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恐れからの自由

恐れがあると私たちは自由に考えたり、感じたりすることができなくなります。

そして、目の前に危険なものがあれば逃げ出すような、肉体的な恐怖なら対処方法をとればいい場合もありますが、心理的な防衛から来る恐れはもっと事情が複雑です。

心理的な恐れの場合、その恐れの存在に気づいていなかったり、原因がなんであるか分かっていない場合が多いから厄介なのです。

恐怖感は、漠然と自分を不安にさせ、感受性を鈍らせたり、自由に考えることに無意識に抵抗して邪魔をします。

普通の状態なら、無難にこなせることがうまくできなかったり、あるいは恐れから嘘を言ってごまかそうとしたり、自暴自棄に陥らせたりするかもしれません。

しかしそれなら恐れを取り除いてしまおうということで、それが単独で存在して、それだけを取り除けるように思ってしまうとうまくいかないでしょう。


あたかも、外側から恐怖心だけを取り除けるような発想から行なう対処方法は、見当違いでごまかしのようなものになってしまいます。

そうではなく、恐れの感情は、自己全体の行動や思考の中から生まれてくるものだと考えたほうがいいでしょう。

たとえば、典型的なのは何か自分の好きなものや人に対して執着するとき、その執着する度合いに応じて、それを失うことへの恐怖が生まれてくるのです。

最初は、たまたま見かけたものや人に対して、何か惹かれるものを感じます。
そのうちそれは私のお気に入りになっていきます。

その私のお気に入りのものが、好きになり、所有し、いつもそばに置いておきたくなるにつれ、執着が生まれてきます。

その執着心が育つにつれて、それを手放すことへの恐怖が起こってくるのです。

このことからも、失うことが怖いのをなんとかしたいと思ったら、その怖さだけをなんとかしようとするのは、見当違いであることは明らかでしょう。

対象が好きでなくなれば、恐れも和らぐのかもしれませんが、それでは元も子もないわけですよね。

対象を求める心をごまかして、本当は好きじゃないと思い込もうとするのは、恐れの方だけなんとかしようという発想からの、反動的なごまかしにしかなりません。

ですから、私の行動や心の働きを全体で捉えて、この執着心と恐怖心の関係が生まれていることを理解することから始めなければなりません。

たとえば「私は対人関係に問題を抱えています。人と接するのが怖いんです。」
という訴えがある場合、根本的な解決を望むとすればどうすればいいでしょうか。

「人が怖いのは、引きこもって人と合わないからダメなんです。もっと積極的に人にあったり、声をかけたりできる人間になりましょう。」

このようなアドバイスでは、恐怖心の程度が大したことの無い場合は、効果が期待できるかもしれません。
行動を起こすことで、「やってみればそれほど怖くなかった」という体験が生まれて、徐々に恐れが解消され無事解決となる場合もあるでしょう。

しかし、自分の恐怖心がどこから来るのかも分からず、無意識の抵抗が強い場合には逆効果になるかもしれません。

さらに言えば「人から何を言われても平気になりなさい。毎日批判をうけるような状況を作って自分を鍛えればいいのです」といった過激なやり方は、危険を伴います。

自分の感情をさらに鈍麻させることで恐れに対抗しようとしてしまうかもしれませんし、あるいはすぐに戦闘的になって一時的に恐怖心をごまかそうとする習慣を作ってしまうかもしれません。

ですから「恐れだけを取り除いてください」と望むのは本質的な解決にはつながりません。

とりあえず、自分の恐れがどこから来るものかを知ることや、恐れのメカニズムを理解して、自分が望むことと恐れの感情が不可分の関係にあることを知ることなどがスタートになるでしょう。

まずは、「私はまわりの人から好かれたり大事に扱われる存在になりたい。人を怒らせたり嫌われたりすることを怖がっているのだ」といったことを認められるようになることです。

そんなことは、「誰もが感じていることで、自分もそう思っていても構わないのだ」と理解して、それを自分でも認められるようになることです。

そして、それが原因で少しでも批判めいた響きを感じたりすると、自分が嫌われてしまうと思ってパニックになってしまうというメカニズムを理解するのです。

「他の人なら少々冗談を言っても許されるけれど、私が何か言うと他の人を傷つけてしまうかもしれない」というような、根拠のないことを思い込んでいるかもしれません。

ですから「私の感じることを自由に話したりするのは危険だ。」という思いから自由に話せなくなったり、自分の好き嫌いを自由に認めることができなくなるのです。

ばい菌やウイルスのように「退治すれば治ります」というわけにはいきません。

表裏一体である自分そのものを全体で捉えないと、根本的な解決は生まれてはこないでしょう。

たとえば、食べ過ぎたら、そのあと何時間も苦しい思いをしてしまった。
だから、これからはほどほどにするようにしようと学習します。

胃袋をを鍛えて、いくらでも食べられる身体になればいいと思うのは、ちょっと限界があるわけです(笑)。

バランスを取ることが自然になれば、いちいち食べる度に気にすることもなくなるし、食べることを怖がったりもしなくなるわけです。

それは、無意識にバランスを取れるようになったからです。

人と接する場合も、誰であろうと他人の反応から来る恐怖に対して、完全に自由なれる人がいるわけではないでしょう。

誰もが、ときどき恐れを思い出しながらも、バランスをとってうまいポジションに自分を置くことをやっているわけです。

ですから超人的な人を目指すのではなく、変化しながら微妙なバランスで、偏りすぎて問題を起こすことを避けることが、生きるということだと理解すればいいのです。

全体として、動的にバランスをとる自分なりのやり方を見つけることです。

勘違いして、静的で絶対的な解決があるかのように探し求めるから、さまよって自分をどうしていいかわからなくなってしまうのです。

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