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完全主義では取り組めない

新しいことに取り組もうと思う時に障壁になるのは、うまくできるだろうかという不安や、とんでもない失敗をして笑われるのではないかという恐れなどですが、これらのひとつの表れが「完全主義(完璧主義)」というものです。

完全主義というのは、本人の理想は高いのでしょうが全体としてみれば、結果的に生産性が低くなったり、完成までに時間がかかるという弊害の方が目立つようになるものです。

時間がかかるのは「完璧にできるまで人前で見せたくない」という思いから、最初の一歩を踏み出すことが出来ないせいですが、それと共に気軽に取り組んでいれば経験を積んで自然に上達する技術も行動の鈍さから結果的にのばせないままになってしまうのです。

綺麗なお風呂


単純な仕事を黙々とこなすのは苦痛にならないのですが、臨機応変の反応で変化が要求される仕事になると難しくなります。

完全主義にとらわれるあまり、融通性を欠いてしまうのが問題です。

問題の本質は、完璧にやろうとする度合いの問題だけではなく他にもありそうです。

たとえば、完全主義の人がそばをゆでるとします。
完全主義ゆえに1本、1本のそばが完全にゆであがることを期待すれば、最後の1本がゆであがったときには、その他のそばはゆですぎになったりして全体としては残念な結果になってしまうのです。

このときの問題とは何でしょうか。

たしかにゆで上がりの確認の仕方に問題有りなのですが、その本質は全体としてのバランスの欠如なのです。

そばをゆでることの目的が、全体としてのそばが適度に仕上がることにあることを見失って、部分的な完全さにとらわれてしまうのが問題なのです。

優先すべきなのは全体としての仕上がりにあるという観点に、目を向けられないことが問題なのですから、目的のとらえ方こそが問題点なのです。


ところで完全主義は何でも完璧にやろうとするのがいけないのだから、もっと大ざっぱに出来る性格になればいいという考えもありますが、はたしてそれで改善するものでしょうか。

仕事の中には、たとえ小さな部分であっても完全でなくてもいいとは言えない場合もあるものです。

部分的なミスでも全体に関わってくる性格の仕事であったなら、細かいことは大ざっぱでいいという考えはNGです。

そのような場合は、経験を積んだり、訓練を繰り返すことでその制度を向上させるというのが望ましい対応なのです。

その意味で、完全主義の人のやり方は細部にこだわって先に進めない結果、全体の経験が積めなくなるわけで、先程の要求から逆行しているわけです。

水泳


完全主義者のやり方は、最初の一歩であろうと準備段階の作業であろうとすべてが最終的な水準になければいけないという要求を課すことに問題があります。

これが結果的に何も先に進めないという皮肉な結果を生み出すのです。
最初から完全な水準を目指すのでなく、訓練を積んで徐々に精度を上げるという発想に転換することが必要なのです。

それと仕事を離れた日常生活でも、完全主義はその弊害をもたらします。

先程の精度を要求されような仕事でもないのに、何であっても完璧にやり遂げないといけないという傾向が普段の生活にまでトラブルをもたらしますのです。

ですから常にやまない完全さの要求はストレスを積み重ねて容易に鬱傾向にまで結びついてしまいます。

そこでの問題は、完璧さを要求されることと、大ざっぱでもいいことを区別することを忘れてしまっていることにあります。

いわば、仕事の完全要求が、日常生活の完全さの必要のないことにまで及んで汚染してしまっているということです。

日常の生活では、毎日繰り返しているたわいない作業は、毎回同じやり方である必要もないし、昨日と今日でその丁寧さが変化したところでまったく問題ないものである、そういう当たり前のことを当たり前に思えるように認識を修正する必要があるのです。

このように幾つか挙げてきた観点の修正ができてこそ、「もっと力を抜きなさい、大まかでもいいですよ」というアドバイスが生きてくるのではないかと思います。

「失敗を楽しむようになりましょう」というアドバイスも同様ですね。

練習をつんで徐々に精度を上げればいいのだという見方が出来ないと、失敗など許されることではなくなってしまうからです。

もう一度、完全主義の傾向がある人の観点を変えてみたいポイントをまとめてみましょう。

◆全体としてのバランスを見通すことと、とりあえずでも完了させることが目的であることを忘れないこと。細部から全体に目を向け直しましょう。

◆完璧さが必要なことと、おおまかでもかまわないことがあること思い出して、それらを見分けるようにしようと思うこと。

◆より完全さが求められることは、経験や訓練によって徐々に精度を上げるしかないことを認識すること。いきなり完璧な成果を求めるのは誰がやっても不可能です。



融通が利かないのは、特定の思考にこだわってとらわれてしまうからに他なりません。

とらわれてしまう思考方法から解放されるためにも、上記の観点の変更を試して見ましょう。

そして、このやり方なら不完全な結果から自分を責めてしまう傾向も緩和されてくるはずです。


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こんにちは(^^)

あー、なるほど。完全主義の人は時間がかかるんですね。
私の知り合いで、物事を細かくチェックするのが得意な人がいます。物事をするどくチェックする能力があるのですが、時間がかかるという点はありますね~。
でもその完全主義の人の確かな目は、長所でもあるので、観点をかえてみると良いんですね。
大ざっぱな私としては、鋭い完璧な視点は羨ましいかも^^

Re: こんにちは(^^)

> あー、なるほど。完全主義の人は時間がかかるんですね。
> 私の知り合いで、物事を細かくチェックするのが得意な人がいます。物事をするどくチェックする能力があるのですが、時間がかかるという点はありますね~。
> でもその完全主義の人の確かな目は、長所でもあるので、観点をかえてみると良いんですね。
> 大ざっぱな私としては、鋭い完璧な視点は羨ましいかも^^

適材適所という言葉がありますが、同じようなタイプばかりの集団というのも発展がなさそうで困りますね。
細かいことまで妥協しない人というのも必要なわけですし、そのような人がここで言っているような「完全主義」の人とは限らない訳です。
個人においても、集団においてもバランスが大事と言うことですね。

お蕎麦を茹でる例えがとってもわかりやすく感じました。
確かにお蕎麦の1本1本をちょうど良い茹で加減にするのは不可能ですよね

とりあえずやりながら精度を上げるのも分かる気がします。

何事もやってみなきゃわからないですよね~

Re: タイトルなし

> お蕎麦を茹でる例えがとってもわかりやすく感じました。
> 確かにお蕎麦の1本1本をちょうど良い茹で加減にするのは不可能ですよね
>
> とりあえずやりながら精度を上げるのも分かる気がします。
>
> 何事もやってみなきゃわからないですよね~

もともとは何でもそうやって覚えたはずなのに、いつからか結果を
先取りするようになってしまうんですね。

バランスを忘れないことが大事なんでしょうね。
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