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私は今、?しています/「いま、ここ」のコンタクト

私たちは、自分が今、どこにいて何をしているのかをわかって行動していると思っています。
いや、実際ほとんどはわかって行動しているわけではありますが、「いま、ここ」とのコンタクトを充分とれているかどうかは、その時々で随分違うものです。

時間的に余裕があって、天気もいいので外をゆったり散歩しているのであれば、自分の足運びまで意識しながら歩いているかもしれません。
まわりの景色をゆっくり眺めながら、いつもと違う物を発見して驚いてみたり。

ところが、ふと心をよぎるものがあります。キムタクのCMじゃないですが、
「ガスの火を止めてきただろうか?」
その途端に、あなたの目の前の情景は背景に沈み込み、急いで家へ戻りながら「止めた?いや思い出せない」という考えでいっぱいになり、火事になりかけている情景を想像したりするかもしれません。

このような緊急性のある妨害ではないにしても、私たちは普段からおだやかに「いまここ」に止まってコンタクトをとり続けるのを妨げるような要因を抱えているものです。

ガスのつけっぱなし


やらなければならないいやな仕事が気になっていると、「いまここ」を味わいながら過ごすような余裕はなく、頭の中にはその課題をどうするかでいっぱいになっています。

そんなとき、「あなたは今、何をしているんですか?」と問いかけられると、とっさに答えられるでしょうか。
「今どんな風に感じていますか?」といわれても、「それどころじゃないんですよ」と答えながら混乱している自分に気づいてみたりします。

「いま、ここ」にいること、そして私自身がいま何を感じているのかといったことは、結構頻繁に忘れ去られているのです。
たとえば、仕事が忙しい時期だと、こんな状態がずっと続いてしまうかもしれませんね。
いつもなら、自分の「疲れた!」という感情を確認する時間を持てるのに、忙しさで今の自分が何を感じているかなど押し殺してしまい、目の前の仕事のことばかりになってしまうのです。

何かに悩んでいる場合にも、このような状態は起こります。
考え出すと、そのことばかりが気になって、今自分がどこで何をしているかなど気づく余裕を無くしてしまいます。

しかし、このようなことは、通常は区切りをむかえて、また自分とのコンタクトを取り戻せるものですが、それが長引いてしまうと、そのうち「うつ」を感じ始めたり、神経症的な兆候が現れたりします。

そんなときこそ、「いま、ここ」との接点を取り戻し、自分自身の素直な感情とコンタクトを取り戻す為に、自分自身へ問いかけをしてみるのが有効です。

具体的には、「今、私は?しています」とか「今、私は?に気づいています」という表現で自分の状態を表してみます。

実際に紙に書き出したり、パソコンでキーボードを打ってみるとさらに効果的です。

「私は、いまボールペンを手にしています。」
「私は、メモ用紙にこの文章を書いています。」
「私は、書きながら、こんなことをして何になるんだと感じています。」
「私は、窓からの風の流れを感じました。ちょうどいい気候だなあ。」
「私は、いつもパソコンで文章を書いているので、漢字が書けなくなっているのに気づきました。」

ところがここで、漢字が書けないことを気にし出すと、「もっと自分の手で書く機会を増やした方がいいだろうか...」などなど連想から思考に入り込んでしまいかねません。
そうすると、また「いまここ」の「私」から離れていってしまいますから、「私は、?」に戻すようにします。

そしてたとえば、「こんなことをして何になるんだ」と感じ始めたのは、いつも今との接点を妨害して、思考の世界に巻き込んでしまう自分なのかもしれない、などと言った気づきが得られれば大成功です。

そうすれば、さらに「私は、今気になっていることがあって、こんなことをしている場合じゃないと感じています。早くやめてしまおうという気になっていました。」などといった自分に気づいて、その自分とそれとは離れた位置で見ている自分がいることに気づけるのです。

書く


「ゲシュタルト療法」の中で、パールズは気づきの技法についてこのように書いています。

気づきの技法だけでもかなりはっきりと治療的な効果がもたらされる。たとえセラピストが三つの質問をすることだけでセラピーをせよ、と言われたとしても、かなりの重症のクライエントに対しても結果的にはうまくいくことが期待されている。その三つの質問というのは、基本的には、「今、私は?に気づいています」の変形であるが、「あなたは、今、何をしているのですか」という問いと、「あなたは、今、何を感じていますか」と「あなたは、今、何をしたいのですか」というものである。もう二つ質問を加えることもできる。それは「あなたは、今、何を避けているのですか」というのと「あなたは、今、何を予想していますか」という二つの質問である。これらは最初の三つの質問の変形である。これらの問いかけだけでもセラピストはかなりの関わりができるはずである。(89頁)

ゲシュタルト療法―その理論と実際 著者: フレデリック・S. パールズ
ナカニシヤ出版 / 1990-07



ここまで読んでこられても、これが何の役に立つのかぴんと来ない方も多いかもしれません。
そういう方は、自分自身とのコンタクトが容易に回復出来るのかもしれません。
あるいは、逆にそれに抵抗を示している自分が存在するのかもしれません。

「あなたは、今、何を感じていますか」とか「あなたは、今、何をしたいのですか」という質問に対して、「別に何も」とか、努力しても何も思い浮かばず空白のままという人もいるものです。
もしかすると、自分の感情を素直に表して痛い目にあったことから、素直に感じることを禁止していたりするのかもしれません。また同様に自分のやりたいことも率直に表現しにくいということもあるでしょう。

それならばそれで、そういった自分に気づくという発見があるわけですね。言葉の上で理解するのではなく、気づきという体験をすることに意義があるのです。

あるいは、「私は?です」という自分を主語にした肯定的、能動的な表現をすること自体に抵抗を感じる人もいます。
そういった人は、主語を曖昧にして「それは?」とか「?というのは、」といった表現に変えて主体的な関わりを表現するのを避けるかもしれません。
「私は?したい」とか「私は?がほしい」と表現するだけでも抵抗があって出来ない人もいるのです。
その代わりに何を言おうとするのかをみれば、そのひとが抱えている妨害するもの、避けようとしているものが見えて来るかもしれません。

第三者の方がそういったことには気づきやすいと言えますが、あなた自身でそれを発見してこそ自分に変化をもたらすと言えます。

「素直な私の気持ちから遠ざかってしまっていないだろうか?」
そんな気分になったら、自分に対してこのような問いかけをしてみてはいかがでしょう。

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こんにちは(^^)

自分の行動、考え、希望等をあらためて字に書いてみると、色んなことが見えてきますよね~。
先日も自分の願いを2個以上書くという事があったのですが、自分をみつめなおす事ができました。
書き出してみることで、自分がどう考えているのかを知り、驚いたりもしますね。

Re: こんにちは(^^)

> 自分の行動、考え、希望等をあらためて字に書いてみると、色んなことが見えてきますよね~。
> 先日も自分の願いを2個以上書くという事があったのですが、自分をみつめなおす事ができました。
> 書き出してみることで、自分がどう考えているのかを知り、驚いたりもしますね。

このブログを書いていても、あらかじめわかっていることを書いていたのでは、面白くもないし、
あまり意義を感じないのですが、書いているうちに新しい発見があったりすると満足したりします。

あらかじめわかっているつもりの自分というのは、ごく一部でしかないのですが、
それをすべてだと思い込むとき、自由な自分がいなくなって、いまこことの接点を
持てなくなってしまうのではないでしょうか。

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