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老荘思想のコラム連載(12)

『COCORiLA (ココリラ) ?癒しのポータルサイト?』様にて老荘思想のコラムを連載中です。

【今月のコラム】

「現代社会と老荘思想(12)」 [2011/01/09]

現代社会と老荘思想(12) [2011/01/09]



「冬の川を渡るがごとく」

老子道徳経の第15章にこのような表現がでてきます。

老子は、この章でタオを充分に修めた人の振る舞い方について書いています。
そのあり方は、とても説明できるようなものではないがと断って、あえて表現するとこんな風な人なのだいいます。

危険に満ちた冬の川を渡る人のように慎重であり、
いつも周囲を警戒しているかのように用心深くあり、
よその家を尋ねた客の様に落ち着いて威厳があり、
しかし人と交わる時は解けてゆく氷のように素直であり、
その素朴さは切り出したばかりの荒木のようであり、
寛容で広い心は深い谷を思わせ、
しかし濁った水の様に曖昧で捉えどころがない。


凍てつく川


タオ(道)は自然も人間も含めた大きな流れです。
そこは、人間だけの思惑が通用する世界ではないのです。
人間も自然の一部としてその役割をはたすべき存在であり、時には自然が人間の思惑など吹き飛ばしてしまうこともあります。
それはそれで、タオの働きとしてその中にとどまるしかないのです。

西洋的な人間観や哲学は、人間は自然を開拓し、征服するものという見方があるようですが、そうではなく人間などその自然の一部でしかないのだからと考えるのです。
それをわきまえるなら、そこにある「おそれ」とは、人間が相手の「恐れ」ではなく、大きなものに対する「畏怖」の念を抱くといった感じなのではないでしょうか。

タオに従うことで人間も救われると信じて、人間中心の考え方ではなく、部分としての役割を果たしながら自然と調和していく。
人間などにはタオの全容は理解出来ないから、人間が自然を征服するなどといった発想は出てこないし、おそれを忘れないで自然と接していくことになるのです。

人間との関係においてだけ、おそれを知らない存在になろうなどと、そんな狭い範囲の考えは持ちません。
人間の考えたことなど、タオの働きの中ではちっぽけな働きに過ぎないと思うから、自然に対する謙虚で注意深い接し方も生まれてくるのです。

それは、タオ全体に対する謙虚さであり、いったん人間を相手に接するとなれば、「人と交わる時は解けてゆく氷のように素直」な人でもあるのです。

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【今までの連載記事】

「現代社会と老荘思想(1)」 [2010/02/15]
「現代社会と老荘思想(2)」 [2010/03/06]
「現代社会と老荘思想(3)」 [2010/04/10]
「現代社会と老荘思想(4)」 [2010/05/02]
「現代社会と老荘思想(5)」 [2010/06/06]
「現代社会と老荘思想(6)」 [2010/07/11]
「現代社会と老荘思想(7)」 [2010/08/14]
「現代社会と老荘思想(8)」 [2010/09/05]
「現代社会と老荘思想(9)」 [2010/10/09]
「現代社会と老荘思想(10)」 [2010/11/04]
「現代社会と老荘思想(11)」 [2010/12/05]




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自然とのふれあい

“自然をあなどることも、不注意になることもなく慎重なままでいて、
しかもタオの一部として安心していまを生きて行く”

一見、むずかしいようにも感じますが、実はいたってシンプル
なのでしょうね

安心して今を生きているうちに、自然とやさしく触れ合って
一体になっていくような気がします

ありがとうございます

Re: 自然とのふれあい

> “自然をあなどることも、不注意になることもなく慎重なままでいて、
> しかもタオの一部として安心していまを生きて行く”
>
> 一見、むずかしいようにも感じますが、実はいたってシンプル
> なのでしょうね
>
> 安心して今を生きているうちに、自然とやさしく触れ合って
> 一体になっていくような気がします
>
> ありがとうございます

自然に生きて行くことは、たしかにシンプルなことですが、
ふつうに社会に付き合っているとつい流されてしまいがちです。

あえて社会と一線を引いて生きていこうとまでなかなか思わないのが
普通なのでしょう。
しかし、社会に付き合っても(社会とは非個人で実在しないもの)
なにも保証はしてくれないことに気づけば、価値観は変わるでしょうが。

「自然をあなどることも、不注意になることもなく慎重なままでいて」
というのは、社会に対しても言えることでしょうね。
反発するでもなく、流されることもなく付き合っていく。

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