« ホーム »

なぜ苦手な人がいるの「投影」

わたしたちは得意なタイプの人がいる一方で、なぜか苦手と感じてしまう人がいたりしますよね。

あるいは、もっと微妙ですが誰かと一緒にいると、その人が何をするわけでもないのに、何か落ち着かなくなったり、イライラを感じだしたりするのです。

ところが、あなたの友達から見ると、同じ人が全然苦手じゃなかったり、むしろ気の合う友達でいたりします。
そのことから考えると、どうやら問題は相手の人に固有の問題ではないようです。

つまり、見る側のあなた自身に原因が潜んでいると考えた方がよさそうですね。


これは多くの場合、心理学などで言われる「投影」という心理が関係しています。

映写機やプロジェクターでスクリーンに映像を映し出すとき、映写機から投射したものがスクリーンに映像として映し出されるのが投影ですね。

     映写機

同じように、わたしたちが自分の心の中にある無意識を他の人に対して「投射」することで、相手の心の中にその投射された心理状態を見ることを「投影」というわけです。

無意識という言葉を使いましたが、もともとこの考え方はフロイド精神分析で使われ始めた言葉です。
その後、心理学やカウンセリングなどでも広く使われるようになり、普通の会話の中でも使われるようになってきていますから、ご存じの方も多いのではないかと思います。

なぜ無意識のうちに相手に投影されるのかというと、その心の内容が自分の中にあると認めたくないものが対象になることが多いからです。

表だっては自分では気づいていないので、あたかも自分ではなく、相手の人が持っている心理状態であるかのように見えるのです。

それは投射する人の心の在り方を反映するわけですから、同じ状況に接していても人それぞれ違うように物事を見ていることになるわけです。
だから人それぞれに同じ物を見ても、その捉え方、感じ方が変わってくるわけですね。

精神分析では自分の認めたくないこころの状態を、無意識に閉じ込めてしまうと捉えますが、その多くは子ども時代からのあなたの両親などとの接し方に起源があると考えられます。

     父親と娘1

たとえば、あなたが社会に出てから何故か苦手意識を感じる上司は、あなたの権威主義的な父親との間の葛藤をその上司に対して投影しているのかも知れません。

そのような人は、権威を示す人をみると、子どもの頃に父親に対して抱いたのと同じ苦手意識を相手に感じてしまうわけです。

これはおもしろいもので、あなたが父親くらいの年齢になって同年配や年下の人に接したときでも、あなたが投影して相手を見ているなら、自分の方が萎縮して感じてしまうということも起きるのです。

「投影」しているということを理解すれば、相手を自分の側の見方で、ゆがめて見ていたことに気づけますから、簡単にはぬぐいきれなくても、苦手意識を抑えて客観的に相手を見る余裕も出てくるでしょう。

「相手は自分の心を反映している鏡である」という見方を普段から持っていれば、必要以上に苦手意識や過剰な反応を持たなくても済むようになります。

そしてこの知識は、もっと積極的に使おうと思うならあなた自身を知るための強力な武器にもなります。
それはこんな風に考えればいいでしょう。

あなたが、誰か苦手意識を感じる人に出会ったら、そのときの落ち着かない感じ、イライラ感、恐怖感、無力感といったものを押し込めないで、その存在を認めて感じてみることです。

そして、それが相手側の要因ではなく、あなたの側に原因があることに気づけたら、逆方向にあなた自身の抱えている心理を発見できるわけです。

その複雑さによっては、簡単には解決できないかも知れませんが、多くの場合気づくだけでも大きな発見になり、苦しい感情を緩和できるものとなるはずです。

わけもわからず、なにか苦手意識や脅えを感じるのではなく、何が原因なのかがわかったわけですから、何らかの対策もそこから見えてくるのです。

     2つの感情

そしておもしろいのは、権威者と従う者という関係や、共依存などに見られるコントロールする側と無力さを感じる側といった2つの立場は、片方だけを取り込むのではなく、両方を自分の中に持っているという点です。

つまり、例えばあなたが権威的な父親に育てられてそれを嫌っていたとします。
そのときあなたは、自分が親になっても、「こんなことは自分の子どもにはしないぞ」と思っているかも知れませんが、ふと気がつくとあなた自身も子どもに権威的になっていることに気づくのです。

これは共依存と呼ばれる関係においても同じことが言えます(共依存については参考記事を見て下さい)。
共依存の関係もまた、親子代々引き継がれていくものであると言われるのは、コントロールする側とされる側、加害者と被害者の両方を、自分の中に取り込んで行くからだと言えるでしょう。

たとえ自分が投影していることに気がついても、場合によっては、なかなかその関係に決着を付けられないかも知れません。

その多くは、自分が親などに怨みの感情を抱いていたことに気づく場合です。

社会的な望ましさという観点から、自分は親を憎むような感情は持っていないと言い聞かせてしまい込んでいた場合ですね。

その場合は、まず自分が親を恨んでいるという感情を認めなければなりません。
そして、認めたらそれを許すという次のステップを踏まなければなりません。

     父親と娘2

どちらも、簡単とは限りませんが、ここで間違えて欲しくないのは、親が悪かったんだから仕返しをしてやるんだというようには、考えない方がいいでしょう。

それでは、いつまでも怨みの感情はなくならないし、毎回それを強化して行くことにもなります。

あなたも自分が親の立場にある人なら、忙しかったり、イライラしていたという原因で、子どもとは関係ない理由から、子どもを叱りつけたり傷つけてしまう可能性が在ることを認めるでしょう。

同様にあなたが親を恨みに思ったきっかけも、親があなたを憎んでそのように振る舞ったのではないかもしれないと気づくことができるはずです。

そして、理不尽な思いが残ったとしても、自分が相手を許すという決断をすることが大切です。
許すという決断は、ほとんどの場合、あなたにとんでもなく開放感とエネルギーを取り戻してくれるものです。

あなたの「投影」に気づくことは、大きなことから小さなことまで、あなたの人間関係に自由を取り戻す強力な武器となります。

人間関係において、理由のわからない相手を避けたい気持ちを感じたら、相手の中に見る鏡にあなたの心が写っていないか探してみるようにしてみましょう。
きっと新しい発見があるはずです。


気に入っていただけたら応援お願いします ↓↓
 人気ブログランキングへ 





[関連記事]
共依存(共生関係)とは
共依存から脱却するには
うらみを終わらせる方法

関連記事

ACR WEBブログパーツ

テーマ : 心と体にいいことはじめよう!
ジャンル : 心と身体


にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


現実とあなた自身のずれがなくなるほど、あなたは無理している自分を発見できるでしょう・・・
思考と感情からの解放~そして現実のみを信じる3ステップ|ヒーリング・スピリチュアル | ココナラ

スポンサード リンク







コメントの投稿

非公開コメント

こんにちは!

子供が小さいときの親の接し方って大切ですよね。
子供を育てていると、自分が子供の頃の親の接し方を思い出します。
上司と自分の関係って父と自分の関係に通じるんですね。
それはずっと感じていました。
穏やかで優しい父が好きです。
おかげでずっと上司との関係は良好でした^^

No title

親をなぞっているような感覚になるときがありますねぇ
しかもイヤだったところ・・・
良かったところもなぞっているので微妙なんですけどねぇ

投影、ちょっと意識してみます。
書かれている通り、影響していそうですね

Re: こんにちは!

りい子さん

> 子供を育てていると、自分が子供の頃の親の接し方を思い出します。

親の真似をしようなどと思ってなくても、気がつくと同じことをしている
のに気づいたりしますね。

逆に自分の子どもを見ていても、どこで見てたんだろうと驚くほど
自分と同じことをしている子どもを見ることがあります。

> 穏やかで優しい父が好きです。
> おかげでずっと上司との関係は良好でした^^

それは良かったですね。

Re: No title

こちくんさん

親の影響というのは、自分で思っている以上に大きいですね。

でも兄弟で違いがあるように、何を受け入れるかは自分次第
ともいえますが。

どちらにしても自分で気づけている方がいいのかと思います。
sidetitle最新記事sidetitle
《最近7日間の人気順位》
~ランキング全体をみる~
~ランキング全体をみる~

sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle全記事表示リンクsidetitle
過去の記事はこちらから↓

全ての記事を表示する

sidetitleブログ紹介sidetitle
☆~新刊⌒☆
☆ちゃん見るシリーズ☆


好評発売中


アルファポリス
第2回エッセイ・ブログ大賞
特別賞『タオに生きる』 pao
WebコンテンツPickUP!タオに生きる
【 エッセイ・日記・blog > blog 】
老子の教えに学ぶ
老子のいう「タオに生きる」ということはどういうことなのか。さまざまなアプローチから、自らの考えや学んだこと、思ったことが綴られています。心をやすめ、身体をやすめ、穏やかで落ち着いた生活をしたい……そう願う人たちにとって、ヒントに溢れたブログです。


ez-HTML





PRR
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカレンダーsidetitle
11 | 2016/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
sidetitleにほんブログ村sidetitle
sidetitleお世話になってますsidetitle
※FC2ブログのリンクですが、なるべくblogpeopleのリンクをお願いしています(右サイドのお友達リンク)
このブログをリンクに追加する
sidetitleスポンサード リンクsidetitle
sidetitleアクセス情報sidetitle
sidetitleジャンル・ランキングsidetitle
[ジャンルランキング]
心と身体
30位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
8位
アクセスランキングを見る>>

sidetitle検索フォームsidetitle


もう一つの「タオに生きる」カテゴリー別
Screen Shot_30p ※徐々に更新しています
タオに生きる(人間関係)
タオに生きる(アドバイタ関連)
タオに生きる(YouTube#1)
タオに生きる(YouTube#2)


[上位タグ20]
感情、莊子、思考、怒り、罪悪感、老子、いまここ、人間関係、バイロン・ケイティ、交流分析、タオ、エックハルト・トール、ありのまま、許す、YouTube、老荘思想のコラム連載、不安、過去、無為、OSHO

sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleアクセスランキングsidetitle
訪問いただいているサイト
(週間 木曜日リセット)
※こちらでタイトルを入れさせてもらっていますが、出したくないとか変更したいという方はご連絡下さい。

sidetitleカテゴリsidetitle
カテゴリーを追加し整理しました。 バイロン・ケイティ、エックハルト・トール、ガンガジ、ムージ、OSHO
sidetitleQRコードsidetitle
QRコード
sidetitleお友達リンクsidetitle
FX