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自分を不幸にするいくつかの衝動

季節外れですが、「飛んで火にいる夏の虫」という言葉があります。

虫は明かりの方に引き寄せられる習性をもっているのですが、それが場合によっては火の中に飛び込んで身を焼かれる羽目に陥ってしまうのです。

このような身を滅ぼしかねない習性は、虫に限らず、人間の場合にもいくつか挙げられるでしょう。

キャンプファイアー


それはやること自体は、楽しいし、やらずにおれないような行為なのですが、それにいつまでも従っていると面倒な事態に陥ってしまうのです。

仏教では大きく3つの衝動(快楽、競争、怠惰)を戒めています。
それはこれらの衝動が人を幸福ではなく、自己破壊へ導くからだと考えているわけです。

麻薬やお酒などは、その時は快楽を与えて、とても楽しいと感じるかもしれませんが、それに依存することは確実に心身を蝕んでいきます。

他人と競争して勝つ喜びや、他人の過ちを指摘して得意になってみたり、あなたは間違っていると言って怒鳴りつけるのは、どこか気持ちがいいものですが、これらも後からじわじわとと時間をかけて、あなたを苦しめることになります。

相手を罵ったことは、そのときは相手に向けたものですが、それはそこで消え去らずにどこか心に残ります。
その保存された攻撃衝動は、時と場所にかかわらず、また相手が誰であっても再現されることになります。

そこでは相手は誰でもいいわけで、そのとき一人称(わたし)も二人称(あなた)も三人称(彼ら)の区別はなくなります。
つまり、それはあなた自身にも当然向けられるのです。

もっと分かりやすく言えば、他人の間違いをあれこれ指摘したがる人は、自分もそれらを他人から指摘されることに怯えることになります。

他人の間違いをいつまでも許せない人は、自分自身が少しでも間違ったことをしてしまったら、いつまでも自分を責めて苦しめられることになります。

どうして世の中はこんなに窮屈なんだと嘆く人は、自分が他人に対して、やたら細かいことを守るよう期待している人なのです。

怠けることについては、まわりから文句を言われなければこんなに楽なことはないと思うかもしれませんが、最初は楽しくても、やがてとてつもなく退屈になり、自分はなんのために生きているのだろうと悩みだすことになります。

これらの衝動は、しかしいくら戒められてもやめられないものです。
なんどやめても、隙があれば復活してきますし、禁じられたとなると、どんなことをしてもそれが欲しくなったりするのです。

ですから、むやみにストイック(禁欲的)になることはありませんが、これらは「最初は甘く快楽を与えるけれど、必ず後からその代償を支払うことになる」ということを忘れないほうがいいでしょう。

そして、もっと注意したいのは、個人レベルでは気をつけていても、社会やまわりの環境は、あなたにその誘いを向けてくるだろうことを忘れないことです。

「みんなで渡れば怖くない」式に、「みんながやっているのに、なんで自分だけなんで守らないといけないんだ」と思って参加してしまっては台無しなんです。

たとえば、いくら使っても一定額ですとか無料ですとかいわれると、これはいいとばかりどんどん手に入れたくなります。
少しでも多く手に入れないと損だとばかり、夢中になって集めだすと、いつのまにか自分にとって何がどれだけ必要だったのかが分からなくなるのです。

最初は、これだけあれば十分だと思っていたのに、あれもこれもと魅力的なものを見せられると、元々の必要性はどこかに忘れられて、そこばかりに注意が向くことになります。
そのようなことがなければ、いろんな方面に自分の関心を向けられたのに、外から刺激され無理やり需要を作りこまれて、他のことに関心を向ける余裕がなくなってしまうのです。

そんなことに時間を取られていると、なかなかそこから抜け出るのが難しくなります。
ほどほどに切り上げて、いろんな自分の関心事を広げたり、取るばかりでなく与えるとか、集めるばかりでなく手放すことにも注意を向けてみるのです。

ライバル・ビジネスマン


あるいは、競争についてはどうでしょうか?
表向きは共存を訴えながら、実質的には競争社会であることが当たり前になっているこの世の中にいても、あなたは競争から自由な位置に身を置いておくこともできるでしょう。

たとえば、あなたに誰かが競争を挑んでくるかもしれません。
でも、あなたがその人のことを競争相手と見ないかぎり、あなたはそのことで何の苦痛も感じることはありません。

お互いが同じ事を目指している場合なら、才能がより豊かな人の方がそれを開花させる可能性が高いでしょう。
そう思って、あなたが相手の挑発に乗らなければ、競争関係は成立しません。
また別の道を歩んでいるなら、何の関わりも持だない存在となりますから、あなたが気にすることは別にありません。
いづれにせよ、あなたが自分から競争に参加しなければ、競争相手という概念が生じてこないままいられるわけです。

競争するよりも、あなたならではの才能を発揮するほうが賢明ではありませんか。
他の人と比較するのではなく、次のことを問いかけてみるのはいかがでしょう。

「私でなければならないこととは何ですか?」
「私にしか出来ないこととは何ですか?」


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確かに

競争に乗らなければ「競争」にはなりえませんね。

今回の文章で最も興味をそそられたのは
やはり、買い物にまつわる感じのところ
「あれもこれも魅力的~」のところです。

見事にその広告にのせられて
いろんな面倒な買い物をした1年だったなあ、と
深く反省 (。・x・)ゝ

衝動

衝動

これはコントロールしにくいでしょうが

日々の習慣がこれを変化させるのでしょうかね

ありがとうございます

Re: 確かに

> 競争に乗らなければ「競争」にはなりえませんね。
>
> 今回の文章で最も興味をそそられたのは
> やはり、買い物にまつわる感じのところ
> 「あれもこれも魅力的~」のところです。
>
> 見事にその広告にのせられて
> いろんな面倒な買い物をした1年だったなあ、と
> 深く反省 (。・x・)ゝ

まあ景気が悪いと騒いでいますから、
出し渋るのが能ではないと思いますが、
自分を見失わないようにしたいものです。

Re: 衝動

> 衝動
>
> これはコントロールしにくいでしょうが
>
> 日々の習慣がこれを変化させるのでしょうかね
>
> ありがとうございます

一瞬反応してしまっても、その後で自制心を取り戻す習慣をつければ
いいわけですね。

簡単ではないですが、そうしようという姿勢さえあれば、
少しずつ積み重ねれば気がつけば自分のものになっている
といったものだと思います。





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