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人生脚本 - 交流分析

交流分析でいう脚本(Script)とは、幼い頃に外的な出来事にどうのように反応し解釈したかを元にして、結論づけてしまった個人の人生プランのことを言います。

このような脚本が作られるのは、子供は非常に幼く、何が起こっているかを理解する判断力が充分でなかったり、両親の影響をきわめて強くまともに受け取ってしまう立場にあるためです。

執筆女性


エリック・バーンは人が従いやすい脚本パターンとして以下のようなものをあげています。

1.「決して(?してはいけない)」
この脚本パターンを持つ人は、普通のことは行えても、自分が一番望んでいることは決して行ったり思ったりしてはいけないと考えてしまいます。
自分の一番の望みは無意識に考えることさえ避けてしまいます。

こどもにとって自分が一番やりたいことを禁じられた経験が強く刻まれてしまったのかもしれません(例えそれが危険なことだから親が禁止したとしても)。
あるいは、親自身が自分を自由に表現することを禁止されて育ったことが関係するかもしれません。

2.「いつも(?していなさい)」
この脚本は1とは正反対に、いつも同じことをやり続けなければならないというものです。
いつでも働いていないといけない、一ヶ所に落ち着かずにいつも引っ越しをしてしまうなど、同じことを繰り返してしまうパターンです。

3.「?までは」「?の前に」
「宿題を終わらせたら遊んでいいよ」といわれた子供のように、特定の時期が来るまでは報酬が得られないとか、何かを終わらせるまではお預けという脚本です。

このような人は、仕事熱心な人かもしれません。
しかしひとつの区切りが来ると、ほっとする暇もなく次のゴールが目の前に立ちふさがるのです。

4.「?の後では」
この脚本は、特定の出来事やその区切りが付いたときに、後にやっかいなことが待っているというものです。
特定の年齢になったら、後はいいことが待っていないと思い込んだり、楽しんだ後には苦労が待っていると信じてしまいます。

結婚するまではハッピーだが、結婚後はつらい人生が待っていると信じる人もいるでしょう。

5.「繰り返し繰り返し」「ほとんどもうちょっとで(できたのに)」
この脚本では、けっして成功したり、完結することがありません。
仕事が終わろうとしていると何故か追加の作業が発生するのです。

「成功」というゴール寸前で自分から積み上げたものを壊してしまうかも知れません。

6.「終わりのない」
この脚本では、ある時期が過ぎた後に何が待っているのかがわかりません。
そのかわり、先が知らされないのに、後になってこれはもっと早くやっておくべきだったと後悔しなければならないのです。

子育てが終わって子供が家を出てしまってから、自分がこれから先どうすればいいか焦り出したり、定年退職後の人生で何をしていいのかわからないといった場合もあるかもしれません。。


「決して(?してはいけない)」や「終わりのない」という脚本は、常に「もっと努力する」ことを要求されます。

脚本は自主的に選択を許さないところに問題はありますが、表面的にはメリットがないわけではありません。

このような脚本はワーカホリックを生み出すかもしれませんが、一方でそのような脚本を持たない人から見れば、仕事の区切りがつくやいなや次の仕事のことを考えているその態度を尊敬の目で見るかも知れません。

問題は、常に駆り立てられて潰されてしまわないように、その人が自分を解放出来るかどうかにかかっています。
「これだけやったらOK」という許可を自分に与えられるようにすることが必要です。

「いつも(?していなさい)」や「?までは」の脚本では、「完全であれ」ということが要求されがちです。
「完全であれ」という要求は、何をやっても満足出来ず、自分の判断に常に疑いを持つことになってしまいます。

このような要求には、「自分自身であってもいい」という許可を与えられることが必要です。

「?の後では」や「ほとんど」の脚本では、自分自身のことを考えずに相手を「喜ばせろ」という要求が伴いがちです。

このような要求に対しては、自分自身のことを考えて、自分を大切にしてもいいという許可を与えられることが必要です。

「いつも(?していなさい)」の脚本は、いつも「強くあれ」とか「急げ」という要求が含まれるかもしれません。

「強くあれ」という要求は、自分の弱さや自分らしさを表現することを押さえつけます。
また、自分自身の欲求を素直に満たすことに困難を感じるものです。
自分をオープンにしたり、自分の欲求を満たしてもいいよという許可が必要です。

OKお母さん


いつも仕事がある程度のところまで進んでいながら、もう一歩で何故かそこから立ち去ろうとしている自分に気づいたら、自分に「成功する」ことを禁じているのかもしれません。

何故そんな不合理な行動が無意識に行われてしまうのか、それに気づかせるという意味では、このような「人生脚本」という考え方が新しい視点を与えてくれるかもしれません。

しかし、どのような脚本を持っていたとしても、肝心なのは本来の自分は脚本にかかわらず存在することに気づくこと、そして自分自身を取り戻す決心をすることです。

人は非合理的な行動をするものであることを認識して、そのような強制に従わずに、あくまで本来の自分の存在と接点を保とうとすることです。

また「存在すること」「自分の感覚をもち、それに気づくこと」「感じること」「考えること」「自分自身であること」「成功すること」などを自分に許すことが、こうした脚本や何となく聞こえてくる強制的な要求に対抗するための手がかりになります。

またついでに付け加えると、このような知識も、自分は脚本にはめられているとか、自分は犠牲者だからという姿勢をとってしまうのでは逆効果です。

それは新たに「犠牲者」のゲームを演じることであり、あなたを解放するためには足かせになりかねないということに注意する必要があります。


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こんにちは^^

3番の「~の前に」は、自分にあてはまりますね~。
いつも「~の前にこれをしよう。」という感じです。
子供に対しても「みたいテレビが始まる前にお風呂に入ろうね。」
等と言うので、うっとうしい時もあると思います^^
私自身、何も考えずにボーっとする時間がないような気がしますね~。
もっとダラダラした方がいいんだろうな、と思うのですが。

No title

1.「決して(~してはいけない)」
に自分が当てはまるような気がします。
娘にもそういうふうに接しているかも・・・

成功を阻害してしまうのかなぁ
気をつけなきゃダメですね。

Re: こんにちは^^

> 3番の「~の前に」は、自分にあてはまりますね~。
> いつも「~の前にこれをしよう。」という感じです。
> 子供に対しても「みたいテレビが始まる前にお風呂に入ろうね。」
> 等と言うので、うっとうしい時もあると思います^^
> 私自身、何も考えずにボーっとする時間がないような気がしますね~。
> もっとダラダラした方がいいんだろうな、と思うのですが。

「はたらきもの」「がんばりやさん」のイメージですね。
メリットは生かして、たまには「お母さんのお休みの日」を作ってみるのもいいかも。

Re: こちくんさん

> 1.「決して(~してはいけない)」
> に自分が当てはまるような気がします。
> 娘にもそういうふうに接しているかも・・・
>
> 成功を阻害してしまうのかなぁ
> 気をつけなきゃダメですね。

メリットもあればデメリットもあるものですから、
それが何かを阻害しているような場合だけ気にすればいいかとおもいますが。

それよりも言葉にこだわりすぎるは困る場合があります。
「私は決して~はしません」と固持する人は、
まわりの人も扱いに困るときがありますね。

あの…

「Facebookもチェック」っていう広告?が本文の行頭に重なってしまって
読み辛いんですけど、このジャマな広告?は消せないんでしょうか…??

Re: あの…

> 「Facebookもチェック」っていう広告?が本文の行頭に重なってしまって
> 読み辛いんですけど、このジャマな広告?は消せないんでしょうか…??

申し訳ありません。
IEなどでじゃまになってしまうようですね。
調整しておきましたのでご確認ください。
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