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いまここでの不安とは2

前回の「いまここでの不安とは」でコメントをいただいて答えている中で、すこし飛躍しすぎて不親切だったかなと思い直して、新たに書き直してみることにしました。

まず「いまここでの不安とは」というタイトルについてです。

「いまここ」にとどまるとき、わたしたちは不安を感じず、問題もありません。しかし実際には「いまここ」にとどまることは難しく、すぐにいまを離れて不安を作り出してしまうのです。

そこで「いまここ」で不安を作り出してしまうのはどういうことなのだろう、というのがタイトルの意味です。

前回はラマナマハルシを引用しながら、前半はそれとは別の視点からの書き方をしたのですが、今回はマハルシの考えに沿って書いてみることにします。

まず自我、真我という言葉などの予備知識を最初に説明します。

自我(個人的自己)とは、こころが生み出した作りごとで、真我の真の体験を覆い隠す、実質的には存在しない個人的自己のこと。

真我(真の私)は、個人の体験ではなく、非個人的な、全てを包括する覚醒。源。

真我は常に存在して、常に体験されているものなのだが、その本来のあるがままの姿に気づけるのは、個人的な自己による心の自己限定が無くなったときだけである。

         象の家族


マハルシは、この真我を実現するための修練の方法には二つ在ると言います。

一つめは真我探求。
何かの想念がわき上がってきたとき、それをやろうとしているのは、誰であるかを問いかける。
それが源である真我でないときには、つまり作り出された自我であれば、そのことを突き止めれば真我に融合されてそれは消えさる。
そうやって、自我を消し去っていくことで、真我だけが働いている状態を目指すというもの。

二つめは明け渡し
行為したり、欲望を持つ「私」という個人は存在しないこと、ただ真我のみが存在し、真我を離れて自分で行動するような行為者はどこにもいないと認めること。そしてこのことを、絶えず気づいているようにする。
いつでも「私は欲しい」とか「私がこれをおこなっている」といった個人的な行為や思考への責任を感じたら、直ちにこれを明け渡して、真我の中に留まるようにする。そしてすべては真我から起こってくるわけで、そのままそれを受け入れるということ。

二つの方法は、どちらにしても、自我は存在しないことを確信するための方法なのです。
私という想念を放棄すること、自己放棄するということです。
そしてそれらの方法で、最終的には、真我にたどり着き、その状態を維持できるようにするのがゴールなのです。

自分の無力さを認めて、至高の力に救いを求めるか、あるいは不幸の原因を探って、その源を遡って真我のなかに溶け去るかのどちらかだというのです。

ただし、これは、私の意志というのは無くなるということです。
自我は死んでしまうということを意味します。

ですから、個人的に「私はこれが欲しい」と思わないし、「私の成し遂げたてがら」というものもなくなるのです。

これは、裏返せば「私が欲しがる」ことが苦しさを作りだし、「誰のてがら」かが人間関係に問題を持ち込む原因ともなることは、お解りかと思います。

一面から見れば「自分の責任が無くなって、全部は神頼みなら楽だな」とか思われるかも知れません。
一方で「わたし自身の欲望がなくなってしまうのだと、それじゃ何にもならないじゃない」と思われるかも知れません。

それはお気に召すまま。

結論としては、真我の状態にあれば、「いまここ」には何も問題はなく、至福を感じられるのだということです。それを壊すものは個人的な自己、私という想念なのです。

このことを踏まえて、もう一度マハルシの言葉を掲載しておきます。

この場所にある感覚が至福だろうか? 
この場所を離れると不幸せになるとあなたは言う。
つまり、この平和は永久的なものではなく、他の場所で感じられた不幸せを併せもっている。
それゆえ、場所のなかや限られた時間のなかに至福を見いだすことはできないのだ。
その平和が永久的なものでないかぎり、あなたにとっては何の益もない。
永久的なもの、それはあなた自身の存在である。
真我として在りなさい。
それが至福である。
あなたはいつもそれなのである。

あるがままにラマナマハルシの教え
ナチュラルスピリット / 2005-12



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No title

なるほど~
前回より良くわかりました。
というよりかなり誤解していましたね!

確かに自分で不幸を作り出しているような感覚はわかる気がします。

Re: こちくんさん

> なるほど~
> 前回より良くわかりました。
> というよりかなり誤解していましたね!
>
> 確かに自分で不幸を作り出しているような感覚はわかる気がします。

そうですか、誤解を生まなくてよかったです。
短い紙面で書くには、内容が大きすぎたようです。

自我

自分という意識や不安の心も常在しているわけではなく、
日常の中で、あらわれたり、きえたりしています。
できればそれらにも歓迎の姿勢でありたいものです。

Re: 自我

> 自分という意識や不安の心も常在しているわけではなく、
> 日常の中で、あらわれたり、きえたりしています。
> できればそれらにも歓迎の姿勢でありたいものです。

苦痛を与える感情も、自分の一部として受け入れられること
これを拒否すれば、楽しいこともしぼんでしまう。
というよりも、全体を受け入れないと、
本来の自分は見つからないのでしょうね。

こんにちは

ありがとうございます(^^)
よく理解できました。
「真我」の状態でいることができれば「いまここ」にいる事で問題はないのですね。
できれば自分の意志をうまく受け入れて日常生活を送っていきたいと思っています。


Re: こんにちは

どなたにと言うわけでもないのですが、
前回の文章は私の中ではつながっているのですが、
いきなり読んでもわかりにくかった面があるかと思います。

私も理解できているかどうか心許ない所はありますが、
「私という想念」と本来の自分とは、必ずしも同じでないこと、
「私という想念」と自分を同一視することが不要な苦しさを生み出すものである、
という点が伝わればいいかと思って書いています。
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