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みんなで渡れば怖くない

最初に少し本題とはずれますが、この文章を見ていただきたい。

(B)この大きなバランスの視点から老子は、人間のする「行き過ぎ」に警告を発している。たとえば、近世以来の西洋(欧米)社会では、所有(possession)、自己主張(self-assertion)、支配(domination)の三つの態度が、国にも人びとにも優勢となり、過度になった。今にいたってはそれがわが国にも波及している。古代中国の「老子」の時代にも同じ傾向が強まったのであり、彼はそれを戒めて、「争ウナ」「自カラ足ルコトダ」といった言葉をいくども発している。これらの言葉はいま、個人に対して有用であるばかりか、二十一世紀の世界全体への警告となっている。

タオ―老子 (ちくま文庫) 加島 祥造 筑摩書房 / 2006-10 (あとがき275ページ)


たとえば、自己主張することは、社会に出れば要求されることで、それが出来ない人間は社会の不適合者であるかのように扱われることがあります。
そんな社会の規範が常識になってしまうと、みんながそうしているから、自分もやらざるを得ないと言うことにもつながっていくのです。
それがタイトルの「みんなで渡れば怖くない」を生み出す前提になっているのかもしれません。

「争ウナ」と言う老子の警告は、争って勝ちをおさめればOKとする考えの誤りを指摘しているのです。
争いは、例え勝とうが負けようが、双方が傷を負うことになり、それは後々まで心の傷としても残っていきます。
それがわかりながら争ってしまうのが人間であると見抜いているから、老子の最後がこの言葉「争ウナ」で締めくくられています。
そのように書いていながら、私自身いまあるサイトともめ事を起こしています。
結果がどうなろうと、お互いいやな思いをすることになるでしょう。
決して勧めれるようなことではないと思います。

対立


ところで、社会の仕組みには、知らないととんでもない被害を受けることがあります。
それを知識がないから仕方ないのだ、と済ましてしまえる社会が進んでいくことは怖いことです。
そもそも何も知らなくても生きていける社会であってこそ、みんなが平和で暮らせるはずです。
しかし実際には、より情報を持つ人が徳をしたり、他を支配できることが当然のように思われていく社会は注意して見逃さないようにしなければと思うのです。

ネットの時代になってさまざまなサイトが生まれますが、情報が飛び交う中、その情報の所有権は誰にあるのだろうと考えられたことはないでしょうか。
簡単にコピーし複製や、書き換えが出来てしまう今、オリジナルの情報が何であったのか、誰がそれの権利を有するのかは非常に複雑になっています。

たとえば、投稿サイトに自分も書き込みをしようと思ったとします。
どんどん書き込んで下さいというサイトがほとんどでしょう。

しかし、それらの書き込んだ情報の著作権や流用する権利について考えられたことがあるでしょうか。
そのようなサイトには、かならず規定が決められていて、どこかのページにそれが表示されるようになっています。
通常、サイトのオーナーは、書き込まれた情報について、著作権は書いた本人にあるにしても、それをどのように使うかはサイトがその利用の権利を譲りうけるとなっている場合が多いでしょう。

つまり、これが何を意味するかと言えば、いったん投稿サイトに自分の情報を書き込めば、その後それがいろんな場所で使われたり、あるいは規定によっては加工されて利用されることも許可したことになってしまうのです。

差し障りのない情報であれば問題ないでしょうが、「こんなところで使われるなんて思わなかったから、気軽に書いてしまった」と後になって後悔しても、「そういう規定です。そう書かれてあるでしょう!」と言われてしまうと従うしか無くなることも出てくるわけです。
しかし、このような規定は知っている人もいるかも知れませんが、一般には小難しい用語で書かれた規約の文章や著作権法の何条とか書いてあっても、読まないで済ますのが普通ではないでしょうか。

知らなければ、ちょっと書いてみようと手軽に書いて、いつでも自分で消せるように勘違いしてしまうのです。
(もちろんサイトごとで規約は異なっています。)

そして、仮に自分がサイト側の企業にいる人間だとすれば、どのようなことが期待されるでしょうか。
そのようなサイトが当然目指すものは情報量でしょう。
情報の量とアクセスの多さ、これらがあればより多くの人が訪れることになり、当然そこに生まれるスポンサーからの利益も多くなってくるわけです。

そうなると、投稿者には気軽にどんどん書いて欲しい、それがどのように使われるかは、あえて知らせない方がいいと思ってしまうのも仕方がない面があるでしょう。
しかし、それは企業にいる自分が背負わされる秘密のようなもの。
あえて教えないのは、何種類かある「うそ」の一つです。
個人的にはイヤだと感じても、「これは絶対顧客に知られてはいけない」という企業内の「戸棚の中の骸骨」を抱え込まなくてはならないのです。

企業内秘密を背負って生きるとき、当然耐えられなくなることも生じてきます。
同じ会社に勤めていても、人それぞれ性格も異なり、ストレスに対する耐性も違います。

企業のエリートや政治家が突然自殺してしまうと言ったことも、個人としての自分と組織の中の自分の葛藤が大きな原因になっているのではないかと思われます。

自分のこころを犠牲にし続ければ、いくら頭では理屈をこねていようといずれ限界が来ることになります。
それを最後まで耐えた人間を強い人だなどと勘違いするようでは、その社会は不幸なのです。

しかし、その会社が自分に合わないと気がついても、そう易々と仕事を変われるものではないのが現状です。
特に昨今の不況は、それに追い打ちをかけているでしょう。
もう耐えられないと感じながらも、会社を裏切れないから、しかたなく規定に従って動くとき、確実に個人としての自分の何かを犠牲にしなければなりません。

「いやでも、みんながやるから、自分のやるしかない。」というのが、だんだん企業に染まっていくうちに、「みんなで渡れば怖くない」と思い、自分の個人の感性を犠牲にしてしまうときが来てしまうのです。

あるいはさらに進むと、会社の持つ影響力が自分個人が持つ力に見えてきて、それを同一視してしまう様になる可能性が在ります。
だからこそ、どんな会社に所属しようと、自分個人は、本来社会を離れたひとりの人間であったことを忘れてはならないのです。

そして、そのような個人よりも会社が当たり前の社会は、当然変わっていくべきです。
自由競争の社会ではしょうがないと諦めてしまっては、人類の未来はないでしょう。
なぜなら、比較=競争=争いは、それを止めない限り増大し続けるからです。

他の人が、他の国がやめない限り、自分もやめないとみんなが思っていたのでは、いつまで経っても解決できません。
そして、個人はそのような考えに加担しない勇気を持たなければなりません。

勇気を出して、争いをストップする。


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気づくこと

自分個人は、本来社会を離れたひとりの人間

ここに気づくことかのでしょうね

そして周りのすべてを創造している
ということを


ありがとうございます
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