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ストレスは発散するしかないのか

こんなストレスの多い社会に済んでいるんだから、ストレスがたまるのはしかたがない。
ストレスは、気晴らしなどで、思いっきり発散するのが一番。

こんな風に考えてしまうのも、しかたのない面もありますが、一気に結論に飛びつかないで、普段の思考の働かせ方を見直してみるのもいいかもしれません。

ストレスの原因となる出来事に対して、自分はどのように反応し、どのように思考を使っているでしょうか。

すぐに怒りを感じて、情動的に反応することが多いでしょうか。
あるいは、怒りを内側にため込んで、抑圧してしまう方でしょうか。

おこる男の子     おこる男の子2


怒りを表現したり、あるいは愚痴を言ったりするのも、同じく発散する方向に向かう行為です。

これは、その時はストレスの解消になった気になるかも知れませんが、怒りを発散することは、さらに怒りを助長して大きくしてしまう可能性があります。

怒りを表現して、何かそれで完結したと感じられる場合はそれがよかったのかも知れません。

しかし、発散した後、余計にいら立ちが残ってしまうような場合は、そこに思考が絡んできています。
その出来事に対してあってはならないという思いが、強くそこには残っています。

このような場合、ちょっとした刺激で、その思考は繰り返し頭をもたげてきます。

思考というのは、より強い刺激を求め続けるものですから、次の時にはもっと強い怒りを感じてしまうことにもなりかねません。

実は、思考がそれに関係してこない場合は、なにかの事態が起きても、それが終わってしまえばいつまでも尾を引くことはないわけです。

執着してしまう思考が、いつまでもネガティブ思考に燃料を与え続けてしまうわけです。

これは、だんだん思考という過程を簡略化して、自動的な反応のようなものになってしまいます。

感情的になりやすいという人も、実はもとを探せば、このような思考過程が存在しているものです。

女の子思案


一方で、怒りをなかったものにしようとして抑圧するというやり方ですが、これも経験的に考えればうまくいかないことは、おわかりかと思います。

押さえつけても、何かの折に表に出てこようとしますし、押さえつけるためには、自分の他の感情を犠牲にしているわけですから、そちらの問題も重なってより屈折した感情を抱え込むことになってしまいます。

そう考えると、「ストレスを発散したい」と感じるのは、抑圧した感情を一気に発散へ持っていこうとする衝動のようですね。

しかし、この2つのやり方ではなく、第3の道というものがあります。

それは、起きた出来事を、思考を使わずに「ありのまま」に見るということです。

じつは、私たちは先程の2つの方法で、出来事に対処してきていますから、新しい出来事に対しても、すでに作られてしまった構えが出来上がっているのです。

そのため、起きたことをそのまま観察する間もなく、すぐに自動的に思考を働かせて、出来上がった古ぼけた反応が真っ先に出てきてしまうわけです。

このような自動的な反応は、「いまここ」で起きていることを正常に把握する妨げになります。

出来事をそのまま見ることも、相手が言っていることを正確に聞き取ろうとする余裕も失っています。

それだけでなく、「いまここ」に留まっていないために、周りで起きていることもすでにベールがかかった状態になっていて、過去の自動反応が起こるに任せてしまうわけです。

当然、いま起きていることを、そのまま受け取ることが出来なくなってしまいます。

相手がいくらも話さないうちに、待ち構えていたように反応をし始めるのですから、ありのままをみるような余裕をなくしてしまっているのです。

注意して偏見をはさまずに聴いていれば、自分の気に入らないことを、相手が話そうとしているわけではないかもしれないのです。

相談1


これは、思考という働きのもつ性質ですから、そのようになってしまう自分を責める必要はありません。

自己の評価に結びつける必要もありません。

単に、やり方を変えればいいだけです。

思考を止めて、見えてくるもの、聞こえてくるものを、ありのままにいったん受け入れてみることです。

自動的に喚起されるような、思考や反応を制御するには、普段から自分の思考を見守っていることが必要です。

最初のうちは一瞬で反応してしまうために、手が出せないかも知れませんが、観察する習慣がついてくれば、一度反応してしまってからでも、それを振り返って「いま、こういう思考が働いたのだ」と思い返すことが出来るようになります。

そうなれば、最初から思考を停止して、見たり、聞いたりすることも徐々に出来るようになってきます。

・ありのままに見る時、余計な怒りを感じなくて済むようになります。

相手の話を思考をはさまずに、そのまま聴くなら、今まで相手が自分を攻撃すると感じていたことのほとんどが、自分の構えから来るものであったことに気づきます。

ストレッサーは相手の人ではなく、自分の思考にあったことがわかってきます。

・ありのままに見る時、過去の嫌な感情が自動的に支配するのをストップすることが出来ます。

これは、慢性的なやる気のなさや、不安感の原因である可能性が高いのです。

何かを思い出した途端に、その後ずっと憂鬱な気分が続くようなら、原因となった思考を突きとめるのは薬を飲むよりも役に立つかも知れません。

・ありのままに見る時、思考がもとめる「もっともっと」刺激が欲しいという暴走をストップさせることができます。

今までもっと必要だと感じてきた刺激は、実は思考が作り出していたもので、本来の自分は必要以上に欲しがってなどいなかったことが解るようになります。

いらないものを求めることも少なくなります。
我慢しようと思わなくても、欲しくなくなるのです。
これは経済的なメリットを生み出すかも知れません。

・ありのままに見る時、「いまここ」に生きることが出来ます。

そうでないときは、思考が五感を制限してベールを掛けてしまっているので、現実感をなくしています。

いまここで起きていることと、接点をなくしてしまうのです。

たとえば、過去にどこかに旅行に行ったことを思い出してみて下さい。
よく覚えていたり、印象に強く残っていることはどういうことでしょうか。
それは、計画された旅行プランがもたらした経験ではなく、ふとしたことでありのままに感じたり、過ごせた時間ではなかったでしょうか。

「ありのまま」とは、地味で平凡で刺激がないつまらないものだと思いがちですが、それは思考が「もっともっと」と刺激を求めることに慣らされているためです。

実は「ありのまま」感じられた体験の方が、ずっと満足感をもたらすことが多いのではないでしょうか。
それは思考が作りあげた脚本に基づく世界ではなく、もっとリアルな世界だからです。

「ストレスは発散すべきもの」という常識も、これによって見方が変わってくるのではないでしょうか。

「抑圧」は、より複雑な感情を作り出すので避けるべきですが、だからといって、一足飛びに「発散」を選ぶ必要はかならずしもないということですね。

思考が作りあげる欲求は、多分に押し売りであり、それほど、「なくてはならないもの」ではなかったことがわかってきます。




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No title

こんにちは^^


ストレスは、発散するか、抑圧して溜めるか
二つしか無いように感じていました。
情報としてもこの二つの対処しか
ないようにも思っていました。


「もっともっと」の思考が強すぎると、
ストレスの発散も、もっともっとと
駆り立てていつまで経っても
解消に向かわない気もします。


難しいことはなくて、
世界に対する構えや子ども時代の
見方をほどくだけで、本当に
変わるんだなと思います。


思えば僕は、
「抑圧」ばかりするタイプだったですね。
本当にそのとおり複雑な感情が
出来たり、思考の歪み、構えの
執着に結びつきました^^;;


「今、ここで、ありのまま」を
何だかんだ無意識でも出来てる
人がすごく羨ましく思うときも
ありました。


それでも、知ってからは、もう
ありのままの大事さを忘れずに
取り戻していこうと思っています。


「もっともっと」とばかりでありのままに
価値を感じずにそのまま生きていた
かも知れないことを思うと、とても
恐ろしく思います^^;;

Re: 俊太さん

> こんにちは^^
>
>
> ストレスは、発散するか、抑圧して溜めるか
> 二つしか無いように感じていました。
> 情報としてもこの二つの対処しか
> ないようにも思っていました。
>
>
> 「もっともっと」の思考が強すぎると、
> ストレスの発散も、もっともっとと
> 駆り立てていつまで経っても
> 解消に向かわない気もします。
>
>
> 難しいことはなくて、
> 世界に対する構えや子ども時代の
> 見方をほどくだけで、本当に
> 変わるんだなと思います。
>
>
> 思えば僕は、
> 「抑圧」ばかりするタイプだったですね。
> 本当にそのとおり複雑な感情が
> 出来たり、思考の歪み、構えの
> 執着に結びつきました^^;;
>
>
> 「今、ここで、ありのまま」を
> 何だかんだ無意識でも出来てる
> 人がすごく羨ましく思うときも
> ありました。
>
>
> それでも、知ってからは、もう
> ありのままの大事さを忘れずに
> 取り戻していこうと思っています。
>
>
> 「もっともっと」とばかりでありのままに
> 価値を感じずにそのまま生きていた
> かも知れないことを思うと、とても
> 恐ろしく思います^^;;

ストレス発散に限らないのですが、思考というのは、今の自分の満足感などは置き去りにして、ひたすらゴールを目指して達成することを目指してしまう所があります。

合理的な思考を使って、効率よく物事を仕上げて行くには、これ自体は意味のあることですが、トータルな人間を生きる場合には、それがマイナスに働く場合もあるわけですね。

何のためのゴールだったのかを、評価する人間がいなければ、手段だけがひとり歩きしてしまいます。

バランスを取ることが、もともとうまくできる人もいるのでしょうが、やはり何かのきっかけでバランスを崩してしまうこともあるわけです。

その意味では、自分でそれに気づけていることは、今までがどうであったにせよ、これからの生き方の助けになることだと思います。

社会全体のバランスも時代によって変わってくるものでしょうから、それに流されないことも大事かと思います。


No title

「何で私ばかりが、、」最初は不公平を感じました。
でも5年も苦労し続けると、その環境・自分の立場が”ありのまま”なのだという事を受け入れたら気持ちも馴染んできています。
誰も頼れない、自分がやるしかないと感じ取ったら、何の苦も感じなくなってます。
それより周りの人の方が自分より苦労してるように感じるのは何故でしょう、、。
欲は持っても無駄な事です。
疲れを感じた時はほんの僅かな気晴らしでストレス解消!それで又頑張れるようになれました。

ふっと心にゆとりが出た時に、PAOさんのサイトにお邪魔して励まされています。

Re: sachikoさん

> 「何で私ばかりが、、」最初は不公平を感じました。
> でも5年も苦労し続けると、その環境・自分の立場が”ありのまま”なのだという事を受け入れたら気持ちも馴染んできています。
> 誰も頼れない、自分がやるしかないと感じ取ったら、何の苦も感じなくなってます。
> それより周りの人の方が自分より苦労してるように感じるのは何故でしょう、、。
> 欲は持っても無駄な事です。
> 疲れを感じた時はほんの僅かな気晴らしでストレス解消!それで又頑張れるようになれました。
>
> ふっと心にゆとりが出た時に、PAOさんのサイトにお邪魔して励まされています。

sachikoさん いつもありがとうございます。

「欲」というのも、誰が欲しがってるの?と問いかけてみると、
作為的に作られたものだったと感じることがほとんどですね。

> 誰も頼れない、自分がやるしかないと感じ取ったら、何の苦も感じなくなってます。
> それより周りの人の方が自分より苦労してるように感じるのは何故でしょう、、。

人に頼ることを考えてしまうと、人から嫌われたり、見捨てられたりしないための
努力にエネルギーを奪われてしまいます。
自分でやろうと決心すれば、そんな恐れを抱えていることもないし、
非常にシンプルになりますね。

ストレスは発散するしかないのか?

PAO様

いろんな情報の中、PAOさんのサイトが一番、安心感を覚えます。
他の方々は奮闘中…
ストレスは発散するしかないのか?のタイトルで思い出す事があります。

ある心理学者の本で「怒りも洗練されなければ、消耗するだけだ」という文章があり、この事は何年経っても理解に苦しむ事でした。 怒りの洗練..今日、PAOさんのメッセージでわかりました。
怒りの観察でしょうか? 腑に落ちました。

PAOさんは、本は出版されないのですか?ハンディーな一冊があれば嬉しい限りですが、
そんな事、興味ない方というのも、いい感じですが。

Suri、Ramana を知るきっかけを作って頂き、ありがとう。  恋に落ちました。彼に出会う為の全ての道のりでした。  PAOさんのご活躍を願っているものです。

Re: ストレスは発散するしかないのか?

> PAO様
>
> いろんな情報の中、PAOさんのサイトが一番、安心感を覚えます。
> 他の方々は奮闘中…
> ストレスは発散するしかないのか?のタイトルで思い出す事があります。
>
> ある心理学者の本で「怒りも洗練されなければ、消耗するだけだ」という文章があり、この事は何年経っても理解に苦しむ事でした。 怒りの洗練..今日、PAOさんのメッセージでわかりました。
> 怒りの観察でしょうか? 腑に落ちました。
>
> PAOさんは、本は出版されないのですか?ハンディーな一冊があれば嬉しい限りですが、
> そんな事、興味ない方というのも、いい感じですが。
>
> Suri、Ramana を知るきっかけを作って頂き、ありがとう。  恋に落ちました。彼に出会う為の全ての道のりでした。  PAOさんのご活躍を願っているものです。

laniさん メッセージありがとうございます。

「怒りの洗練」ですか、どういうイメージなのかもう一つわかりませんが。
本来の怒りの元になることを隠したまま、すり替えた怒りを繰り返すことは
解決のない怒りの悪循環になるのではと思います。

観察は一歩離れて見られるようにならないと、効果がないと思います。
一歩離れるというのは、言葉で説明するのがなかなか難しいですが。

現在「ドリームブッククラブ作品」に参加しています。
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出版して下さるところがあればと思っています。
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