« ホーム »

目標達成という脚本

人生脚本 - 交流分析」ではエリックバーンの脚本を紹介しましたが、現代人が多かれ少なかれ共通に抱いてしまっているのが「目標達成」という脚本です。

この脚本は、まず目標が決められ、あとはそれに向けていまの自分はどうであろうとも、将来の目標達成に役に立つことに専念しなさいというものです。

ここでは「いま」という時や、「いま」の自分は重要ではなく、すべては将来の目標というゴールに行き着くための布石でしかありません。

あなたの幸せはゴールに到達するまで先延ばしにされ、しかもゴールに至って初めて成功か失敗かがわかるという過酷なものです。

「目標をしっかり立てておけば、あとはそこに至る為のサブの目標を達成していけばいいので、失敗がなくゴールに到達するまでその過程を楽しんでいればいいのです。」

こんな言い方をされると、いかにももっともだと思えてしまいます。

またこのような考え方が、知らず知らずのうちに私たちの常識的な考え方として染み込んでいっているようです。

しかしこの脚本は批判的に見れば、大きな問題がいくつも含まれることに気づくでしょう。

・結果が出るのは先のことであり、それもいい結果であるとは限らない。
・いまを犠牲にすることを強要する。
・ゴールに至るまでの自分の行動は布石でしかなく、いまを充実させるという考えを持ちにくい。

売り上げ成績


短い期間であれば、これも効率的な戦略であると言えるでしょうが、ゴールを素晴らしい物だと見せつけて「いま」を犠牲にする生き方を強要するやり方は、いずれ途中で不満を募らせることになるのは明らかです。

目標達成型の脚本を信じる人は、いまを充実させることに懐疑的であり、ストイックに目標に向けて自分を律することが正しい生き方だと信じたがります。

いまが良ければいいとするのは、刹那的な生き方で望ましくないと考えます。

ところで先程の問題点の他にも、別の視点を追加するともっと別の問題があります。

それは、先のことは分からないものであり、不確定な要素は必ず存在するものであるという事実の扱い方です。

目標達成型の脚本では、不確定な要素はどうにもならないから、そんなものは見てもしょうがないといって避けているように思えます。

「いまできることは予測に基づいた計画を進めることがすべてである。他に出来ることはない。」
これのどこが間違っているのだと主張しながら、不確定な要素には取り組む余地がないと逃げています。

不確定な要素の影をみるたびに、さらに計画を練り直し充実させることで、それを消せるとでもいうように。

しかし、不確定な要素は一定の割合で存在します。

そこには計算外の事態が起きたときにそれを積極的に受け入れる姿勢や、計算外のハプニングを楽しむといったことが無視されているのです。

かけっこ1


それでは新しい観点「いまがゴールでありそれ自体が目標である」ということを考えてみましょう。

最初から目標を立てることを諦めてしまえば、目標に縛られて無理することもなく、いまここで起きていることが目標でありゴールとなるわけです。

そこで起きることは、もはや想定内でも想定外でもありません。

起きることを予め選ぶことをしない代わりに、予定外のことも起きてきません。

今回も計画通りに進まなかった、目標を達成できなかった、明日までに目標に到達出来るだろうかと思い悩むくらいなら、目標など立てない方がいいとも考えられるのです。

そもそも、なぜ未来に結果をあずけるような考え方が主流になり、それに疑問を持たなくなっているのでしょうか。

最初は計画的に実行することが効率がいいと経験から学んだり、そうしなさいと教えられたわけでしょう。

そして確かにそれが功を奏することも多いのかもしれません。

しかしそこには密かに「世界を予測出来ることばかりにしてしまいたい」という願望も潜んでいます。

それは、予定外の事態を恐れるという余計なことを作り出してしまうのです。

なんにしても私たちは予定を立てることがいい結果を生むことも、余計な心配を作り出すことも経験的に知っているものです。

その上でどれだけ「目標達成」の脚本に従うか、あるいは「いま」の自分が主役であるとして生きてみるかを自分で選択することが出来ます。

「いまがゴールでありそれ自体が目標である」という新しい視点。

そこに自由さと開放感を感じないでしょうか。

偶然起きることを楽しめるかもしれないというワクワクする感じがしないでしょうか。

普段から「目標達成」の脚本にどこまで縛られていたかが見えてこないでしょうか。

「世界を予測出来ることばかりにしてしまいたいという願望」があることや、それにまつわる不安を感じとるでしょうか。

予定外の出来事に対する不安と期待の両方を感じられないでしょうか。

そしてなにより、「目標達成」という考えが後から付け足された考えであり、本来いまがゴールも目的もないすべてであったことを思い出さないでしょうか。

いまのあなたは過去の目標だったかもしれませんが、いつだろうといま現在の視点から見ればそれは目標でもありゴールでもあるのです。


気に入っていただけたら応援お願いします ↓↓
 人気ブログランキングへ 




[関連記事]
クリアステージにとどまりますか?
人生脚本 - 交流分析
自分の求めるままと人生の求めるまま

関連記事

ACR WEBブログパーツ

テーマ : 人生を豊かに生きる
ジャンル : 心と身体


にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


現実とあなた自身のずれがなくなるほど、あなたは無理している自分を発見できるでしょう・・・
思考と感情からの解放~そして現実のみを信じる3ステップ|ヒーリング・スピリチュアル | ココナラ

スポンサード リンク







コメントの投稿

非公開コメント

No title

私は長期の目標を立てるのが苦手で、けっこう刹那的な生活です。
いまを充実させれば、未来も充実が続くかな~
なんて、お気楽な考えで生活しているところが多分にあるかも。

でも最近は数ヶ月先を考えなくてはいけない事態に陥っています。
まぁ社会人として、多少は仕方ないのかなぁ
と諦め気味。。。

Re: こちくんさん

> 私は長期の目標を立てるのが苦手で、けっこう刹那的な生活です。
> いまを充実させれば、未来も充実が続くかな~
> なんて、お気楽な考えで生活しているところが多分にあるかも。
>
> でも最近は数ヶ月先を考えなくてはいけない事態に陥っています。
> まぁ社会人として、多少は仕方ないのかなぁ
> と諦め気味。。。

仕事の場合は仕方ないですね。
仕事にはクールに、個人としてはそれから切り離すことですね。
どちらの場合も、逆をやると最悪かもしれません。

個人的な長期目標というのは必要なことかどうか疑わしいと思います。
振り返って見れば足跡が出来るといったものじゃないでしょうか。
sidetitle最新記事sidetitle
《最近7日間の人気順位》
~ランキング全体をみる~
~ランキング全体をみる~

sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle全記事表示リンクsidetitle
過去の記事はこちらから↓

全ての記事を表示する

sidetitleブログ紹介sidetitle
☆~新刊⌒☆
☆ちゃん見るシリーズ☆


好評発売中


アルファポリス
第2回エッセイ・ブログ大賞
特別賞『タオに生きる』 pao
WebコンテンツPickUP!タオに生きる
【 エッセイ・日記・blog > blog 】
老子の教えに学ぶ
老子のいう「タオに生きる」ということはどういうことなのか。さまざまなアプローチから、自らの考えや学んだこと、思ったことが綴られています。心をやすめ、身体をやすめ、穏やかで落ち着いた生活をしたい……そう願う人たちにとって、ヒントに溢れたブログです。


ez-HTML





PRR
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカレンダーsidetitle
11 | 2016/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
sidetitleにほんブログ村sidetitle
sidetitleお世話になってますsidetitle
※FC2ブログのリンクですが、なるべくblogpeopleのリンクをお願いしています(右サイドのお友達リンク)
このブログをリンクに追加する
sidetitleスポンサード リンクsidetitle
sidetitleアクセス情報sidetitle
sidetitleジャンル・ランキングsidetitle
[ジャンルランキング]
心と身体
48位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
16位
アクセスランキングを見る>>

sidetitle検索フォームsidetitle


もう一つの「タオに生きる」カテゴリー別
Screen Shot_30p ※徐々に更新しています
タオに生きる(人間関係)
タオに生きる(アドバイタ関連)
タオに生きる(YouTube#1)
タオに生きる(YouTube#2)


[上位タグ20]
感情、莊子、思考、怒り、罪悪感、老子、いまここ、人間関係、バイロン・ケイティ、交流分析、タオ、エックハルト・トール、ありのまま、許す、YouTube、老荘思想のコラム連載、不安、過去、無為、OSHO

sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleアクセスランキングsidetitle
訪問いただいているサイト
(週間 木曜日リセット)
※こちらでタイトルを入れさせてもらっていますが、出したくないとか変更したいという方はご連絡下さい。

sidetitleカテゴリsidetitle
カテゴリーを追加し整理しました。 バイロン・ケイティ、エックハルト・トール、ガンガジ、ムージ、OSHO
sidetitleQRコードsidetitle
QRコード
sidetitleお友達リンクsidetitle
FX