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葛藤 どちらも捨てられないが両方は成り立たない

葛藤というのは、どちらをとればいいか思い悩むことですが、じゃあこっちに決めようで解決できるくらいなら、最初から悩むことはないわけで、そのような答えが出るのは本当の葛藤ではないのでしょう。

本当の葛藤というのは、タイトルにあるように、「どちらも捨てられない」のだけれど、かといって同時に「両方は成り立たない」という問題であるわけです。

たとえば、多くの方が経験することの中に、仕事をとるか家庭をとるかという問題があります。
「私は、仕事にそれほど未練はないから、子育てや家庭を守ることに専念します」と言いきれる人なら、葛藤は生じません。
あるいは、こんな別の問題を抱えるかもしれません。
いま都会にいて望む仕事があるけれど、田舎に残してきた両親も年老いてくるし、面倒も見なければならない。かといって、田舎に移り住めば、いまのような仕事は出来なくなるだろう。

困る主婦


しかし、いまやっている仕事をいつまでも続けたいし、それが自分の生きがいでもあると感じている場合は、いくらもう一つの課題である家庭の重要性を認識していたとしても、簡単には仕事を手放すことができないわけです。

また、仕事を続けたいから、家庭のことには時間やエネルギーをとれませんと言いきれるかといえば、それも難しいのです。どうして、まだ小さい子どもを放っておけるというのだと、一方でそれを許さない自分が同時に存在します。

まず最初に認めなければならないのは、いま取り組もうとしていることは、このように同時に成り立たないことを何とかしたいと考えているのだということです。

ですから、考え続ければ、なにかうまい解決が見つかると期待するのは、少し現実離れした考えだと思った方が良いでしょう。

あるいは、いつかこれを解決できる方法を見つけてくれる誰かが現れるというのも、同じように、あるはもっと現実感のない幻想になってしまうでしょう。

だれが考えようと、あなたはひとりしかいないし、同時に両方をこなせる時間を持つことは出来ないからです。

児童と親2


ただ、このような幻想の中で生きていくことは、そのやり方は正しいとは言えないけれど、副次的に解決に役立つこともあります。

それは、いま現在は、どう逆立ちをしても両方を成り立たせることは出来ないという厳然たる現実があるわけですが、状況は時間の経過と共に変化していきます。

いまの時点ではどう考えても答えはないのですが、いろいろなまわりの状況が変化することで、事態はどんどん変化していきます。
また、あなた自身の感じ方、考え方も時間の経過や、経験の蓄積で変化を遂げていきます。

その結果、いくら考えても答えがなかった問題も、問題自体が消えていく可能性もあるわけです。

時代の変化やインフラの進歩で、在宅で出来る仕事が画期的に増えて来るかもしれません。
あるいは、あなた自身が、他の事に興味が出てきて、仕事にそれほど魅力を感じなくなるかも知れません。
もちろん、子どもは時間と共に成長しますから、それほど時間を取られなくなることは充分考えられます。

しかし、それは問題が解決したわけでも何でもないと言われるかも知れません。
ですが、問題を解くというロジックが重要なのではなく、現実の変化にそった生き方をすることにこそ意味があるわけです。

もし、問題を解決することにこだわってしまうと、もっと別の問題を作りだしていたかもしれません。

1.今すぐ答え(仕事を辞めるとか、逆に仕事一筋で生きる決断を下すなど)を出そうとしてしまう。
じつは、すぐに答えを出さないと先に進めないように感じてしまうのは、状況が逼迫していると言うよりは、当事者の主観的な焦りが原因である場合が多いように思えます。
もし、それで解決したように感じられるなら、もともと葛藤と呼べるほどの問題はなかったのかもしれませんが、本当にどちらも捨てられないことだったとしたら、手放したことをいつまでも後悔するリスクを伴います。

2.答えを出さなければいけないと思い悩んで、ストレスを作り出したり、それを避けるために自分自身を騙すような行動を取ってしまう。
たとえば、他の人に対して、「自分はどっちを取っていいのかわからない!」といつも悩んで見せますが、ある程度考えたら、答えが出ないことは自分でもうすうすわかっている筈なのです。
いつまでも、それを考えて、他の事ができないように振る舞うのは、純粋な動機の行動とは言えないでしょう。
まわりの人も巻き込んだ、からさわぎで時間つぶしをしていることになってしまいます。

後者については、そんなことをするくらいなら、堂々と答えはでないと認めてしまった方がいいのです。
いまの時点で、答えはだせないから、不可能なことで悩んで時間を潰すことから撤退しますと宣言するのです。
ただし、これにはまわりの人からの抵抗や批判が生じるかもしれません。

立ち話1


「決断しないなんて、なんて優柔不断な人だ」とか、「どっちをとるか決めないでぐずぐずするなんて、なまけもののすることだ」と言う人がいるかも知れません。

何かを判断するときに、他の人に相談して見ることは、有効なこともある一方で、有害なこともあるということも知っておく必要があります。

プラス面では、第三者は当事者よりも冷静に客観的に事態を眺められますから、当事者には見えていなかった新しい発見があるかもしれないということです。

しかし、それは裏返せば、マイナスの側面も持ちます。
つまり、第三者は当事者と違って、実際に「葛藤」を抱えてはいないと言うことです。
その人が状況を想像して、自分だったらこうするだろうという考えを述べているわけですが、現実にどちらも手放せない状況にいるわけではないという違いが在ります。
また、当然あなたの感じ方や、事態に対する耐性は、そのひととは違いますから、最後に判断できるのはあなたしかいません。
どんなすごい判断能力のある人の解答であろうと、それは問題ではなく、当事者であるあなたにしか答えは出しようがないのです。
他の人にあなたの代わりに生きてもらうわけにはいかないし、そんなことはあなたの望むことではありません。
がんじがらめの状況で、自分は犠牲になるしかなかったという恨みを抱えるやり方は、あなたにも相手にもマイナスしかもたらさないし、一生を台無しにしてしまいます。
他の人から見てどんなに奇妙に見える生き方でも、肝心なことは、あなたにとって生きている実感が持てるかどうかだということを忘れてはなりません。

本当の「葛藤」は、どんなに考えたところで、こたえを出すのは不可能です。

・出来ないことを何とかしようとして、事態を悪化させるようなことは控えた方が良いでしょう。

・多くの場合、答えは出ないことを認めてしまって、ただ変化していく状況を見守るのが最良の策ということもあるのです。

・問題に答えを出すのが、第一の目的ではありません。
それはあなたの中の思考システムがそれを目指して一直線に働いているに過ぎません。
肝心なのは、こたえよりも現実の中で、実際にあなたがどう生きているかにあるのです。

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こんにちは(^^)

どちらも捨てられないと思うこと、ありますね~。
以前は、すぐに答えを出さないと、前に進めないと思っていた
ところもあります。
それで、無理に決めて、後悔したこともあります。。。
最近は、自然にまかせている事が多いですね~。
過去の経験から、流れにまかせていると何とかなる、という思いが、
心の奥にあるような気がします。

Re: こんにちは(^^)

> どちらも捨てられないと思うこと、ありますね~。
> 以前は、すぐに答えを出さないと、前に進めないと思っていた
> ところもあります。
> それで、無理に決めて、後悔したこともあります。。。
> 最近は、自然にまかせている事が多いですね~。
> 過去の経験から、流れにまかせていると何とかなる、という思いが、
> 心の奥にあるような気がします。

あまりひとつのことを待ちわびていても、他のことに手が着かなくなります。
待ち焦がれてやっと実現するのと、もう忘れかけていたことが実現したというのは
結果においては同じことになるのは面白いですね。

プ ロ セ ス

問題を解くというロジックが重要なのではなく、現実の変化に
そった生き方をすることにこそ意味がある

味わい深いメッセージ、ですね

現実の変化にそった生き方をする→今、このプロセスを
味わい楽しむ、ということでしょうか

ありがとうございます

Re: プ ロ セ ス

> 問題を解くというロジックが重要なのではなく、現実の変化に
> そった生き方をすることにこそ意味がある
>
> 味わい深いメッセージ、ですね
>
> 現実の変化にそった生き方をする→今、このプロセスを
> 味わい楽しむ、ということでしょうか
>
> ありがとうございます

今このプロセスから目めをそらして、問題を解いている気になるのは
努力している気になっているだけに、騙されやすいものです。
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