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思考はプログラムのようなもの

わたしたちは、思考を使って問題を解決しようとします。

しかし思考というのは、わたしたちがすでに持っている記憶や信念を、あれこれこね回すだけで、出てくる結論はあらかじめ用意されたものでしかないという結果に終わるようです。

ですからどのように考えを尽くしても、そこで得られる結論は、自分の信念を超えたものとはなり得ないのです。

わたしたちが思考によって問題を解決しようとする働きは、コンピュータのプログラムのようなものです。

そこには、出来事という入力(インプット)があり、その人の信念(条件分岐)によって思考の順序が方向づけられ、結論という出力(アウトプット)が導かれます。

[出来事] => [思考] => [結論]

[インプット]=>[プログラム]=>[アウトプット]

プログラム{信念による条件分岐とループ(繰り返し)}

キーボード1


たとえば、あなたが「あの人はこれだけしてあげたのにちっとも感謝の気持ちがない」と考えたことで「わたしは怒りを感じる」という反応をもたらす、という場合を考えてみましょう。

[インプット]
 ・出来事(感謝がない)
プログラム
 ・信念(ひとはやってもらったことに対して感謝すべきだ)
[アウトプット]
 ・結果(怒りを感じる)

このケースではプログラムの働きというのは、ごく単純で一つの信念から直ちに、怒りを感じるという結果の反応がもたらされています。

ここで、あなたはもう一つの信念を思い出します。
・信念(他の人をののしることはよくない)

この信念が追加されたことで、あなたはもう一つの結果を作り出す必要があります。

・結果(怒りを抑えて、なんでもないように振る舞う)

[インプット]
 ・出来事(感謝がない)
プログラム
 ・信念1(ひとはやってもらったことに対して感謝すべきだ)
 ・信念2(他の人をののしることはよくない)
[アウトプット]
 ・結果1(怒りを感じる)
 ・結果2(怒りを抑えて、なんでもないように振る舞う)


この結果、反応の仕方は、いくつか生まれてきます。

(A)上記と同じ
   出来事=>信念1=>結果1
(B)いったん怒りを感じるが、それを抑えることにする
   出来事=>信念1=>信念2=>結果2
(C)二つの信念を天秤にかける
   出来事=>条件分岐(信念1または信念2を選択)=>(結果1または結果2)

あるいはあなたは、簡単には選択できずに答えを求めて、考え続けるかも知れません。
感謝しないのは許せないので怒りを感じるが、怒りを表には出したくない、でもやっぱり許せない...

(D)信念1と信念2の分岐を繰り返す
   出来事=>{信念1<=>信念2}=>結果1または結果2

いくらでも複雑にすることはできますが、いずれにしても思考という回路を経由した場合、結果として出てくる反応はあらかじめわかったものでしかないのです。

Dのケースのようにあなたが何度も考えを繰り返しても、そこからは質的に変化した結果はいつまでやっても出ては来ないのです。

ありがとう1

ですから、信念に基づいた思考をいくら続けても問題が解決しないのは、このような理由からなのだとわかるでしょう。

思考には、せいぜい条件を分岐させて、別の選択をすることと、それを繰り返すことしかできないのです。

あなたが質的に変化した解決を探したいと思うのであれば、まずはこのような思考をいくら繰り返してもダメだということを認めることから出発するべきです。

思考(プログラム)を捨ててしまうことです。
信念を使った思考(プログラム)を経由して、解決を探すことをやめることです。

思考を使わない解決とは、思考(プログラム)を経由しませんから、インプットもアウトプットもありません。
たとえば、このようなモデルです。

(X)横並びのモデル
   出来事、信念1、信念2、結果1、結果2

Xの横並びのモデルでは、時間的な順序はありません。
出来事も、信念も、反応も対等に、横一直線に並んでいます。

このときあなたは、
(ひとはやってもらったことに対して感謝すべきだ)と感じている自分を受け入れます。
(他の人をののしることはよくない)と感じている自分を受け入れます。
(怒りを感じる)自分を受け入れます。
(怒りを抑えて、なんでもないように振る舞う)ことも受け入れます。

どのような自分も、ありのままに自分自身であることを認めるということです。

怒っているハート   ハート3


これは必ずしも、心地良いものではないでしょう。

しかし、この状態が不快さをもたらすとしても、思考を使おうとせずに、この状態に止まることです。

(Y)横並びのモデル(この状態に止まる
   出来事、信念1、信念2、結果1、結果2

このとき、新しい結果が生まれる可能性があります。
たとえばこのような、受け入れ方です。

(Z)(新しい解決)
感謝しない人がいることは事実であるし、自分も感謝しないことがあるでしょう。
それを不満に思っている自分を受け入れます。
その上で、自分にしても他人にしても、そのようなことがあるのを認めて許すことを選びます。

思考は、いくら考え続けても、自分の持っている信念や過去の記憶から、自由になることはできません。

あらかじめわかっているような結果を、効果的に出そうとするのには思考を使うのが向いています。
しかし、信念が絡んでくる思考というのは、最初は良さそうに見えても、いつのまにか答えのでない無限ループに陥ってしまうのです。

ですから、質的な変化をもたらすためには、不愉快でも(Y)の状態に止まること、そしてありのままを受け入れるという選択を使うことが必要であるということなのです。


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No title

確かに、自分の考えつく範囲は限定されていますねぇ。
寂しい事だけど、実感するときがままあります。

人の視点を学ぶ意味でも、ブログ見て回るのは役立つかもしれませんねぇ
もちろん、色々なひとの話をじっくり聞けるのが一番だけど。

自分の思考の範囲を超えたいなぁ
と最近思います。

タオに生きる

凄くよく分かります…この解説。
分かっちゃいるのに…止められない Automatic!

時に、この経験が人間らしくて、微笑ましくもあり、
もう少し味わっていようと思ったりもしてしまいます。
誰かの痛みに寄り添える自分になれそうな気もして…。

遅くなりましたが
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個人的に 特別賞がとても好きなんです。
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これからのご活躍がとても楽しみな私です♪

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