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責任を回避することのパラドクス

天使1


神様が人間に自由を与えた。

神:自分で自由に選択してもいいんだよ。素晴らしいことじゃないかね。

人:それは素晴らしいようでもあるし、やっかいなようでもあります。

神:自分で選択できることのどこがやっかいなのかね。

人:選択したことが間違っていたとき、後悔したり、自分を責めたりすることになるからです。

神:では自分で選択はしたくないというのかね。それなら社会や誰かの言葉を信じて、それに忠実に従っていればいい。失敗しても自分のせいでないと言い訳できる。

人:でもそれでは、誰かの奴隷になってしまいます。やはり自分で選ぶことも捨てがたいのです。

神:ではなぜ後から自分を責めるんだろうか?そこに問題の本質があるようだね。

人:自分で精一杯やったつもりでも、失敗することがあります。そして失敗した後で、もっとうまくやれば失敗しないでいられたかも知れないと思うと、後悔したり、うまくできなかった自分を責めてしまうのです。

神:それは自分の失敗を正面から認めたくないだけではないのかね。
本当はもっとうまくやれる人間であるという自分のイメージを崩したくないから、失敗してしまった自分のイメージを否定したくなる。
それを巧妙に隠す為に、今回は特別不運が重なったことにしたいだけだろう。

人:でも自分の失敗はやはり怖いです。好きこのんで誤魔化そうとしているわけではないのです。

神:失敗を恐れるのは、ほとんどは社会に生きるために身につけてきた教育によるものにすぎない。
失敗しても誰も何も言わないとしたら、怖がることもやめるだろう。
一方では、人間だから失敗もあると認めながら、いざ自分が失敗するとそれを受け入れられないのは矛盾している。
この後半の部分は、社会に刷り込まれたものに過ぎない。
失敗する存在として、私が君たちを創り上げた時点で、失敗を受け入れるしかないのだ。

人:しかし、犬や猫と違って、人間は社会の中に生きている以上、そんなに割り切っては生きられません。

神:たとえば犬は子どもの頃に誰がボスかを教えられたら、その後は素直にそれに従うようになる。
人間のように、いつか寝返ってやろうなどと考えない。
いったん誰がボスかを決めたら、そんな問題は忘れてしまっているから、くだらない問題に悩まされることはないのだ。
人間は勝手に自分が創り上げたイメージにあわないと、自分を責めるというやっかいな存在になってしまった。

人:犬だってボスに褒められたら喜ぶし、叱られたら悲しむでしょう。人間も社会の中に生きていてこその喜びがあるはずだ。

神:一言で一緒にしてしまうから混乱することになる。
誰かに褒められてうれしいと思ったら、いまそれを喜んで終わりにすればいいことだが、それをいつまでも取っておこうとするところから問題が始まる。
社会の一員になるのもいいが、過去に創り上げた関係にとらわれすぎないでいれば、それは快適なものになるだろう。

人:言葉を使いこなすようになった人間が、その能力を放棄する必要は無いでしょう。言葉を使うようになれば、過去のことも使いこなすようになるのは仕方がない。

神:人間は過去を使いこなせているだろうか?
それが不完全ないまの人間の限界なのだ。
過去に決めたことをいつまでも使い回ししようとするから、現在と合わないことが起きるたびに悩まされることになる。
いつでも、いまここに起きることに責任を取る気になれば、そんな悩みから解放されるだろう。
昨日食べた食事を今日も残っていないか探し回るようなことをしないことだ。今日の食事はいま新しく作るのが当たり前にしてしまえば、過去に使い回されることもなくなる。
毎瞬に責任を取ることを厭わなければ、責任のがれがもたらす被害を受けなくても済むようになる。ずぼらなことをしないことだ。

人:なるほど、昨日の人間関係を今日も期待するから、裏切られたときに悩むことになります。幻想の世界で生きようとするのは、いいときもありますが、やっかいごとも、すべてそこからやってきているような気がします。

神:人間はまだ過去を不完全にしか使いこなせていない。
そう思っていれば、信頼できるいまだけを大事にするようになる。
いま取るべき責任を回避しようとすると、つまり過去の遺産に頼ろうとすると、楽しようとしたつもりが、それ以上の問題を作り出すことになる。
いまに生きることが、本当の意味での勤勉さではないだろうか。

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そのまま、ありのまま

いまに生きること

シンプルなことなのですが、複雑に考えがちですね
しかし、そう複雑に考えることを嫌がったりすると、
ますます負のパラドックスに陥りかねません

今、目の前のことに淡々と向きあう、湧き上がる感情を
ただ見つめる、ここに意識するだけでよいのでしょうね


ありがとうございます

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