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探偵になってみよう ?悲観傾向と立ち向かう子供向けプログラム

悲観的な考え方に陥りやすい人は、自分の悲観的な考えや思いに対して、それが本当なのかを確かめたり変えたりする能力を封印してしまっていると言えます。
悲観的な思いが最初に浮かんでくると、それをよく確かめないまま鵜呑みにしてしまうのです。

だれでも客観的に問題を調べる気になれば、悲観傾向をくい止めることができるはずなのです。
しかし悲観傾向の強い人は、そうは思わず、最初に思い浮かんだ考え方が、唯一の真実であるかのように無条件に思ってしまいがちです。

実は、私たちははっきり意識していなくても、一日中いろんな思考を思い浮かべて自分につぶやきかけているのです。

そして、それらの考えの中には、不安や悲しみを引き起こしたり、怒りを感じさせたりするものもあります。
それらを無意識に起こるままにしていれば、自分が悲観的な方向に引きずられてしまっていることに気づけないままでいる可能性があるわけです。

機嫌の悪い女の子


このようなつぶやきは自分で捕まえることもできるし、それに反論することさえできるのだ、とわかってくれば新しい対処の仕方を身につけることができます。

他人から指摘されたことであれば反論したり、否定したりするのは誰にとってもやり易いく、子どもにもそのような能力はあります。

問題は、自分自身が自分を非難している時なのです。
このような場合でも、事実を検討しなおして、その非難が正しいかどうかを判断出来ればいいのですが、これが難しいのです。
多くの場合、それが妥当な指摘かどうかなど判断しないまま、思い浮かんだ途端にその指摘が客観的な事実であるかのように思ってしまうのです。

これに対処するには、自分自身に対するつぶやきを早い段階で捕まえて、自動的にそれを事実だと思い込まないように訓練する必要があります。

このようなつぶやきを捉え、自分を振り返ることを子どもにも理解できるように作られたプログラムがあります(以前もこのブログで紹介した心のワクチンというプログラムです)。

では、そのプログラムの中から紹介しておきましょう。
自分の非難感情を捉えて、それらを正確に判断できる「探偵」になりなさいと教えるプログラムです。

物語形式になっていますが、長文になるので、あらすじとポイントになる部分の抜粋にさせていただきます。

尾行する探偵


10歳の女の子が主人公です。
女の子は、あたらしい赤い自転車を買ってもらったばかりです。
そのピカピカの赤い自転車で学校まで行き、自転車置き場に自転車を止めておいたのですが、授業が終わってもどってきたときには、なんとその自転車が無くなっていたのです。

意気消沈する女の子のところに2人の探偵、ヘムロック・ジョーンズとシャーロック・ホームズが時間を置いて登場します。

ヘムロック・ジョーンズ
「犯人は、ダニーだ。なに、その名前が最初に思い浮かんだのがその理由だ。ダニーに間違いない。」

シャーロック・ホームズ
「ヘムロック・ジョーンズは間違っている。本物の探偵は、最初に頭に思い浮かんだ人間を犯人だと言ったりしないものだ。」
「良い探偵は判断を下す前に、証拠を集め、正しい判断ができるように調査するものだ。」

調査に出かけた探偵ホームズは、やがて正しい犯人を見つけて報告しに現れます。
その調査の過程も説明してくれました。
理由を示しながら、ひとりずつ犯人の候補を消去していきます。
そして、真の犯人にたどり着いた過程と、その理由も説明してくれたのです。

それからベティを調べてみようと思った。証拠を探してみると、いくつか手がかりが見つかった。まず、自転車置き場で、リボンが見つかったのだが、そのリボンにBというイニシャルが書いてあった。それでベティの家に行ってみると、母親が、ベティは学校からごほうびにもらった、新品のピカピカ光る赤い自転車に乗っているといった。...


子供たちは、このプログラムによって、2人の探偵を紹介され、それらの探偵が自分の中にもいるのだということを理解するのです。

すぐに悲観的な判断に陥ってしまう自分は、ヘムロック・ジョーンズのように最初に思い浮かんだことを信じてしまう間抜けな探偵のやることなんだ。

そして、事実を調べた上で冷静な判断のできる本物のシャーロック・ホームズも自分の中にはいるのだとわかってくるというわけです。

それほど目新しいことがあるわけではないのですが、このプログラムが有効であることは、その実績で証明されているようです。
その効果は、プログラムを使った時だけにとどまらず、その後も効果が続き、徐々に効果は高まっていくという結果が出ているそうです。

【参考文献】
『つよい子を育てるこころのワクチン―メゲない、キレない、ウツにならないABC思考法』

著者: マーティン・セリグマン リサ・ジェイコックス カレン・レイビック ジェーン・ギラム
Martin E.P. Seligman Lisa Jaycox Karen Reivich Jane Gillham [訳]枝廣 淳子
ダイヤモンド社 / 2003-09



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ありがちな

悲観的な思いが最初に浮かんでくると、
それをよく確かめないまま鵜呑みにしてしまう

これはよくありがちですよね
悲観的な思いに飲み込まれてしまう
とでも言えましょうか

そんなときは、出るがままにして放っておきます
そしてその思い自体を、できるだけ眺めるように
しております

ありがとうございます

Re: ありがちな

> 悲観的な思いが最初に浮かんでくると、
> それをよく確かめないまま鵜呑みにしてしまう
>
> これはよくありがちですよね
> 悲観的な思いに飲み込まれてしまう
> とでも言えましょうか
>
> そんなときは、出るがままにして放っておきます
> そしてその思い自体を、できるだけ眺めるように
> しております
>
> ありがとうございます

そういった感情を即座に否定しようとすると、いつまでも
残っていてよみがえってきます。
一度そんな状態の自分を認めて、じっくり感じてみる必要があるんですね。
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