« ホーム »

汲めどもつきぬもの

老子には、タオは汲めどもつきぬ源泉であるというような表現があります。

どうしてなくならないのか?
という疑問がすぐに出てくるのではないでしょうか?

汲めどもつきぬ源泉」なんて言われても想像が付きません。

これはこれとは逆の「使えばなくなる」というのが、あまりにも常識的であるからです。

「使えばなくなる」というのは、非常に分かりやすい、子供でも容易に理解できる理屈です。
たとえば、目の前にあるお菓子を、食べてしまえばなくなってしまうという視覚的に理解できることだからです。
そして、さらには親からは「考えもしないで食べてしまうからなくなっちゃうのよ!」と戒められる。理解しやすいだけでなく、覚えておかないといけない常識だと教え込まれるわけです。

しかしいったんこれを理解すると、言葉はというのは、汎用的に思考を支配してしまうので、あらゆる場合に「使えばなくなる」常識を引きずることになります。

老子は、タオの働きは大きくて遠くまで働く動きだから、われわれは直接理解することはできないと説きます。

あまりにも大きかったり、遠かったり、時間が日常の感覚とかけ離れていたりすると、
それを理解することは非常に困難なものになります。

鍾乳洞をご覧になったことのある方は多くいらっしゃると思います。
鍾乳洞にみられる鍾乳石は、何千、何万年もの長い期間をかけて出来上がったもので、まさに人間の感覚からすると悠久の歴史の産物です。

鍾乳石は1センチメートル成長するに約70年かかると言われます。
人間の一生分の時間で1センチです。
これを通常の感覚で理解するのはかなり難しいでしょう。

もっと分かりやすい例で言えば、地動説です。
地上に住む我々にとっては、太陽はどう見ても、突きと同じように地球の周りを回っているように思えます。また、地面が回っているなんてことは、通常の感覚では理解できません。

これと同じように「使えばなくなる」という常識は、そうとう根深いものです。
なんで「使えばなくなる」と考えては行けないのだと思われるかも知れませんが、それは「汲めどもつきぬ源泉」というものを理解したいからです。

「使えばなくなる」という常識は、欠乏感とにつながります。

欠乏感があると、なくなることを恐れて思い切って行動できなくなります。
あらゆることに、セーブして生きるという発想になってしまう。

命の本来の動きは、欠乏感とは相容れないものだという気がします。
命の源が「使えばなくなる」ものだとすれば、これで命は打ち止めという時点が生じることになります。そんなケチな話はないでしょう。

「使えばなくなる」という発想は、鍾乳石の生成が1日ストップしたから打ち止めだと考える様なものです。

永遠に続くものであるからこそ「汲めどもつきぬ源泉」であるわけです。

それが本来の在り方だとすれば、欠乏感というのは、人間の作り出した狭い範囲の思い込みだと言えるのではないでしょうか。

老子の思想のすごいところは、このような人間の常識でとらえられないことを表現したところにあると思います。

「使えばなくなる」という常識にとらわれなくなって、汲めどもつきぬ源泉につながっているという実感がえられたとき、我々は本当の安心感を得られるのではないでしょうか。



気に入っていただけたら応援お願いします ↓↓
 人気ブログランキングへ 


関連記事

ACR WEBブログパーツ

テーマ : 心、意識、魂、生命、人間の可能性
ジャンル : 心と身体


にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


現実とあなた自身のずれがなくなるほど、あなたは無理している自分を発見できるでしょう・・・
思考と感情からの解放~そして現実のみを信じる3ステップ|ヒーリング・スピリチュアル | ココナラ

スポンサード リンク







コメントの投稿

非公開コメント

sidetitle最新記事sidetitle
《最近7日間の人気順位》
~ランキング全体をみる~
~ランキング全体をみる~

sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle全記事表示リンクsidetitle
過去の記事はこちらから↓

全ての記事を表示する

sidetitleブログ紹介sidetitle
☆~新刊⌒☆
☆ちゃん見るシリーズ☆


好評発売中


アルファポリス
第2回エッセイ・ブログ大賞
特別賞『タオに生きる』 pao
WebコンテンツPickUP!タオに生きる
【 エッセイ・日記・blog > blog 】
老子の教えに学ぶ
老子のいう「タオに生きる」ということはどういうことなのか。さまざまなアプローチから、自らの考えや学んだこと、思ったことが綴られています。心をやすめ、身体をやすめ、穏やかで落ち着いた生活をしたい……そう願う人たちにとって、ヒントに溢れたブログです。


ez-HTML





PRR
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカレンダーsidetitle
11 | 2016/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
sidetitleにほんブログ村sidetitle
sidetitleお世話になってますsidetitle
※FC2ブログのリンクですが、なるべくblogpeopleのリンクをお願いしています(右サイドのお友達リンク)
このブログをリンクに追加する
sidetitleスポンサード リンクsidetitle
sidetitleアクセス情報sidetitle
sidetitleジャンル・ランキングsidetitle
[ジャンルランキング]
心と身体
39位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
12位
アクセスランキングを見る>>

sidetitle検索フォームsidetitle


もう一つの「タオに生きる」カテゴリー別
Screen Shot_30p ※徐々に更新しています
タオに生きる(人間関係)
タオに生きる(アドバイタ関連)
タオに生きる(YouTube#1)
タオに生きる(YouTube#2)


[上位タグ20]
感情、莊子、思考、怒り、罪悪感、老子、いまここ、人間関係、バイロン・ケイティ、交流分析、タオ、エックハルト・トール、ありのまま、許す、YouTube、老荘思想のコラム連載、不安、過去、無為、OSHO

sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleアクセスランキングsidetitle
訪問いただいているサイト
(週間 木曜日リセット)
※こちらでタイトルを入れさせてもらっていますが、出したくないとか変更したいという方はご連絡下さい。

sidetitleカテゴリsidetitle
カテゴリーを追加し整理しました。 バイロン・ケイティ、エックハルト・トール、ガンガジ、ムージ、OSHO
sidetitleQRコードsidetitle
QRコード
sidetitleお友達リンクsidetitle
FX