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誰の責任か

わたしたちは、よく誰に責任があるかをはっきりさせるのに、躍起になります。
また何が原因であるかを探そうとすることも、同じですね。

原因は何かを探そうとするのは、わたしたちの思考という働きにとっては、非常に得意とすることです。

時には、原因をつきとめること、それが究極の目的であるかのように、エネルギーを注ぎ込みます。

あつかうことがらによっては、それは非常に役に立つわけですが、問題によっては、それは単なる過程でしかない場合も多いのです。

問題は原因をつきとめた後に、その問題に正面から向き合って、それを受け入れないかぎり解決しないということです。

尾行する探偵


犯人捜しに躍起になって、それがわかれば思考はすぐに関心を失います。
謎解きの楽しみが終われば、もはや全てが終わったかのようになってしまいます。

しかし、犯人がわかったり、裁判で判決が出たりすることは、被害者にとってはその通過点に過ぎません。

そのあとで、現実を受け入れられるかどうかを抜きにしては、問題は終わったりはしないわけです。

かんじんなのは、むしろその受け入れる過程にこそあるように思えます。

ところが、わたしたちは、しばしば原因探しが究極の目的であるかのような、錯覚をしてしまいます。

誰が、あるいは、なにが原因であるかを探すことに熱中することは、自分では問題に取り組んでいるつもりになっていても、そのあとで原因であることに直面することを先延ばしにしたり、見ないようにしているのかも知れません。

じつは、本当の問題点を知っているのに、最初からそれを見たくはないこともあるでしょう。

問題の本質は、誰の責任であるかとかはどうでもいいことであったり、あるいは誰の責任でもないかも知れないのです。

そうではなくて、最後は「それを受け入れるしかない」というのが問題の本質であることの方が多いのです。

見方を変えて、誰の責任でもないと考えられたら、そんなことに時間を使おうとも思いません。

原因探しに時間をかけて、問題の本質を見ないようにすることもなくなりますから、遠回りする必要もありません。

最初から、それを受け入れることに取り組むことができます。

鎖から解放         リラックス1

しかし、それを何となく避けて、何か問題を作り出して、それを解決することに取り組むことを言い訳するのが、わたしたちの常套手段です。

問題に正面から向き合うか、迂回するかはその人の選択ですが、手放すことはいつでもできるのだと信じられれば、すこしは荷が軽くなるでしょう。

自分に嘘をつき続けるのは、あなたのあらゆることに影響を及ぼす大変な重荷です。

いくら、もっともらしい議論をしていても、それが本質的な問題ではないとき、正直にそれを見れば、それが底の浅いものであることが見えてくるでしょう。

国会では、「朝三暮四」の意味を巡って議論されたりしています。

しかし「朝三暮四」の表面的な意味にこだわっていては、本来の「本質をとらえない考え」に問題があることが見えなくなってしまいます。

荘子の斉物論篇に出てくる「朝三暮四」とはこんな話です。

朝三暮四

ものごとって、もとはひとつなのに、
目先のことだけ、あれかこれかと迷う人は
朝三暮四って呼ばれる。
まあ聞きたまえ。

ある人がサルを飼ってたんだ。あるとき、サルたちにこう言った。
「朝に三粒の豆をやるよ。そして、夕方に四つだ」
すると、サルたちはみんな、うんと怒った。
「そんなことじゃ我慢できない、イヤだよう」とね。
そこで彼はこう言った。
「じゃあ、朝四つやるし、夜には三つやるよ」
するとサルたちはすっかり嬉しくなっちゃった。

朝三暮四 斉物論篇
荘子 ヒア・ナウ 加島祥造 PARCO出版



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