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グルジェフの文章より

さて、マダム・ド・ザルツマンから報告を受けたところによると、だれも私が言ったことを理解しなかったようだ。
人には火が必要だ。火がないところには何も生まれない。
火というのは苦しみのこと、望んで引き受けた苦しみのことだ。それがないなら何も生まれない。
人はこの火をおこさなければならない。どうしたら自分に苦しみが生まれるかを知り、自分に苦しみがあるときにはそれを活用しなさい。
この苦しみはあなたが自分で用意するべきだ。
あなた自身だけが、何が自分に苦しみをもたらすかを知っている。
この苦しみから生じた火は何かを「調理」する。それは融合と結晶化をもたらし、あなたに「為す力」を与える。
自分の欠点ゆえに、自分のプライドゆえに、あるいは自分のエゴイズムゆえに苦しみなさい。
そして自分の意図を思い起こしなさい。
自分で自分のために用意した苦しみがないなら、何も生まれない。
意識性が増すにつれ、[機械的な]苦しみは減っていく。
そのままなら成長は止まる。その先には何もない。
だからあなたは良心の呵責【かしゃく】を呼び覚まし、自分が必要とする苦しみを自分で用意しなければならない。

グルジェフ ミーティングの記録 1941?1946年  ミーティングの記録(一)

グルジェフ 創造と進化の図絵



私はグルジェフの思想についてはよく知りませんから、この文章が何を言おうとしているものか、もしかするとまったく見当違いかもしれませんが、幾つか興味を惹かれた表現があったので自分なりの解釈を書いてみたいと思います。

私たちが苦しいと感じる場合、条件反射的で表面的な苦しみなのか、本質的な苦しみなのかが分かれるのではないかと思います。

たとえば、何かを計画して予定通りに進まないとき、そこでは計画通りに進むことで得られる報酬が頭にあります。
それを手に入れたいという思いから行動にのめり込んでいるとき、結果が予定通りに運ばなかったり、期待はずれであることは、そのものが苦しみであると感じるわけです。

しかし、この苦しさは、自分の予想通りに物事が進むべきであるという希望的観測に基づいたものであり、自分の思いと外界の出来事が一致すべきであるという根拠のないことを無理に信じようとしている結果なのです。

その思い込みがなければ、そもそも苦しさは感じないでしょう。
ひいきのチームが試合に負けることや、優勝できないことは、その人にとっては残念で苦しさをもたらすかもしれませんが、そのチームに何も思い入れがない人にとっては、苦しみでも何でもないわけです。

別の例で言えば、誰かを説得したいとか、自分の思うことに賛同してもらいたいと願うとき、相手から拒絶されることは苦しみをもたらします。
しかし、それも先程と同様で、自分の願望が叶わなかったが故の苦しさでしかないのです。

これらは、どちらもそれまでの自分の作り上げた期待と、外界の出来事との食い違いでしかないのです。
それもどちらかと言えば、自分自身でも自分がどのような動機で行動し、感情を左右されているのかにあまり意識的に気づかないままの行動であり反応なのです。

グルジェフが、「どうしたら自分に苦しみが生まれるかを知り、自分に苦しみがあるときにはそれを活用しなさい。」というとき、それは無意識の反射的な苦しさに振り回されていないで、その原因を突きとめて自分の制御下に起きなさい。
そこから何か機械的な反応でないものを生み出しなさいと言っているのではないでしょうか。

「自分が必要とする苦しみを自分で用意しなければならない。」
無意識に苦しみに振り回され、それから逃げようとしている状態を抜け出して、その「苦しさ」がどこから生まれてくるものかを見つけ出す。
その「苦しさ」を向こうから勝手に襲ってくるものではなく、自分がその出所を知っていて、さらにそれを自分の成長のために積極的に活用出来るものとしようというのです。

飯ごう炊飯     消火1


「人はこの火をおこさなければならない。」
人類にとって、自分で火をおこせるようになるまで、火とは山火事など偶発する自然界の脅威の一つでした。
自分で火をおこすことを覚えたとき、それは役に立つものへと変わりました。
また、どうやってそれがもたらす危害を防ぐかということも、同時に習得したのです。

[機械的な]苦しみに振り回されているのは、火を使えない状態と同じです。
それを自分で起こし、使いこなすことで眠っていた可能性を掘り起こすことも可能になってくる。

それが「自分の意図を思い起こ」すことへとつながっていくようです。
※「意図」とは何かは、もっとグルジェフを知らないとわからないのでしょうが。

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こんにちは(^^)

火事を起こしてしまう「火」を自分でおこす事をおぼえ、役立つものへとかえていく…すごくわかりやすいですね(^^)
自分の苦しみときちんと向き合うと、自分が何を求め、希望しているのか見えてきますね。
自分と向き合い、ちょっとでも苦しいと感じていることを上手く使いこなしていきたいな、と思います。
なんとなく新しい発見ができそうですね^^

Re: こんにちは(^^)

> 火事を起こしてしまう「火」を自分でおこす事をおぼえ、役立つものへとかえていく…すごくわかりやすいですね(^^)
> 自分の苦しみときちんと向き合うと、自分が何を求め、希望しているのか見えてきますね。
> 自分と向き合い、ちょっとでも苦しいと感じていることを上手く使いこなしていきたいな、と思います。
> なんとなく新しい発見ができそうですね^^

苦しさから逃げてしまうと、いつまでもそこに残ったままになります。
そしてたいていの場合最初よりも何倍も大きなものに発展してしまいがちです。
それがわかっているのであれば、「こちらから先手を打って苦しみを見つけて見せよう」
そんな感じですかね。
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