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YES/NOだけでは生きられない

YES/NOをはっきりさせて、ものごとを明確に分けられると効率よく作業が進みますし、たしかに分かりやすいのです。
すぐに白黒はっきりさせられるから、何か落ち着くような気もするし、問題がどんどん片付いてる気にもなるのです。

ところが、問題はそのようにYES/NOがはっきりする問題ばかりではないということにあります。
むしろ、白黒はっきりする問題など、人為的に決めた表面的なものがほとんどでしょう。

人が名前をつけて、その概念を両方の極に分けます。
その両極の間には、無数に連続して変化する度合いが存在しているわけです。
ところが、例えばその対象が「好き」か「嫌い」かという両極を表す言葉を使うとすると、63%好きだけど37%は嫌いというような言い方をすることはまずありません。

別に、どちらかに決めろと強要されていなくても、なんとなく「好き」か「嫌い」かどちらかに自分の立場を決めておいたほうが安心する気がするので、どちらかを自分の選択として選んでしまいます。
その結果、言葉で考える私たちは、いったん「嫌い」と決めた対象には、最初の印象など忘れてしまって、どんどん嫌いな理由を集めてしまうといったことが起きるのです。

偏食1


本来の私たちは、そんな両極の間にあるグレーゾーンに生きています。
その時の気分で、「好き」になったり「嫌い」になったりするのが自然な状態なはずなのです。
それを無理やり言葉で決めてしまうから、自分の気分まで白黒決めることを強要し、その結果としてすっきりしたような気になりながらも、実は自分の行動を窮屈にしていることに気づかないのです。

ふと「こっちの考えもいいところがあるな」と感じたとしても、自分はこれは嫌いなはずだからといって、そんな自分の感性は無視され抹殺されてしまいます。

二者択一に考えると、迷わなくていいやと思ってしまいますが、そこで捨て去られたグレーな自分はいずれ不満を感じて反撃に出ることになるでしょう。

グレーなゾーンは、もともと白黒はっきりしない部分だけに、何を訴えたいのかわかりにくいのです。
それよりもはっきりした言葉で自分を表現して「私は白なの」と言っている方が安心出来ると思ってしまいますからグレーな自分は認識されにくいのです。

「仕事が効率よく運び、成果も上がってきている」、当然自分でも調子いいと感じています。
仕事に夢中になり、時間を忘れて作業しているかもしれません。
しかし、このような期間をある程度過ごすと、だんだん疲れを感じ始めます。
ひとつのプロジェクトが終わった時点で、力尽きたような感じにさえなってきて、しばらく何もかも忘れて休みたいとおもうのです。
これは、グレーな自分を取り戻したいという訴えなのかもしれません。

ですが、グレーなことを嫌う人なら、すぐにそれも忘れて、次の目標を追い求めようとします。
もともとはっきりしないグレーな時間を過ごすのが苦手なのです。
こんな時間の使い方はムダでしかないと思い込んでいるのです。
そうして、グレーの期間はあっという間に終りを告げ、次のYESを探し求めることになります。
緊張が緩和された時間を経験することが少なくなり、メリハリがなくなってきます。

疲れたサラリーマン


いつまでもそれで乗りきれるのならいいのですが、生身の人間にはグレーの世界を切り捨ててしまうことは無理があります。
いつかグレーの部分の訴えを無視できなくなってきます。
それはグレーなだけに曖昧で、言葉で捉えにくいので扱いに困ってしまいます。
それでもグレーな状態に身を置くことを取り戻さないといけないでしょう。

無駄なこと。
こどもが滑り台の階段を駆け上がり、一気に滑り降りることを楽しんでいます。
それは、なんの意味もない非生産的な、無駄な行為でしょう。
こどもだからそんな無駄な時間を使っているのだと考えて終わりにします。
しかし、重力に逆らって階段を駆け上がり、獲得した位置エネルギーを一気に滑り降りて使い果たす。
そのときの、顔が歪むような空気の抵抗やGを感じることを忘れてしまうのです。
階段を急いで上がろうとして、足をかけそこねて膝をぶつけてしまう。
その痛みに悲鳴をあげることなど、起こることさえ忘れてしまいます。
階段を見れば、次の瞬間に階段を上がりきった自分を見てしまうから、途中のアクシデントは計算外です。
だから、仕事でちょっと計算外の事態が発生すると青くなって慌ててしまうのです。
そのうえ、そうした取り乱した自分は、計算外の自分としてすぐになかった事にしてしまいます。
そのような習慣が、身体の訴えや拒絶感を感じなくしてしまいます。

滑り台


普段から何事にもYES/NOをはっきりさせたい傾向があるのなら、すこし見なおしてみたほうがいいかもしれません。
あいまいで、なんの役にも立たなく見える世界ですが、実はそんな中に自分の本当に求めるものがあるのかもしれません。
はっきりした目標を追い求める自分だけが自分ではないことを思い出す必要があります。
他の人がやっていることをみて、チャランポランでいい加減だ、そんなことでは効率が悪いし何も達成できないと価値を認めていないかもしれませんが、そこにある価値を見ることを忘れてしまった自分の偏見なのかもしれないのです。

はっきりしたものは分かりやすいですが、それだけでは生きられない。
両極の間に存在する膨大なグレーゾーンを無視するわけにはいかないのです。


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こんばんは

片思いのひとに対して
いいなと思ったり
やっぱり違う諦めよう
その繰り返しでした。
それが三年間も。
同じ職場のひとではないから、あまり会ってないと、いいやって感じになってきます。
でも段々と、気が抜けてきて会いたいときには会いに行けばいいし
あえて無理して諦めたりする必要もないかと思いはじめてきました。

Re: こんばんは

> 片思いのひとに対して
> いいなと思ったり
> やっぱり違う諦めよう
> その繰り返しでした。
> それが三年間も。
> 同じ職場のひとではないから、あまり会ってないと、いいやって感じになってきます。
> でも段々と、気が抜けてきて会いたいときには会いに行けばいいし
> あえて無理して諦めたりする必要もないかと思いはじめてきました。

そうですね、自分のなかでそれでバランスがとれて、いい感じでいられるのであれば、
無理に白黒つけないといけないと思いすぎる必要はないと思います。
もしその必要がある時はそのように感じられるはずですからね。
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