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すきなものノート

先日ドラマ(Mother 日本テレビ)を見ていて、小学生の女の子が、先生に「すきなものノート」というのを見せる場面があったが、何かいろいろ考えさせられるものがあったので書いてみたい。

小学生の怜南が、教諭を引き受けたばかりの鈴原奈緒(松雪泰子)に、「すきなものノート」を見せる場面だが、

「先生にいいもの見せてあげる。わたしの宝物。」

「すきなものノート。」

「回る椅子。・・・ネコと目が合うこと。・・・雪をふんずける音。・・・クリームソーダ。」

「石けんのコマーシャルのおかあさん。」

「すきなものを書くの。きらいなものを書いちゃだめだよ。」

「きらいなもののことを考えちゃだめなの。すきなもののことをずっとずっと考えるの。」


ランドセル女の子


怜南は、小学生といっても、どこか現実的な、さめた言動をしたり、無理に笑顔を作って大人びた態度を見せるなど、周りの子ども達や先生からも「不思議な子」と認識されている。

父親が早くに亡くなって母子家庭で育っていて、少し変わった所があると聞かされていた鈴原奈緒は、怜南が母親から虐待されていることを知り、その後ドラマとしては思わぬ展開を見せていくのだが、そのあたりの話はここまでで止めておく。

母親からは虐待されているが、周りの先生などにはそれを隠し、お母さんは大好きだよと言って何も問題などないように振る舞う。

栄養失調で発育が遅れていることなども明らかになる。

実はうちに帰ると、母親が同棲している男性がいるのだが、母親は、子どもが邪魔になると500円玉を渡すのが合図になっていて、怜南は家を出て1人で食事をしに行く。

そこで出会った鈴原奈緒との会話のひとつが、先程の会話である。

怜南の「きらいなもののことを考えちゃだめなの。すきなもののことをずっとずっと考えるの。」という言葉。

自分が生きていくためには、抵抗できない現実には目を向けずに、かろうじて「すきなもののことをずっとずっと考える」ことで自分を保っているかのようである。

「すきなもの」は考えてもいいが、「きらいなもの」や「ほしいもの」は考えてはいけないとでもいった感じであろう。

母親や同居する男性からは虐待を受け、他人にはそれを隠さなければ生きられないという、どうしようもない環境にありながらも、この子の救いは「きらいなもののことを考えちゃだめなの。すきなもののことをずっとずっと考えるの。」という言葉である。

「すきなものノート」を読みかえすことである。

本を読む女の子


これが「ほしいものノート」では、とても耐えられない。

「すきなものノート」と「ほしいものノート」を比べたとき、今の世の中では「ほしいものノート」を作って、何かを追い求めることにこそ生きがいがあるかのようである。

しかし、何かを追い求めて、持っていないものを手に入れないと満足しないものなのだろうか。

今持っているもので満足するというのは、それではあまり価値を感じないとでも言うようである。

実は、欲しいものというのは、まだ手の中にはない。
手に入るかどうかは、まだわからない。

今好きなものは、すでに手の中にある。

未来は、魅力的ではあるが、あてにならない友達である。
過去は、色あせてはいるが、堅実な友達である。
そして今いない友達とは、話すことは出来ない。


希望を持っていてこそ生きがいがあるとも言えるが、
「すきなものノート」と「ほしいものノート」、
こうして2つを比べてみれば、どちらが幸せにしてくれるかという、見方が変わってこないだろうか。

いま持っていないものをあこがれずに、「すきなものノート」でいまの楽しみを充分に味わうことは、決してそれほど捨てたものではないはずである。
そして、それしかないときには、一番頼りになるものである。

「あてにならない未来が実現したら、その時は」という思いは、目の前の現実を見えなくしてしまう。

「回る椅子。・・・ネコと目が合うこと。・・・雪をふんずける音。・・・クリームソーダ。」
そんな楽しみを、いま自分は味わっているだろうか。

「すきなものノート」を読み返してみる時間がとれているだろうか。


Mother(日テレサイト)

※写真は、日本テレビ ドラマ「Mother」とは関係ありません。


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No title

こういう虐待の話は見ていてつらいですね。
たまにニュースを見ていると、娘が食い入るようにみています。
どんなことを考えながらみているんでしょうね。

Re: こちくんさん

> こういう虐待の話は見ていてつらいですね。
> たまにニュースを見ていると、娘が食い入るようにみています。
> どんなことを考えながらみているんでしょうね。

外部から事情を聞かれても、母親をかばおうとして、何でもないように装うというのが多いらしいですね。
ドラマの脚本かも知れませんが、すきなものノートを見ていると、けなげさというか、なにか哀しくなってきますね。

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