともありませんでした。
言われてみると、「こんなに沢山の足を、よく自分は動かせているものだ」と思えてきます。

そう思った途端、ムカデは、。。。。

結末はご自由に。

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