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個人的に受け取らない/ネットでのやりとり

ノートパソコン女性


FacebookやTwitterなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用していると、残念ながら自分にとってよい影響ばかりとは言えませんね。

炎上したとか聞くことがあると思いますが、そこまで行かなくても、受け取って嫌な感じを持ってしまうメッセージや投稿にも出会うことになります。

相手と顔を合わせて話しているのと違って、SNSやメールは主に文字だけを頼りにしたやりとりですから、同じ言葉のやりとりでも情報はかなり削り取られたものになっています。

ですから、書き手が自分でイメージしながら文章を書いても、文字に落とされた時点で単なる活字の集まりになってしまいます。

そして、読み手が同じ活字から再現するメッセージやイメージは読み手の受け取り方次第になってしまうのです。

話し方や声の調子といったものはそこにはないので、受け取り側の状態しだいでは、送り手の思ってもいないニュアンスが附加されてしまう可能性があるわけです。

解釈の範囲が広い文章ほど、大きな隔たりが起きる可能性があるわけで、その意味では向き合って話すのよりも、ずっと言葉選びを慎重にしたり、より具体的で誤解のない文章を心がけた方がいいと言えます。

しかし、こうした誤解が生じるレベルの話とは別の次元で、考えておきたいことがもう一つあります。

まず送り手の側から見てみましょう。

誰しもその人特有の他の人に対する構えというものを持っています。

よく取り上げる分かりやすい構えとしては、迫害者、救助者、被害者という3つの役割があります。

迫害者の役割を取りやすい人は、普段から世の中に不満を抱えていて、何かきっかけがあれば相手を攻撃し、やり込めてしまいたいと待ち構えています。

たとえば世間話をする機会があったら、社会に対する批判を口にして見ると、すぐに反応して自分の考えをまくし立ててくる人がいます。

「こんな世の中だから、不満を言いたくもなるだろう」とその人は言うでしょうが、だからみんなもそう思っているに違いないと思いやすい人は「迫害者」の立場を取りやすいだろうと想像できます。

さてこの「迫害者」の傾向がある人は、ネット上のいろんな意見を見ていて、自分の考えと違う意見や、批判したくなる意見に注意を向けやすいと言えるでしょう。

「迫害者」の傾向が高じてしまうと、SNSなどを見る目的の第一は、批判する標的を探すことになってしまいます。

「自分と考えが違う人の意見は、野放しにしてはいけない」とか「相手を問いただして、考えを変えさせないといけない」とまで思ってしまう人もいます。

その人にとっては、間違った(と自分が信じる)考えの人を批判し、間違っていましたとその人が反省して考えを変えさせることが正しいことであり、自分の使命だと考えるのです。

ですから、たまたまあなたが書いた意見が「迫害者」の目にとまり、意見が違っていたりすると、あなたがどういう人であろうと関係なく批判してくるでしょう。

突然知らない人から「何でいきなりそんなに批判されないといけないの?」と思うような事態も起こり得るわけです。

残念ながらそれを確実に避けるような手段はないでしょう。

SNSなどに参加しないとか、自分の意見は述べずに当たり障りのないことしか書かないとかいった消極的な対応策しかありません。

しかしそれではせっかくのプラス面もなくなってしまうわけですから、逃げないで続けて、どうしても出会った場合は、事故にあったと思って被害を最小限に留めるしかないでしょう。

その場合でも、上記のようなあなた自身とは関係ないところで、誰であろうと批判しないではいられない人がいることを知っていれば、気が楽になります。

決して個人的に受け取って、自分を批判したり落ち込んでしまわないことです。

わかっていても、あからさまに批判されるのは気分が悪いし、痛手を受けますが、反撃して自分が「迫害者」に転じてしまっては、別の問題を作り出すことにもつながります。

相手が誰であろうと、その人は批判するのだからと割り切って、自分までゲームに参加してしまうのを防止しましょう。

あなたが反撃しないでいれば、相手はあなたに興味を失って他へ移っていくでしょう。

不機嫌・怒る


さて今度は受け手の側から見てみましょう。

ここで被害を受けやすいのは、先ほどの3つの役割の中の「被害者」を演じやすい人です。

「被害者」を演じるとは言っても、実際にはその人は演技しているつもりなどなく、本気で自分を責めたり落ち込んだりすることになります。

だれでもその時々でコンディションは違っています。
気力がみなぎっていれば、少々のことなど受け流してしまいますが、落ち込み気味の時にはちょっとした言葉がグサッと自分に突き刺さってくるように感じたりします。

客観的に考えれば「私だけが悪いわけではない」と思っていても、やはり批判じみた言葉を見ると「自分に何か落ち度があるに違いない」と考えてしまいます。

そのような時に、たまたま先ほどの「迫害者」に出会ってしまえば、とんでもないことが起こってしまったと思って考え込んでしまうでしょう。

やっぱり自分にはこういうことをやる資格はないんだとか、極端なことを考えてやめてしまいたくなったりするのです。

ですが、そこで起きたことは、いろんな組み合わせがある中の最悪の組み合わせが起きたという、一つの出来事に過ぎません。

決してあなたが「いつも」そうであるわけでもないし、あなたの意見に価値がないとか、才能がないとか、他の人を傷つけてしまったとか客観性のない極端な結論を出さないことです。

あなたが白と言えば、それに賛同する人が100人いる一方で、それを批判する人も100人いるのが一般的だと考えておけば間違いないでしょう。

自分自身を振り返ってみても、以前は絶対白だと言っていたことが、今は「黒に違いない、白だという人は信じられない」と考えを変えていることがあったりしませんか。

反対意見があるのは当たり前のことだし、たとえ反対の考えを持っていても、相手の価値をそれと結びつけるかどうかは別のことです。

この点は意見が違うけれど、でもあの人の言うことはおおむね信じられると思えるという人だっているでしょう。

テンションが低いときには、ちょっとした批判の気配が大きく見えてしまい、相手を迫害者に見立ててしまいがちなのです。

ここでもやはり「個人的に受け取らない」ということを思いだしてみましょう。
ほとんどの場合、相手はあなたを個人的に責めているわけではないのですから。

個人的に受け取って、自分を批判したり落ち込んでしまっても、相手はそんなことは気にも掛けていないかも知れません。

そのような時には、相手が悪いかどうかは置いておいて、自分が被害を大きくしないことだけを考えましょう。

あなたが被害を大きくさえしなければ、実際には何も起きていないのと同じなのですから。


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