« ホーム »

頭のコントロールとこころの反応

老子はタオの素朴な原理に従うことをすすめ、人為的、社会的な適応を目指すことに批判的です。

ここでは、老子を少し離れて、わかりやすい様に、社会的な自分を「頭」、本来の自分(感情や身体を含めた部分)を「こころ」と呼ぶことにします。

頭の支配が強すぎると、こころは置き去りにされてしまい、頭のように言葉で反抗はしませんが、
多くの場合心や身体の不具合といった形で、その存在を表してきます。

よくポジティブ思考とか言いますが、こころの働きをよく考えた上で使っているのであれば、いいのですが、どうしても頭が主導の考え方になってしまう様な気がします。

ポジティブ思考では、頭でこころも支配して、手なずけようといった印象を受けます。
また、もう一つ誤解を生みやすいのが、感情の取り扱いについてです。

ポジティブな感情、ネガティブな感情という取り扱いを、感情にまで当てはめることは、いろいろな問題を引き起こし、いずれ破綻してしまいます。

問題なのは、ネガティブな感情として扱われるものが、社会的に望ましくないという価値判断で処理されてしまう所にあります。

ネガティブな感情だから押さえつけてしまおうという発想につながってしまいます。
これはうまくいきません。ポジティブな感情と同じように、ネガティブな感情も無視してしまえないエネルギーであるからです。

押さえつけられて、発散できなくなったエネルギーは、行き場を失って心身の不具合という形で姿を現すことになります。

こころが反乱を起こすと、頭でコントロールできない状態が起きてきます。
頭では、こうしなければならないと解っているのに、身体が動かない、あるいは体調が悪くなり、何もしたくないといった症状となって現れてくる。鬱病などもこういった症状だと考えられます。

よく鬱病の人には、「もっとがんばれ」といった言葉をかけない様にするとか注意されたりします。
これは、この言葉が、頭に働きかけるものであって、こころに体しては何もフォローになっていないからです。
「もっとがんばれ」というのは、本人も頭では解ってるわけで、だからなおさら、本人にとっては人から言われたくないことばであるでしょう。
「がんばれ」といわれても、こころが従ってくれないところに問題があるわけだからです。

頭の支配から、こころを解放してやる必要があります。
これは、頭が大事とか、こころが大事とかという二元論では解決しません。

両方を協調させて働かせる、両者のバランスを取っていくことが肝心です。
両方の状態を行き来する自由さが欲しいものだと思います。

まずは、頭による支配が全てではなく、こころというものが存在することを、もっと認めてあげることからはじめないといけない。

頭の働きは、コントロールという言葉で表される様な、わかりやすく、言葉にしやすいものであるのに、対して、こころの働きは、言葉で表しにくく、身体の症状などもはっきりと表現できないものが多いでしょう。

だから、つい頭主導で突っ走ることになりがちです。
それに拍車をかけてしまうのは、頭で考えることが社会的にみて、受け入れやすいことが多いというのも、あげられるでしょう。
社会の適応にとって、不適当な感情は、覆い隠され、置き去りになりがちです。

・「頭」と「こころ」の両方の存在をまず認めること。

・「頭」に支配されない、「こころ」の時間をあえて取ってみるという習慣を作る。(習慣を作ること自体は「頭」の働きですから、やる気になれば出来ることです)
「頭」を働かせるのか適当な時には、大いに頭を使うべきです。その一方で、別の軸に「こころ」の働きが存在し、認められることを待っていることを忘れない。

・感情にネガティブとか不適切とかいったレッテルを貼らない様にする。レッテルを貼ったところで、その感情は消えてしまうわけではありません。
ネガティブな感情も、自分の一部だということ、存在を認めてあげることが必要です。

・「こころ」の訴えは、言葉で表現できないものが多いですから、それを見逃さない様に、普段からこころの状態を観察してみる。
また、その時は「頭」に支配されない様にする、特に批判しないでそのまま、あるがままに受け入れることをしないといけません。
これは、なかなか簡単にはいきませんが、そういう機会を多く持つ様にすれば、だんだん見えてくるものがあると思います。
たとえば、
いつも押さえつけられている感情がなんであるか
いやな気分を強く感じるのがどういうことを考えた時なのか
気分や身体症状が、特定の感情と結びついているのも、数をこなせば見えてくるものです。

・最後にバランスを取ることが肝心です。「こころ」が押さえつけられやすい時代であるかも知れませんが、だからといって「こころ」だけを大事にして、社会への適応を忘れてしまっては、自立することを放棄することにもなります。



気に入っていただけたら応援お願いします ↓↓
 人気ブログランキングへ 


関連記事

ACR WEBブログパーツ

テーマ : うつ病(鬱病)、メンタルヘルス
ジャンル : 心と身体


にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


現実とあなた自身のずれがなくなるほど、あなたは無理している自分を発見できるでしょう・・・
思考と感情からの解放~そして現実のみを信じる3ステップ|ヒーリング・スピリチュアル | ココナラ

スポンサード リンク







コメントの投稿

非公開コメント

初めまして

あし@からきました。

今まで苦しんできたことがなんだったのか、すごく良くわかりました。
よく物わかりが良いって言われるのは「頭」の支配が良いことだったんですね。
「こころ」が苦しいのは、頭に支配されていたから…

素直に感動しました。

これからも楽しみにしています。がんばってください。では。

Re: 初めまして

> あし@からきました。
>
> 今まで苦しんできたことがなんだったのか、すごく良くわかりました。
> よく物わかりが良いって言われるのは「頭」の支配が良いことだったんですね。
> 「こころ」が苦しいのは、頭に支配されていたから…
>
> 素直に感動しました。
>
> これからも楽しみにしています。がんばってください。では。

すてあさん

コメントありがとうございます。

どうしても、意識しやすい、言葉で表される「頭」の支配によって、
「こころ」が置き去りにされぎみになってしまいます。

しかし、いったん「こころ」の存在を認めて、もっと耳を傾けるようにすれば
いろいろなメッセージが送られてきていることに気づくようになってくると思います。

sidetitle最新記事sidetitle
《最近7日間の人気順位》
~ランキング全体をみる~
~ランキング全体をみる~

sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle全記事表示リンクsidetitle
過去の記事はこちらから↓

全ての記事を表示する

sidetitleブログ紹介sidetitle
☆~新刊⌒☆
☆ちゃん見るシリーズ☆


好評発売中


アルファポリス
第2回エッセイ・ブログ大賞
特別賞『タオに生きる』 pao
WebコンテンツPickUP!タオに生きる
【 エッセイ・日記・blog > blog 】
老子の教えに学ぶ
老子のいう「タオに生きる」ということはどういうことなのか。さまざまなアプローチから、自らの考えや学んだこと、思ったことが綴られています。心をやすめ、身体をやすめ、穏やかで落ち着いた生活をしたい……そう願う人たちにとって、ヒントに溢れたブログです。


ez-HTML





PRR
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカレンダーsidetitle
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
sidetitleにほんブログ村sidetitle
sidetitleスポンサード リンクsidetitle
sidetitleメール心理相談sidetitle
メールを利用して1,000円/週で心理相談を受け付けています。
詳しくは下記から「どういう内容か知りたい。」旨のメッセージをお送りください。





アクセスカウンター
アクセスカウンター
アクセスカウンター
ブランド買取優良店***word-2******word-3******word-4******word-5******word-6******word-7******word-8******word-9***


このエントリーをはてなブックマークに追加

sidetitleジャンル・ランキングsidetitle
[ジャンルランキング]
心と身体
52位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
16位
アクセスランキングを見る>>

sidetitle検索フォームsidetitle


もう一つの「タオに生きる」カテゴリー別
Screen Shot_30p ※徐々に更新しています
タオに生きる(人間関係)
タオに生きる(アドバイタ関連)
タオに生きる(YouTube#1)
タオに生きる(YouTube#2)


[上位タグ20]
感情、莊子、思考、怒り、罪悪感、老子、いまここ、人間関係、バイロン・ケイティ、交流分析、タオ、エックハルト・トール、ありのまま、許す、YouTube、老荘思想のコラム連載、不安、過去、無為、OSHO

sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleアクセスランキングsidetitle
訪問いただいているサイト
(週間 木曜日リセット)
※こちらでタイトルを入れさせてもらっていますが、出したくないとか変更したいという方はご連絡下さい。

sidetitleカテゴリsidetitle
カテゴリーを追加し整理しました。 バイロン・ケイティ、エックハルト・トール、ガンガジ、ムージ、OSHO
sidetitleQRコードsidetitle
QRコード
FX