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感情はあなた自身ではない

「自分は自分でいいんだ」と認められることは、言葉で言うのは簡単でもなかなか難しいようです。
それは、比較によって自分の存在価値を決めるというやり方が、いつの間にか自己評価そのものに直結するものになっているからでしょう。

そして、自分にとって心地いい評価はあなたの気分を高揚させ、思ったような評価を受けられなかったり無視されることは、時にハッキリと落胆させ、また時にはじわじわとあなたの自信を蝕んでいきます。

「他からの評価」=「あなたの感情」=「自分の存在価値」

こういった3つのことが同一視されて、「あなたの生きがいとはいい感情を持てること」であるかのようになっていくのです。

競争などがもたらすまわりの評価や社会環境は、子ども達を昔よりも追い詰めているようです。

以下に引用したのは、学びの場.com に寄せられたアグネス・チャンさんの「子どもの存在を丸ごと受け入れよう」というご意見です。

子どもの存在を丸ごと受け入れよう

学びの場.com(以下学びの場) 今、日本の学校現場では、子どもたちのセルフ・エスティーム(自尊感情)が低く、自分に自信の持てない子どもが多くなっていると聞きます。教育学の専門家でいらっしゃるアグネスさんから見て、いかがでしょう?
アグネス・チャン

アグネス・チャン(以下、アグネス) そうですね。我が子に対し普通に愛情を持って、他の子どもと比べずに育てていれば、その子はセルフ・エスティームを持てるものです。しかし今は、人と比べられたり、競争させられたりという場面が社会全体に増えているので、子どもたちは無言のプレッシャーをかけられているのかもしれません。

学びの場 セルフ・エスティームを持っている子どもにはどんな特徴があるのでしょう。

アグネス 「自分は自分でいいんだ」という安定した自信があるので、人と自分をやたらと比べません。このため心に余裕があり、他人にも優しくなれます。

 逆に、セルフ・エスティームが低い子は、人より上位に立つことで、自分の存在価値を確かめようとします。そのため、弱い者いじめをしたり、相手の困った顔を見て優越感を得ようとしたりするのです。でもそうして得られた自尊感情は長続きしませんし、そんなことをしている自分を好きになれないので、自分の中で葛藤が生まれ、素直に伸びていくことができなくなってしまいます。

学びの場 どうすればセルフ・エスティームを持った子どもに育てられるのでしょう。

アグネス まずは親が、その子の存在を丸ごと受け入れることです。「君のそのままのすべてが好き」って言ってあげるのです。

学びの場 小さい頃からですか?

アグネス そうです。まだ言葉が分からない、生まれたばかりのときから私は言い続けていました。これは、親が自分自身に言い聞かせるためでもあります。親は他の子を見るとついわが子と比べてしまいがちですから。

 よく大人になって恋をすると「私みたいな者でも好きになってくれる人がいるんだ」と自信が湧き、そして幸せを感じ、ふたりでいることで力が2倍以上になる、と言いますよね。子どもにとって最初の恋人は親。「あなたは最高よ」という親の思いが、子どもの自信につながるのです。

アグネス・チャン 教育学博士、そして母として語る?子どもは自信を持てば、どんどん伸びていきます。 - 学びの場.com 



親子会話2

このように「存在を丸ごと受け入れること」は親が子どもに対してしてあげるべきことですが、あなたが自分自身に対しても同じように接することも同じように必要なのです。

「存在を受け入れる」とは、いい感情の時のあなたも、悪い感情の時のあなたも同様に受け入れるということです。

快不快などのあらゆる感情が、あなたの中を通り過ぎていくことはあっても、その感情の浮き沈みで乱されることのないあなた自身に気づくことです。

本当に条件なしにあなた自身を喜べる状態は、あなたが感じていることではなくて、「あなた自身である」ことによってもたらされるからです。

よく表面的な状態を海の波に例えますが、感情の海が荒らしであっても、あるいは凪の状態であってもあなたの本質は海そのものであると確信することです。

あなたは喜びを感じれば、それがいつまでも続いて欲しいと願いますが、そのときあなたは自分はその喜びの感情そのものだと思いたがっているのです。

ですが喜びの状態がずっと続くわけではありません。
もっとも、ずっと続いたのでは、喜びも色あせて当たり前の状態としか思わなくなるでしょう。
逆の状態があるからこそ、喜びも感じられるものです。

テレビドラマでは、普通主人公がいくら悲惨な状況に追い込まれても、時期が来ると状況が逆転するように作られています。

視聴者がこれ以上は見たくないと見放してしまう寸前まで困難な状況を作り出し、その後にもたらされるハッピーな状況をより感動的なものに仕上げていきます。

しかし、現実の人生ではこのような作家の采配は行われません。
その人にとっては、もうこれ以上悲惨な状況はごめんだと思っても、いい具合に状況が変わるとは限りません。

感情がすなわち自分自身であれば、もはや耐えられないと感じれば人生を悲観するか、あるいは何らかの方法で「悲惨さなど実際にはない」と無理やり「否認」することに逃げ込もうとします。

感情は結果としてもたらされる体感であってあなたそのものではありません。

物語のストーリー、つまり感情の変化の現れ方を自分で書き換えられないことを認めるなら、

「他からの評価」=「あなたの感情」=「自分の存在価値」

という図式を切り離して、あなたの存在自体に喜びを感じることを選ぶべきなのです。

あなたの嬉しい感情が薄れてきたとき、苦しさが浮上しないようにすかさず新しい快楽を追い求めるという繰り返しが悪循環を作り出します。

うまく行かないときの人生を否認して存在しない時間のように扱っていると、感情は鈍磨して喜ばしいときが巡ってきてもそれを充分に感じられなくなります。

表面的な浮き沈みを超えた所に喜びを探さないと、本当の安定は感じられないでしょう。

女の子2人

タオは自然(ネーチャー)を通して
われわれに語りかける。
その語るところに従う人は
何をしても、跡を残さない。
その人の言葉は、ひとを傷つけない。
ひと廻り大きな計算だから、
ソロバンも計算機も入らない。
もっと大きな力の開け閉めに任すんで
鍵なんか使わない。
たとえば母と子の関係のように
縄で縛りもしないのに、
結び目はほどけない。

-------

こういう大きな関係を学ばないで
ただ実利や知識ばかり追う人ってのは
霧に迷っちまってるのさ。
その霧の向うに
タオの秘密(シークレット)が潜んでいるのさ。


老子道徳経 第二七章
『タオ―老子』 加島 祥造 ちくま文庫 (2006/10)



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No title

大きな関係・・・自分の利害で動いているつもりでも
その動きさえ、振り返ると、大きなものの善に向かって
組み込まれていたと驚いたこともありました
なんだか、小さな頭でしゃかりきになることってばからしく
大笑いして、お任せすることで幸せになれたらいいですね~

Re: ほのぼのさん

> 大きな関係・・・自分の利害で動いているつもりでも
> その動きさえ、振り返ると、大きなものの善に向かって
> 組み込まれていたと驚いたこともありました
> なんだか、小さな頭でしゃかりきになることってばからしく
> 大笑いして、お任せすることで幸せになれたらいいですね~

仰るとおりですね。
結果を期待することとあずけてしまうことを見分けるようにすれば
もっと楽になるでしょう。

こんにちは♪

うまく行かないときの人生を存在しないように流していると、感情が鈍ってしまうんですね~。
私、うまく行かないときは、「仕方がないかな~、きっとなんとかなる!」と自分をごまかしているような気がしてきました。
今のところまだ嬉しいという感情は鈍っていないと思うのですが。
沈みを受け止めて、それを超えなくてはいけませんよね。

Re: こんにちは♪

> うまく行かないときの人生を存在しないように流していると、感情が鈍ってしまうんですね~。
> 私、うまく行かないときは、「仕方がないかな~、きっとなんとかなる!」と自分をごまかしているような気がしてきました。
> 今のところまだ嬉しいという感情は鈍っていないと思うのですが。
> 沈みを受け止めて、それを超えなくてはいけませんよね。

感情が鈍るというのは、強い感情、例えば怒りとか怨みを長年押さえつけていると、他の感情まで抑えてしまうので、いつも無表情で自分の感情がわからなくなってしまうような状態のことですね。
そのような場合は、ひとりの問題と言うより、家族のメンバー間で問題を捉える必要が有ると思います。

ですから、りい子さんが言われているようなことは別に問題ないと思います。

ありがちなのは、負けを認めたくなくて自分の失敗を認めないでいると、無理にいいわけ、こじつけをしなければならなくなりますから、自分自身でも正直な反応が出来なくなってしまいます。
しっかり自分の負けを認めてしまえば、あとくされなく新しいことも始められるわけですね。ですから、その意味でも勝ち負けや成果がすべてだという考え方や、それが自分の価値への評価につながるという考えは、問題を作り出す可能性があると言えるのです。





No title

子どもが機嫌が悪くて言う事を聞かないときなどに
「このヤロ~」
ってつい思ってしまいます。
でも、海のように思えば良いんですね!
凪や嵐。
なるほど!って思いました。

Re: こちくんさん

> 子どもが機嫌が悪くて言う事を聞かないときなどに
> 「このヤロ~」
> ってつい思ってしまいます。
> でも、海のように思えば良いんですね!
> 凪や嵐。
> なるほど!って思いました。

そういえば月がなければ、満潮も干潮もないのだと考えると、
エネルギーは単に地球単体で成り立っているのではない訳ですね。

ハインラインの「月を売った男」というSFがありましたが、
つまらないことをちまちま考えているのはばからしい。
もっと大きな発想で生きたいですね。
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