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世界を止めてみる

プラス思考という言葉は、いまでは当たり前のように、わたしたちも使うようになりました。

しかし、おそらくアメリカから輸入された言葉でしょうが、わたしたち日本人にはどこか、戸惑いを感じたり、借り物に聞こえるような気がするのです。

そんなプラス思考について、本場アメリカでの批判記事です。

Newsweeks誌の『安っぽいプラス思考』と題した記事より

広く世界を見るとヨーロッパの人達、特にイタリアの人達は幸福度が増している。アメリカこそが毎日プラス思考だ、繁栄理論だ、企業研修だとやっているのにその国の人達が幸せにならないのはどうしてであろうか。

バーバラ・エレンリーチは彼女の本の”Bright-Sided”の中で、プラス思考はとんでもない幻想であると言っている。常に湧き起こる問題を無視して、失敗をすれば自分を追及する手法は、不平等、無能、愚考に盲目になる訓練に等しいと主張している。

彼女の説によれば、プラス思考は陰気なカルビン主義への反発と、病気、不安への安直な慰めとして現れた。しかし、時間が経つにつれて次第に盲目的な楽天信仰になってしまった。プラス思考の中心には病気も、昇進も、金持ちも、強い意思で望めば何でもかなうの信仰があるであろう。しかし、実際は人がより快活を装うようになっただけのことだ。80年代、90年代を通して企業が人員整理をするようになると、プラス信仰、企業研修コンサルタントが繁茂した。そして国の富が急騰する一方で貧富の差は急拡大した。

「安っぽいプラス思考」
By Julia Baird | NEWSWEEK 2009年9月25日版 
http://mui-therapy.org/newfinding/happiness-isnt-everything.html



プラス思考は「目標達成=成功」に向けて、むりやり自分の期待にあった思考だけを採用しようとします。

そこから抜け落ちる思考や感情は無視され、ありのままの自分を見つめることから遠ざかってしまいます。

たとえ達成されても、「成功」の後の、つかのま味わう達成の喜びがあるだけです。

そのためには、そこに至るまでに、どこか本物でないという感じを押し隠しながら、自分を騙し続ける必要があるのです。

片方で、人生には成功することも、失敗することもあると認めながら、一方で成功だけが得られる方法を信じようという、ねじ曲げられた思考方法はうまくいくわけがありません。

結果の非難

プラス思考を信じれば、そうでない場合よりもメリットがあるはずだという信仰は、いい加減にやめた方がいいでしょう。

一見うまくいったように見えても、そんなことは、どちらにしても起こりえた程度の確率でしかないのです。

それよりも、プラス思考の弊害は、ありのままの事実をゆがめてしまうことにあります。

自分の信じたい夢の世界にいて、その世界にとって受け入れられることだけを信じることになります。
そのためには、無意識に自分自身に嘘をつく必要があるのです。

嘘で固めた夢の世界から抜け出すには、そのような思考に乗っかっている自分を振り返ってみる時間が必要です。

そのような世界をいったん止めて、その思考の世界を疑ってみる必要があります。

世界を止めるとは、解釈したくなる思考をストップして、ただ感じてみることです。

考える若者

いまの自分の夢の世界が、本物に思えるかどうかを感じてみることです。

そこに自分を騙している嘘くささが、感じられないか確認してみましょう。

全てを合理的に分析しようとすると、実際に起きていることを認識する能力を妨げてしまいます。

脳の働きという面からみれば、自分では意識して言葉にできないが、意識にのぼらないまま働いている脳が存在するのです。

そのような働きは、時にはプラス思考の助けとして働くかもしれませんし、時にはその逆の働きをするのです。

世界を止めてみることで、思考をストップして、いいことばかりは起こらないが、本物と感じられるありのままの世界を取り戻すのです。

先程のNewsweeks誌の筆者はこう締めくくります。

最も示唆に富む人達とは、自分の幸せばかりを追求するのでなく、自信を持って地球を歩き、創造し、変化を起こし、生命から欲するものをひねり出す人達だ。エレーナ・ルーズベルトによれば、”幸せとは到達点ではなくて副産物である”と言うが私もそう思う。



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No title

ウジウジしているよりは良いかもしれませんけどねぇ。
零れ落ちる思考、確かに日常で多いですよね。
見詰めてみます。

Re: No title

> ウジウジしているよりは良いかもしれませんけどねぇ。
> 零れ落ちる思考、確かに日常で多いですよね。
> 見詰めてみます。

明確に否定しきれないのが、哲学、思考、宗教。
最後に信頼できるものは、何でしょうね。

少なくとも、外から強いるものはうっとうしい。
損するかも知れませんよ、という勧誘はいやらしい。

今日で世界が終わりと思ったら、なにを信じるでしょうね。

プラス思考について

 幕末、戊辰戦争の折り、大名でありながら、兵卒とともに最前線で奮闘した上総国請西藩主林忠崇が、後半生の不遇をも総括して、

 ──琴となり下駄となるのも桐の運

 と総括していたことを思い起こします。


Re: プラス思考について

>
>  ──琴となり下駄となるのも桐の運
>
老子は荒木(原木)のままでいようよと言っています。

琴となるか下駄となるか、どちらをプラスと思うかなど小賢しいと
かんがえるのでしょうか。

大勢に従わないのも、ひとつの生き方かと。

こんにちは

「幸せが副産物」とはいい言葉ですね。
私もそのとおりだと思います。
到達点が幸せではなく、とちゅうで幸せが生まれるのだと思います。
副産物という表現、気に入りました^^

Re: こんにちは

> 「幸せが副産物」とはいい言葉ですね。

そうですね、「幸せ」そのものを獲得しようとするとうまくいきませんね。

「幸せ」はそのプロセスの中で感じないと、どこまで行っても見つからないように思います。
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