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難儀があるので有難い

世の中は
難儀が
あるので
有難い


We are thankful for the difficulties in our lives.

能除一切苦(のうじょいっさいく)

能く一切の苦を除き、

羅漢さんの絵説法〈2〉般若心経―空即是色 花ざかり
著者: 荒 了寛 里文出版 / 2001-05




「有難い」とは「有ることが難しい」、「有ることがまれ」だからこそ感謝の念を抱くという意味ですね。

ですから、世の中が難儀に満ちていることは、その中から「有難い」ことを見つけ出すこともできるわけです。

もし世の中が「有りやすい」ことばかりで出来ていたら、そんな中から「有難い」ことを見つけ出すのは難しくなります。
同じことを経験しても、こんなことは当たり前にそこら中にあることだと思っていたのでは、ちっとも有難いとは感じられませんね。

ですからこの詩句は、世の中が難儀に溢れていてこそ、有り難さも感じられるものといった意味に解釈できます。

泣く地蔵


たとえば、24時間営業のコンビニ、今は当たり前のようにどこでも存在しますが、そんなものがなかった時代ではどうだったでしょう。

夜になってから、必要なものが足りないことに気がついても、「もうお店は閉まっているから明日買いに行くしかないわね。」というのが常識でした。
あるいは、昼間であっても今日は日曜日だから、月曜日まで辛抱するしかないわねといったこともあるでしょう。
次の日になってから、ようやく欲しいものが手に入った時の「有り難さ」は、今の時代とは比較にならないものがあったでしょう。

しかし、いったんコンビニが当たり前の時代になってしまえば、世の中の難儀がその分少なくなったわけですが、すぐにその状態にも慣れてしまいます。

コンビニ時代に「有難い」ことを探すとしたら、たとえば今まで15分歩いていたところを、もっと近くにコンビニができたので、これは「有難い」と感じるのです。

さらには、サービスの内容でしょうか。
コンビニAで新商品がスタートしたと知りますが、「家の近くにはコンビニBしかないなあ、コンビニAができてくれれば有難いのだけど。」と感じたりします。

しかし便利になればなるほど、ありがたさの基準はレベルアップしてしまい、それまでありがたかったことは、大したことではなくなってしまうわけで、一概に喜ぶことばかりではないのです。

この教訓は、欲望にはキリがないという話にも取れますが、「有ることが難しい」から「有難い」という意味を考えて見れば、その本質が相対性にあることを見ないといけないでしょう。

仏教では「縁起」という考え方がありますが、私たちの存在は独立してあるのではなく、その周りの環境に依って立つことを忘れてはなりません。
私が「有難い」と感じるのは、私個人の存在が単独で感じているのではなくて、周りのものごと、周りの人々に依存して成り立つわけであり、さらに言えば、この国、この時代の社会で生きていることもその要因であるわけです。

そのような様々な要因(縁)があってこそ、今の自分も存在していることを思い起こせば、今の私がありがたいと感じたり、苦しいと感じたりすることも相対的なものであることに気がつくでしょう。

笑う地蔵


実は、いまの私がありがたいと感じているのは、思いもしなかった「難儀」があることが、そのありがたさを成り立たせているのかもしれません。

あなたは「この厄介ごとさえなければ、もっと幸せだったのに」と自分の不運を嘆いているかも知れません。
しかし、いま言ったような見方で自分の環境、成り立ちを振り返るならば、「そのことがなければいまの喜びは存在しなかったかもしれない」という方向からも眺めてみるのが公平というものでしょう。

今の自分から見て「いいことばかり起きてくれれば、もっと幸せなのに」と思ったりするかもしれませんが、その状態になればなったであたらしい「難儀」も登場することも忘れてはなりません。
むしろ今の自分を成り立たせている「縁起」を振り返ってみれば、この一見嫌な要因があってこそ、いまの自分が成り立っていることを発見するかもしれません。

たとえば、その困難を経験してこそ獲得できたあなたの能力、他の人は羨むかもしれませんが、あなたは嫌な思いをして強制的に経験させられたのです。
それは二度と起きてほしくないという経験だったのかもしれません。
歓迎する気には到底なりません。
とても自分からは望まない経験だった。
しかし、あなたのいまの能力をもたらしたのは、その経験があればこそでした。
それがあったおかげで今の自分がある。
そう思えば、その「難儀」も必要なもの、かけがえのないものだったのだ。
そのようにも思えてきませんか。

単に嫌な経験、起きてほしくなかった出来事とみて排除しようとするのか、いまの自分を構成している貴重な経験だったとみるのか、その違いは大きいと思います。

世の中は
難儀が
あるので
有難い




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不要な「もしも・・・」をのぞけば

後からみて、その体験した難儀に
ついて、もしもそれを乗り越え
られなかったらとしたら、ありがたく
なんてないよ、という思いが
引っかかってはいます。


だけれど、
このとらわれみたいなものに
心を注ぐことを選択しなければ、
ありがたく感じて進むことも
できそうです。

Re: 不要な「もしも・・・」をのぞけば

> 後からみて、その体験した難儀に
> ついて、もしもそれを乗り越え
> られなかったらとしたら、ありがたく
> なんてないよ、という思いが
> 引っかかってはいます。
>
>
> だけれど、
> このとらわれみたいなものに
> 心を注ぐことを選択しなければ、
> ありがたく感じて進むことも
> できそうです。

「乗り越える」というのは、どこか結果を出すこと、勝ち負けを意識する言葉
に聞こえます。
別に乗ろ超える必要などないのだと思います。

体験するとは、ただそれを味わうことです。
難儀というくらいですから、それであなたは戸惑い、嫌な思いをし、怖がり、
もういやだと思い、そんな自分を好きになれなかったかもしれません。
しかし、その感じることをごまかしてしまわないで、ただその経験と共にいること。
それだけで、あなたは同様の経験にであっても、必要以上に逃げようとは思わなくなります。

ただし、その経験をごまかし、見ないことにしたり、そんなことは起こらなかったことに
しようとすれば、いつまでも同じことで苦しむことになるでしょう。

いいことも悪いことも含めて今の自分が形づくられているんでしょうね
何かをしようと思った瞬間に、過去にどこかで聞いた何気ない言葉が背中を押したりもします。

しかしコンビニの例えはわかりやすいんですけど・・・
流通業の端くれとしては
「どこまでやらなきゃいけないんだろう?」
っていう恐怖もあります。
元旦から営業とかは勘弁して欲しいですよ(泣)

Re:こちくんさん

> いいことも悪いことも含めて今の自分が形づくられているんでしょうね
> 何かをしようと思った瞬間に、過去にどこかで聞いた何気ない言葉が背中を押したりもします。
>
> しかしコンビニの例えはわかりやすいんですけど・・・
> 流通業の端くれとしては
> 「どこまでやらなきゃいけないんだろう?」
> っていう恐怖もあります。
> 元旦から営業とかは勘弁して欲しいですよ(泣)

昔は元旦にあいてるのは酒屋さんぐらいでしたね。
シャッターを半分くらい開けてあるだけ、それでもよかったのです。
ほんとうに必要なものを、必要な分だけ提供する。

流通屋さんも大変な時代ですね。
コンビニでは注文したものを配達するサービスまで始まっています。
ATM、郵便ポスト、代金の支払、商品の受取指定場所、コンビニには用意されています。
郵便局とコンビニ、今やどちらが身近なものなのか。
ネットと配達業者で買い物が済んでしまう時代だし。。。。
どうなっていくんでしょうね。


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