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心の問題はハウツーでは片づかない

自分の求めるままと人生の求めるまま2に対していただいたコメントなどを見ていて、誤解の無いようにと思いひと言書いておこうと思います。

「いやな感情には、いつまでも付き合わずに、全速力で駆け出しましょう。」
と言う表現を使ったあたりについてです。


「心の問題はハウツーでは片づかない」と言うタイトルのように、ある公式を使えばなんでも解決できると思ってしまうと問題が生じる場合があります。

「感情」とどのように付き合うかについて、ある場合は「いやな感情には、いつまでも付き合わずに、全速力で駆け出しましょう。」が有効であり、別の場合にはもっともやってはいけないやり方ともなり得るのです。

機嫌の悪い女の子


では、まず「いやな感情には、いつまでも付き合わずに、全速力で駆け出しましょう。」が有効な場合の例を挙げます。

交流分析では、このような感情を「(トレーディング)スタンプを集める」と言う表現を使います。
スタンプとは、グリーンスタンプとかベルマークのようなものです。
切り取って集めていくと、台紙いっぱいになったら景品などと交換できるというおなじみのものです。

夫婦間や親子間などで、ついつい怒りや不満をため込んでしまうタイプの人がいらっしゃると思います。
「またあんなやり方をして、全く頭に来るわ」と相手の行動に不満を持つのですが、それを小出しにはしません。
そして、ふとそれらの行動を思い出しては、「あの人は何でああなんだろう、許せない。ああいやだいやだ!」と感じることを習慣にしてしまいます。

さて、このような「あの人は何でああなんだろう」と思い出していやな感情に浸るのが、スタンプ張りの行動なのです。
やがてスタンプ帳の台紙がいっぱいになって、これで景品と交換できるというときが来ます。

その時が来ると「こんなに我慢したんだから、もうこれ以上我慢できない!」とばかり、一気に日頃の不満を爆発させます。
しかし、このようなたまりに貯まった感情は、とんでもない事態を引き起こしてしまう場合もあるのです。

このスタンプ集め型は、「あの人は何でああなんだろう」と思い出す行動習慣を阻止するのが有効です。
思い出しては、いやな感情に浸るのをやめることです。
それに気がついたら、「全速力でそこから駆け出しましょう」というのはそういうことなのです。
その都度不満を感じる自分がいることをはっきり認め、必要なら一枚ずつスタンプを交換に出すのです。

未処理スタンプ
処理済みスタンプ


次に、「いやな感情には、いつまでも付き合わずに、全速力で駆け出しましょう。」が有害になる場合です。

これは、いつまでもある種の自分の感情の存在を、押し込めて認めようとしないという場合です。

自分には、認めるのがいやだけれどこんな「ひどい」感情を持ってしまう自分がいると思っているのです。
ですがそれと直面したくない為に、自分はそんな「ひどい」感情を持つ人間ではないと言い聞かせています。

この「ひどい」というのは、実は客観的に見れば必ずしもひどくない場合も多いのです。
何らかの自分の経験から、「このような感情は持ってはいけないものだ」と決めてしまったのです。

ゲシュタルトセラピーなどでは、未完了の感情を完結させると言う表現を使います。

ジグソーパズルをやっていて、もう少しで完成するという所まで来ると、気になって仕方ないでしょう。
最後のワンピースをはめ終わったとき、「やったー」と叫んですっきりするのです。
そして、完結した感情は、一時の満足感と共に消え去ります。
完成したジグソーパズルは飾りとして壁に配置され、やがて背景の一部になって注意を引かない存在になるのです。

完結しない感情を抱えて、いつまでもその感情と向き合わないように逃げてしまっては、いつになってもその感情(はっきりとわからないいやな感じ、不安な感じ)がぼんやりと自分を苦しめ続けることになります。

ですから、そのような感情からは、逃げ出すのは逆効果だということになります。

スタンプなのか、未完結の感情なのかを見分けて、対処を間違えないようにしなければなりません。
ですから、心の問題はこの公式を守れば完璧という思い込みは危険なのです。

肝心なのは、正直に自分と向き合って、不自然な方向に無理矢理行こうとしていないかを見定めることです。
それは、理屈で考えると気がつきません。
感性のようなもので、なんとなく自分が自然の流れから無理に外れようとしていることを感じ取ることが必要なのです。
人間は、自然の中で生きることが少なくなってきたために、野生の動物よりも失ってしまった感性が色々あるようです。
ですが、何となく違和感を感じるというとき、重要な訴えをこころが唱えている場合も多いのです。

ハウツーに頼らず、理屈にこだわらず、柔軟なこころの受け止めが重要なのです。


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正直に自分と向き合って…

そのまま ありのまま あるがまま

の自分を眺める、感じる

ということですね


ありがとうございます

Paoさん

おはようございます(^^)

paoさん、どうもありがとうございます(^^)
心の問題はハウツーでは片づかない、本当にそうですよね。

私は、家族に対しては、スタンプを張っていくような気がします。
あ、でも小出しにする事もありますよ^^

後者の、「このような感情は持ってはいけないものだ」と自分に言い聞かせることは、ないと思いますね~。
そんなに生真面目ではないようです^^

Re: 正直に自分と向き合って…

> そのまま ありのまま あるがまま
>
> の自分を眺める、感じる
>
> ということですね
>
>
> ありがとうございます
>
> Paoさん

正直に自分と向き合うことがスタートですね。

Re: おはようございます(^^)

> paoさん、どうもありがとうございます(^^)
> 心の問題はハウツーでは片づかない、本当にそうですよね。
>
> 私は、家族に対しては、スタンプを張っていくような気がします。
> あ、でも小出しにする事もありますよ^^
>
> 後者の、「このような感情は持ってはいけないものだ」と自分に言い聞かせることは、ないと思いますね~。
> そんなに生真面目ではないようです^^

自分を「そんなに生真面目ではない」と認められる人は、そんなに心の問題をこじらせることはないようです。
自分の中にはいろんな自分がいることを認めていることだからです。
ですが、それがなかなか出来にくい人もいて、こんな自分はいてはいけないという考えに結びつきやすくなります。
それが自分の一部の感情などを押し込めてしまって、葛藤を生じさせることになりやすいのですね。
ですが、それは別に嘘をついて自分を隠しているわけではなく、そのように適応させるしかなかった経験や環境があったとかさまざまな理由が有るわけです。
うまく本当の自分を見せられるようになれば、ずっと気が楽になり心の流れがスムーズになってきます。


ところでいま、あるサイトで書いてきた記事に関して色々トラブルがあって交渉中なんですが、
それに絡んだ記事をこの後載せます。あまり面白くないかもしれません。
月曜日からは、また通常に戻って、「海の波」にたとえた世界観についてコラムに載せた記事を取り上げます。

最後の部分は、主に自分の都合で書いたコメント、気にしないで下さい。

偽物と本物の感情

この記事は偽物の感情にとらわれず
本物の感情は見逃さずに処理しましょう。

と言う風にとらえたのですが、
どうでしょうか?>マスターさま

昨日TA101を受講してきました。
2回目です。

今度は202へ向けて
と思いつつ、現在ミュリエル・ジェイムスの
突破への道を読んでいるところです。

心の問題と言うか、心の在り方は
本当に奥が深いですね。

Re: 偽物と本物の感情

> この記事は偽物の感情にとらわれず
> 本物の感情は見逃さずに処理しましょう。
>
> と言う風にとらえたのですが、
> どうでしょうか?>マスターさま
>

前半は、偽物の感情(ラケット)に溺れないという話、
後半は、本物の感情が隠れているのに気がつきましょうと言った話ですね。
マスターさま??


> 昨日TA101を受講してきました。
> 2回目です。
>

101を2回もうけられたんですか。
私は貧乏学生の頃かろうじてうけましたが、2回もうけるとはうらやましい。
私の時は深沢道子さんでした。


> 今度は202へ向けて
> と思いつつ、現在ミュリエル・ジェイムスの
> 突破への道を読んでいるところです。
>

ああ、「突破への道」と言うのがありましたね。
私は、この本は読んでいませんが、自己実現への道の作者ですね。
なつかしい題名を聞きました。


> 心の問題と言うか、心の在り方は
> 本当に奥が深いですね。

奥が深くてとても全貌はつかめないくらいに思った方が、
なまじわかった気になる慢心を抑えることが出来るでしょうね。

ごく大ざっぱですが、私は、わかるまでが西洋思想(TAなども)、
その先を見るのが東洋思想といった見方をしています。

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