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確かさに依存しない

「天気予報が100%当たるようになったら信じよう。それまでは信じない。」

こんなことを思う人は余りいないでしょう。

それなりの確率があれば、有用なものだと思って利用するのが普通ですね。
そして「100%なんてどだい無理だよ」と思うのにも抵抗はありません。

もしかすると実現するかも知れませんが、それには膨大なコストがかかりそうですし、そこまでする必要があるかどうかを考えるでしょう。

しかしそう思っている人が、意外なことで100%信じられないと困るという罠にはまっているのです。


私たちは確かなものをほしくて、正しくありたいと思い、安定した地位に就きたくて、いつも何かを探し求めています。

そういうものを手に入れたら安泰だと信じているからです。

そのことは容易に、今自分の持っているもの、今自分が所属しているグループ、今自分が信じている観念が絶対正しい、と信じたい欲求を作り出します。

人は客観的な真実よりも、自分が信じたいことを信じるものです。

「信じたいことを信じる」というのは、一見自由に選んでいるように見えますが、その実体は、確かなものを手に入れて、安心したいという気持ちから来ています。

言い換えれば、確かなものが見えないことが不安でたまらないという恐れがもとになっている選択であるわけです。

その根底に恐れがあるかどうかは、容易にわかります。

うわさ話


その考えが正しくないという脅威にさらされるとき、つまり他人の異なる意見や批判を耳にしたときなどに、自分がどう反応するかを見てみればいいのです。

本当に信じていることなら、それと異なる考えを聞いても平然として、不安な気持ちや自分への脅威を感じたりはしないはずでしょう。

ちょっとでも批判じみた声を聞いた途端に、不安が表れ動揺したり、憂鬱な気分になるというのは、自分が必死で「その考えが正しくあって欲しい」としがみついているからです。

しかし、それでは本当に信じられるものを見つければいいのか、というとそういうわけにもいきません。

なぜなら、ものごとは常に変化するもの、自分自身だって常に揺れ動いている存在です。

そのことから考えれば、固定した絶対と言える正しさは存在できないということになります。

どんなに権威があろうと、時代や国が違えば全くのたわごとになってしまうかも知れません。

つまり、「どうやっても揺るがない確かさを手に入れることは不可能である」と認めてしまうのが正解でしょう。

確かなものにしがみつきたいという恐れからの行動を続けていれば、いつになっても不安から逃れることはできません。

それは、本来不可能なことを「これだけは間違いない」と信じたくて信じているということです。

「これが正しくなくては、自分はどうしていいのかわからない。だから信じるしかない。」というのがその実体なのです。

そして、本来根拠のないことを信じようとしているわけですから、いつか自分を騙して信じていることに気がついて、安心感はもろくも崩れ去っていきます。

1つの確信が揺らいでくると、すかさず他の権威を探して、またしばらく空しい安心感の時期を過ごそうとします。

そして、しがみつく度合い、恐れの強さがあるほど反対するものへの反発は大きくなり、他者を攻撃したくなるのです。

実際に人にあって話を聞かなくても、ネットの様々な考えを目にしているみなさんなら、自分と同じ考え、違う考えを目にしたときに、自分がどのように無意識的に、意識的に反応しているかを考えれば、以上のことはお分かりになると思います。

さて、何かを信じたいと思ってもダメで、しかし無条件に信じられるものなどないと言われたら、お先真っ暗ではないかと思われるでしょうか。

そう思うことが、まさに何かの権威にしがみつきたいという心理そのものがもたらす怖れであり、失望感なのです。

ですから「確かなものに依存したい」という衝動を理解して、その存在を表に引っ張り出してしまえば、「確かなものがないと生きられない」という思い込みから解放されます。

実は自分を怖がらせている原因は、怖さへの防止策と思って取っている行動にこそその源があったと言うことです。

確かさを求めたい気持ちを理解して、それを超えることを考えるなら、何かにしがみつこうとするときの怖れが見えるようになってくるでしょう。

こんな伝統や慣習になぜ縛られなくてはいけないのかと感じることがあると思います。
それでも、それから自由になれないのはなぜかを追求していけば、自分の中の怖れが発見できるでしょう。

「この権威があるから自分は安心だ」と信じたい気持ちこそが、延々と続く不安定な権威への渡り歩きをもたらすのです。

「確かさなどなくても平気」と思えたとき、無条件の自由が得られます。

何かにしがみついていることで得られる偽物の安心感は、常に「これであっているだろうか」という問いかけや確認を自分に強いてくるのです。

この安心感は、どこから来るのかと考えなくてもすむものこそが、本当の安心だといえるでしょう。

それは皮肉にも、確かなものを求めるのをやめることで得られるのです。

何かの信念をたえず言い聞かせていることも、多くの場合同様の恐れからの行動です。
そのとき必要な投資だと思っている不安との戦いも、実はなくてもいいもののはずなのです。

不安というのは何かしら必要があって備わっている感情でしょうから、それを根絶やしにしようと言うことではありません。

しかし、逆にそれに様々なもっともらしい名前をつけて自分を駆り立てるモチベーションにしようとするやり方は、長続きするとは思えません。

そして、そのようなやり方の裏には、その報償としての「権威」や「確かなものを保証する」というごまかしが隠れているのです。

威勢が良かった人も、守りに入ってしまうと途端に弱くなります。

それは、何かにしがみつこうとし始めてしまうからです。
それまでは、不安定ながらも特定のものに依存しない強さがあったのです。
その時起きた変化に、怖れの正体を探る秘密が隠されているでしょう。

猫1


期待しないものは最強です。
どんな誘惑も、権威も歯が立ちません。


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