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老子 安楽椅子探偵の章

尾行する探偵


老子は部屋から一歩も出ないで、世界を知り、窓から外を見ることなく自然の法則を知り、一歩も外に出ないですべてのことを成し遂げると言っている。

こんなことを言われたりするのがこの章です。

不出戸知天下,不窺見天道。其出彌遠,其知彌少。是以聖人不行而知,不見而名,不為而成。
道徳経 第四十七章

戸口から一歩も出ないで天下を知り、窓から外も見ないで天道を見る。
遠くにでかければ遠いほどますます知ることが少なくなってしまう。
だから聖人というものは、出かけないですべてを知り、見ないでもすべてを見極め、何もしないですべてを成し遂げるのだ。


部屋から一歩も出ないで、動かないまますべてを知って答えを出すといわれると、推理小説に出てくる安楽椅子探偵を思い浮かべて、そんなタイトルをつけてしまいました。

安楽椅子探偵はワトソン役などの情報を聞くだけで、椅子に座ったままで犯人を見つけ、真相を明らかにしてみせるというもの。
もちろん探偵自身は一歩も外に出ないままで解決してみせるのです。

しかしそんな超人的な能力の話だとすれば、面白いかもしれませんが、この章で言おうとしているのは、やはり外側を探さないで内側を見なさいということなのでしょう。

外に出て歩き回っても、本質的なことは見つからないよといっているわけです。

あるいは現代であれば、ネットを使っていくら情報を調べたって、見つかるものではないということになるでしょうか。

そうではなく、自分の内面を調べなさいと言っているわけです。

自分のことを知れば知るほど、本質が明らかになり、やがて外側に頼らなくてもすべてはわかるし、やたら駆け回らなくてもやるべきことは実現できるのだと言いたいのでしょう。

考えて見れば、私たちが外の世界を見るとき、それは自分の内面を反映したものしか見えてこないわけです。

知らないことは、そもそも目に入らないだろうし、すぐに目に入ってくるものとは、自分が思い描いている世界と合致するものだからです。

そして、今の自分(内面)が信じるもので世界を見ているわけですから、いくら世界を調べても自分が内側に持っていないものは知ることはできません。

しかも、その時点の世界の見方をもとに世界観を作り上げても、自分の内面もまたやがて変化していくものです。

内面が変化した途端に、世界の見方も変わってしまうのですが、そうすると以前の世界観と今見えている世界の食い違いから、いろんな混乱が発生してしまいます。

だからこそ、まず調べなければならないのは、自己の内面なのです。

「人を知る者は智、自らを知る者は明なり」(第三十三章)

とも言っているように、人を知って知識はふえても、自らを知ることには及ばないし、本当の真理は見いだせないだろうというわけです。

というわけで、いつものように動き回るワトソン君をやめて、名探偵になって世界をつきとめてみるのはいかがでしょうか。


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No titleこんにちは♪ののです。

なんかすごくためになるお話でした。ありがとうございます。

外ではなく内

聖人というものは、出かけないですべてを知り、見ないでも
すべてを見極め、何もしないですべてを成し遂げるのだ


このメッセージを見ると、「ほんまかいや?」と返したくなります(嬉笑)が、Paoさんの解説〝外側を探さないで内側を見なさい〟の
ように受け留めると、納得できますね

内に、中に、すべてが秘められているのでしょう


ありがとうございます

内面を見る

内面見ても自分の汚い部分やいやな部分ばかり見えるから、嫌ですけどね。
出かけないですべてを知るというのはネット全盛でも無理でしょう。
実際に行って体験したものが一番強いのはいつの時代も変わらないと思います。
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