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空っぽの舟

わたしたちは、いくらありのままの自分でいようと思っていても、いざ他の人と言葉を交わせば、無意識のうちに社会的な自分というものに切り替えてしまうものです。

朝起きて、家族と顔を合わせた途端に、何かの構えを作りあげています。
一歩外に出れば、出会う人ごとに自分の在り方を演じることになります。

正確には、実際に顔を合わせるまでもなく、相手を思い浮かべただけで何らかの変化が生じているのでしょう。

これらは長年にわたって作りあげてきた自分自身の一部ですから、そんなに簡単に変えられるものではありませんし、それらを軽視することは自己否定へと繋がります。

しかし、そのような社会的な自分というのは、日頃から繰り返し演じることによって強化され続けるわけですから、その習慣を変えてしまうことはできるかも知れません。

つまり、あなたが「相手とうまくやろう」と考えることが、それを強化し続けているのです。

「うまくやろうとする」というのは、あなたが考える理想的な自己像を維持しようと言うことです。

そのような、理想の自己像にあわせようと、あなたはそのように振る舞う努力をします。
また理想から外れてしまった自分の行動を後悔したり、責めたりし始めるのです。

2つの感情


その一方で、あなたはどうすれば「人とうまくつきあえるか」というテーマで、モデルを探し求める努力を続けています。

それは、自分の持っている基準を、外から取り入れたもので修正し続ける努力です。

外から取り入れたやり方を、何重にも重ね合わせていくので、そのような理想の自己像はどんどん太りつづけ、融通の利かないものになっていくのです。

意識した自分を演じきれるという幻想が、あなたから自然な振る舞いをどんどん無くしてしまうのです。

外側にペンキを塗り直し続けても、すぐにはげ落ちてしまうのです。

作りあげた自己像による関係は、容易に崩壊します。

たとえば、あなたが知らない人の不道徳をみて非難の言葉を浴びせたとします。
そして振り返った相手が自分の知っている人だとわかった途端、あなたの理想の自己は制御不能なものになってしまうのです。

余計なペンキは、きれいに剥がしてしまいましょう。
その下に隠れている、あなた本来の自分は、実は作られた自己像よりも、人と心を通じ合わせられるものです。
ただ、あなたが「そんなものを見せてはまずいことになる」と信じ込んでいるだけなのです。

ボート


荘子にでてくるおはなし「空っぽの舟

---------
たとえば、君が川を渡ろうとする。
すると向こうから、空っぽの舟が流れてきて、
君の舟にぶつかったとする。
でも君は、その舟に向かって、
カッとなって怒鳴りつけたりはしないだろう?
もし、その舟に人が乗っていたとすれば、
君はきっと、その人に向かって「気をつけろよ」と言うだろう。
もし相手が知らんぷりしていたら、君はもう一回
「おい、気を付けろ」と言うだろう。
それでも相手が知らんぷりしていたら、
君はきっと大声で怒鳴り始めるよ。
---------
君が自分という舟を空っぽにして人生を漕いでいったら、
ぶつかった人は、怒鳴ったりしないのだよ。

空っぽの舟(山木篇)
荘子 ヒア・ナウ 加島祥造 PARCO出版



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