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感情と正直に向き合う

「この子は誰に似たのかしら? 何をしたいのか、わけがわからない!」
こんなことを思わずつぶやいてしまうお母さんもいらっしゃるかもしれません。

しかし、自分には理解できないと言っているのは、社会的に受け入れられやすい表向きの説明になれてしまって、自分でも本音の感情を隠してしまった結果なのかもしれません。

また、別の言い方をすれば、実はお母さん自身が自分では気づかずに取っていた行動を、お子さんなりに観察していて、それらを自分も取り込んでいったのかもしれないのです。

大人が、本音を隠して社会的に認められやすい行動ばかりを子どもに強要していると、いつかその嘘を見破った子どもは、いままで騙されていたと感じたり、親を軽蔑し始めるかもしれません。

児童と親1


では、子どもが自分の感情と正直に向き合える環境を家庭に作り上げるには、何を注意したらいいのか、まずは子ども自身がどのように感情と付き合っていくのかという方向を示してあげる必要があります。

☆「○○が悪い!私は悪くない」

あまり誰が悪いのかという点に注意を向けてしまうと、誰がその感情を作り出しているのかを曖昧にしてしまいます。
他の誰でもなく、自分の感情は自分の中から生じているものだと認めることは、本当の感情を受け入れる上で必要なことです。
大人になっても(と言うよりも大人になってしまうと)、自分が感情を害したときに、間髪入れずに相手のせいにしてしまう人がいます。
「感情とは、外側にいる誰かのせいで発生するもの」という図式が出来上がっているかのようです。

しかし、それを信じてしまうと、自分の感情を自分で責任を持つという考えが育ちません。
もしそうだとすると、自分はまわりの人次第で感情を操られてしまう存在になってしまうことになります。

自分の感情は、自分の中から出てきたもの。誰でもない自分がそれを感じているのだと認めることがまず必要なのです。


喧嘩する親子


☆「あんなひどいことをされたら、怒って当然! あいつをなんとかしろ!」

この言い分もわかるのですが、注意したいのは、悪者を作り上げることで、その他にも自分がいろんなことを感じていることを無視したり、隠したりしてしまうことです。

たとえば、この例では弟がひどいことを言ったので、頭に来た兄が怒りを何とかしてくれと言って、親に弟は罰を受けるべきだと言っているのかも知れません。
しかし、「弟が叱られたら自分の気がおさまる」という解決だけでなく、そこで自分がどんなことを感じたのかを認識しておくことも必要です。

ひどいことを言って笑われたことで、自分が惨めになり、悲しかったことを認めるのです。
もしかしたら、学校などでみんなに笑われた経験を思い出して、辛くてそんな感情は閉め出したいと思ったのかも知れません。
そこには、人からバカにされ自分が自信を失ってしまう事への恐れも隠れているでしょう。

だから、カッとなって自分は怒っているんだと言い聞かせ、生意気な弟をこらしめるという図式を仕立て上げたかった。
そうすれば、自分が惨めに感じたことを隠せるし、兄としての権威を保てると思ったのかも知れません。
また、兄として、弟にバカにされてしまうような自分を自分で許せないと感じたとしても、そんな感情は認めたくなくて隠してしまう可能性があります。

「実は他の感情を隠してしまっていないか?」を見直して、行方不明の感情を作り出すような習慣を作らないことです。押し込めてしまった感情は、大人になってからも付きまといます。

☆「人をバカにするようなことは言ってはいけない。だから僕は怒ったんだ!」

先程とダブる所もありますが、「?すべき」ことで自分の感情をすべて説明してしまうと、本当は何が自分を傷つけたのかがわからなくなる可能性があります。

実は、バカにされた内容は、「これだけは言われたくなかった」ことだったかもしれません。
普段から、自分でも気になっていて、もし言われたらどうしようと隠しておきたかった。
そもそも、自分で気にしていないことなら、何を言われようが怒ることもないわけです。

悪いのは、バカにした人間かもしれませんが、それがどのように自分を傷つけたのかを正直に認めておけば、自分の恐れていることが何かがはっきりします。
隠したりそれから逃げようとしなければ、明らかになってしまえば、それがいつまでも恐怖の原因で居続けることもなくなるわけです。

そして、その感情を持つことが、悪いことであるかのように思い込むことも無くなります。
その感情を思い出すたびに、いやな罪悪感を持つこともなくなるのです。

正直になにが自分の気分を害しているのかを認めることは、将来にゆがんだ形で感情のしこりを残すことも防止できます。


叱る母親


ところで、最初に戻って、親の感情への対処の仕方は、子どもが見ていて真似をするものだという点を考えましょう。

・感情を害されたら、その場で対処する。
「ずっとだまってたけど、このごろちっとも?を守っていないわね!」
こんなやり方を親がとっていれば、子どもも同じことを始めるのもすぐでしょう。

学校から帰ると、靴は脱ぎ散らかしっぱなし、ランドセルは放り出されて横になっている。
部屋は散らかし放題で、遊びに出かけるか、ゲームをすぐに始めて返事もろくにしない。
これらをひとつずつ、メモを取るかのように怒りをため込んでいき、そのうち何かのきっかけで一気に爆発させてしまう。
こうしたやり方は、人生のどこかで身につけた親の習慣であり、意識してやめようとしないと、延々と親から子へと受け継がれていきます。
このような対応の問題は、一気に爆発させた衝動的な怒りは、決して望ましい結果をもたらさない所にあります。
怒りをぶつけられた相手は、今まで何も言われなかったのに、急にまとめて責任を追及されてもどうして良いかわかりません。怒っている方は、「これだけ我慢したんだぞ」というつもりかも知れませんが、相手が自分が悪かった、後悔していると言って一方的に引き下がることを期待するのは現実的ではありません。

その都度、率直に自分が気分を害したことを表現していれば、こんなことにはならないわけですが、習慣的にそのパターンを繰り返している人は、なかなか気が付かないし、相手が悪いのだから仕方ないんだと主張して譲ろうとしないのです。

・相手に望むことを、率直にはっきりと伝える。
「何を叱られてるのか、わかっているわよね!」
こんな脅しで、相手をやり込めてしまっては、子どもはなにがいけなかったのかわからないままになるかもしれません。正体のわからない罪悪感を持たせることになってしまいます。
はっきりと、「靴はきちんと揃えておきなさい。」と伝えるのです。
また自分の気持ちも正直に示した方が良いでしょう。「お母さんは散らかった部屋は嫌いだから、この部屋を見ると怒りたくなるの」
「僕はこれくらいの方が落ち着く」と反論してくるかもしれませんが、それはそれで子どもも自分の考えを表現できているわけですし、率直な意見を交わして取り決めをすることにも発展できるでしょう。

・言葉と態度(行動)を一致させる
「きちんと宿題を終わらしてから遊ぶのよ」と寝転がってテレビを見ながら、おやつをほお張って言ったのでは説得力はありません。
子どもは「わかった」と言いながら同じように、いい加減なやり方をし、言葉のうえで合わせておけば良いんだなと思うでしょう。
怒るときは、怒った表情で内容を伝えましょう。
皮肉った言い方や、被害者のような顔で恨みがましく伝えるのは、言葉とは違ったメッセージを子どもに送っていることになります。

・相手の言い分も聞く用意があることを示す
叱っているのだから、言い訳は一切言わせないというのは、余程のことでなければ避けた方が良いでしょう。
聞いてみたら、子どもの言い分にも一理あるということがわかるかもしれません。
また、子どもは、正直に自分の考えを持ってもいいのだと信じられるようになります。
「お前は何もわかっていないのだから、自分で考えてはいけない」というメッセージが伝わるようなやり方は避けなければなりません。


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こんにちは(^^)

子供の言動に、ドキっとさせられること、ありますね~。
自分が知らないうちにとっていた行動を思い知らされるんですよね。
気をつけないといけないな、と思うこともありますね。。

お話の中にある「○○が悪い!私は悪くない」という事は、
言って欲しくないですねー。
誰が悪いか、という事を考えること自体、ちょっと問題がずれているかなと思うんですよね~。

Re: こんにちは(^^)

> 子供の言動に、ドキっとさせられること、ありますね~。
> 自分が知らないうちにとっていた行動を思い知らされるんですよね。
> 気をつけないといけないな、と思うこともありますね。。
>
> お話の中にある「○○が悪い!私は悪くない」という事は、
> 言って欲しくないですねー。
> 誰が悪いか、という事を考えること自体、ちょっと問題がずれているかなと思うんですよね~。

子どもが誰かのせいにしたがる場合、兄弟などで自分ばかり悪者にされると日頃感じていたり、
あるいは、自分が悪いことを認めたら親から大事にされなくなるんじゃないかという
恐れがあるのかもしれません。

大人が社会的な理由で責任逃れをするのとは、また事情が違って
とっさに反応してしまうこともあるでしょう。
ただ、子どもの頃にこういう習慣をつけてしまうと、大人になってから
それを直すのはもっと困難になってしまいます。

正直に自分の間違いを認められるような、家庭環境を作っておく必要があるといえますね。
そのためにも、脅しを使ったり、笑いものにすることを極力避け、親自身が見本を見せないと
いけないでしょうね。




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