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バランスを保ったままでいること

濁った水はどうすればきれいにできますか。
じっと動かさずに、ゆったりとそのままにしておくことで、
やがて徐々に水は澄んで綺麗になっていきます。
ゆったりと、いつ動いているかわからないようでいて
気がついたら何かを生み出しているのです。

タオに従う人は、めいっぱいに満たそうとしない。
どちらか一方にいっぱいになるまで突き進むから、
やがて消耗してダメになってしまう。
そうではなく、片方ばかりいっぱいにしないから、
反対側とバランスをとって、
くたびれてしまわないうちに
新しいものに生まれ変わる事が出来るのです。

老子道徳経 第十五章後半




意見の違う人が集まっているのが社会というものです。
右側と左側、急進派と保守派、いろんなものが混ざり合った中で、
どちらか片方に推し進めようとしても、濁った水をかき混ぜるようなもの。
余計に水は混濁を深めてしまいます。

「君の考えは何かおかしいようだね。気がつかないかね。これが正解だというのを教えてあげよう。」
こんな言い方をされても、反対派の人は自分の意見を強固にして反発してくるだけです。

私が濁った世界を綺麗にしてあげようといって、かき混ぜてしまわないことです。
濁った水はどうすればきれいにできますか。
じっと動かさずに、ゆったりとそのままにしておくことです。

何もしないでおくこと。
綺麗にしようとして動かしたりしないこと。

そうでないとあなたは、よけいにいっそう濁らせてしまうでしょう。
何も手を加えないことが、一番早く濁りをきれいに取り除いてくれます。

コップの水      水辺の風景


片方の端にいて強力な論拠を持てば、反対側の意見を持つ人を助けてあげようと思ってしまう。
しかしそれは助けるなどといったことではなくて、あなたと同意見にしてしまいたいという欲求ではないのでしょうか。
「私の側の考え」が正しいのだから、君たちは悔い改めなさいといいたいのです。

穏やかな状態を保つためには、どちらか一方だけに突き進まないことです。
つねに反対側とのバランスを忘れないことです。
バランスを忘れなければ、片方にいっぱいまで振れてしまわないうちに、反転が起こって反対側へと戻される。

バランスを崩して突き進んだとき、一見順調に見えたとしても最後は無理が生じてダメになってしまうものです。

1つの論理を突き進めるとき、それは非常に説得力があり、魅力的に聞こえます。
論理的であるとは、説得力そのものです。
「これのどこが間違っているというんだ?」と言われたら、前提が違う事を指摘しない限り、論理で反発することは出来ません。

しかし一面だけを捉えて、これで新しい世界に到達出来るはずだと推し進めたとき、いつも行き着く前に破綻を生じてしまうのです。

綱渡り


1つの論理とは、トータルな性質の中の一面を取り出したに過ぎないわけで、それとバランスをとるべきものを削り落としてしまうのです。

1つの論理、1つの方向だけで進めば、それが順調なほど破綻に向かってまっしぐらと言うこともあるわけです。

トータルに生きていれば、そのようなバランスを欠いたやり方では支障をきたし、説明は正しいがそんなやり方ではイヤだと反発を起こしてきます。

めいっぱいに満たそうとしないこと。

反対の極とのバランスをどこかで取り戻しつつ、新しく再生を繰り返すことです。
行き過ぎに気づいたら、論理を手放して反対側とのバランスを取り戻すことです。
論理は常に正しいけれど、1面の真理だけに従うのは、再生を繰り返すという「生きること」とはそぐわないことなのです。


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こんにちは(^^)

物事を教えたがるタイプの人、いますよね…。
最初は物知りですごいなぁ、と思っていましたが、自分の意見の側に引き込もうとしているのかな~、と思ったりして。
相手のことを良く知った上で話を聞くと、自分で上手く取捨選択できるようになりますね。
それはそれで楽しいですね。

濁り水の例えがとっても新鮮な感じがしました。
人や人の集団の考え方を変えようと悪戦苦闘して失敗した数年を過ごしたところでしたので・・・

Re: こんにちは(^^)

> 物事を教えたがるタイプの人、いますよね…。
> 最初は物知りですごいなぁ、と思っていましたが、自分の意見の側に引き込もうとしているのかな~、と思ったりして。
> 相手のことを良く知った上で話を聞くと、自分で上手く取捨選択できるようになりますね。
> それはそれで楽しいですね。

こういう文章を書いている私自身、1面的にならないようにと気をつけていないといけないと感じます。
文章にするということ自体、1面を切り取らないと書けないという矛盾があるわけです。
しかし、それでも何かを書こうとすれば、どこかで割り切って切り取るしかないわけで時としてやっかいな作業になるものです。

後年のこじつけかもしれませんが、老子は「言葉で説明出来る様なものは道ではない」といいながらも、しかたなく「道徳経」を書いたといわれます。
これが最初で最後だと言って書いたのがこの八十一章だとか。

Re: こちくんさん

> 濁り水の例えがとっても新鮮な感じがしました。
> 人や人の集団の考え方を変えようと悪戦苦闘して失敗した数年を過ごしたところでしたので・・・

「争い」を放棄することこそが唯一の解決の道だと、みんなが思いながら改革という名の下に余計なことを繰り返してきました。
「自分自身を変えていくことだけが解決の道」だといって組織や宗教団体を作ることを否定する少数の人達と、それは現実的ではないといって何かを興す多くの人達がいます。

こうした構図がいつの世も繰り返されているわけです。老子の時代も、ソクラテスの時代も。
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