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行為者になろうとしないこと3

考えてもわからないことは、別に問題でも障害でもありません。

たとえば、人間以外の動物や植物は、それを知る方法はわかりませんが、自分で考えて生命を維持しているとは思えません。

植物が、季節を感じて、気温や光を感じ取って、芽を出したり花を咲かせたりすることも、自分で理由を知っているわけではないでしょう。

それは、そのようにあらわれ、起こるべくして起こりますが、理由を知らないことに何も支障はありません。

クラゲの異常発生や、特定の魚が異常に収穫されたりします。
この場合なども、なおさら個々の生物が理由を知ってそのように振る舞っているとは考えられません。

このような現象は、人間の目から見れば、自然のバランスを崩すような、思わしくない出来事に見えたとしても、大自然の働きから見れば、ほんの誤差の範囲でしかないのかも知れません。

あまり人間の観点からだけ考えて、ヒューマニズムで自然を解釈するのは、必ずしも正しいとは言えないでしょう。
間違ったヒューマニズムは、時に自然を見誤ることにつながりかねません。

桜の花


「何故起きるのかを全て知らなくてもいい。」という発想も時には必要かも知れません。

「わたしたちは、全てのことを知ることができるのか?」
これについて、こんなたとえで考えてみましょう。

あくまで、たとえの話ですので、あまり深く考えないようにして下さい。

いまあなたは、この文章をブログの記事として、読んでいるのかも知れません。

ブログを成り立たせている、このパソコンの機能はプログラムでできています。

特定のプログラムのことを、よくソフトと呼んだりしますが、ワープロソフトや表計算ソフトなど、わたしたちが特定の目的のために利用するソフトを、アプリケーションソフト(応用ソフト)と呼ぶことがあります。

ソフトが特定の機能を果たすためには、プログラムをこのアプリケーションソフト(応用ソフト)として作りあげる必要があります。

単にプログラムという場合には、このようなソフトの内部の、汎用的な機能をはたす部分をさす場合が多いでしょう。

前置きはこれくらいにして、たとえの話に移りますが、わたしたちが住んでいるのが、このプログラム(言語)の世界であったとします。

プログラムの世界は、簡単に言えば、個々のパーツがが自分の機能を果たすようなまとまりを持っている、プログラムの集まりであるといえます。

そして個々のプログラムパーツは、忠実にコンピュータへ命令を送り出すための働きをします。
それらは、その性質上、決して間違った働きをすることはありません。
また、自分の決められた働き以上のことをすることもできません。

そして個々のプログラムは、自分の果たす役割については知っていますが、全体としてそれが何の働きをするのかという、「応用」の部分については何も知りません。

プログラム自体は、自分の役割しか知らずに、忠実にその働きをするものであり、応用ソフト全体としての機能については、知り得ない立場にあるのです。

キーボードを打つ


わたしたちが、プログラム言語の世界に住んでいるとすれば、プログラム言語の決まりについては知り得ても、自分がたとえばワープロとして働いているのだとは、どうやっても知ることはできません。

いくらプログラム言語が進化しようと、それが何の目的で使われるかは、それを使用する別の世界に住むものにしか、知りようがないことであるといえます。

またもちろん、ワープロを使用するひとが、それを単にメモ帳として使うか、画像の保管に使うかなどプログラムには知り得ないし、関知しない世界なのです。

ところで、プログラムも、それを書くのが人間である以上、ミスをする場合があります。

それは、アプリケーションのレベルで見た場合の機能上の問題であったり、もっと低レベルのたとえば、コンピュータをハングさせるような問題であったりします。

しかしどちらにしても、原因になるのは、プログラムの作成時のミスであり、これらはプログラマーの世界では、バグ(bug=虫)と呼ばれるものです。

そして、バグというのは、応用のレベルで問題を起こすのであって、バグ自体のプログラムは、プログラム言語としてみた場合には、何も問題があるわけではありません。

「わたしはワープロで文章を書く」と書くところを「ワープロは私で文章を書く」と書き間違えるのは、書いたひとの問題であって、言葉自体には問題がないのと同じです。

しかし、バグは発見されると、その部分が削除されたり、書き換えられたりすることになる運命にあります。

バグにとっては、自分では何も問題を起こしていません。
その働きは、コンピュータから見れば、全く正しい動作です。

しかし、アプリケーションの世界からみれば、それは間違った行動の原因となる、存在してはいけないものとして扱われるのです。

その他にも、バグではなくても、あまり使われなくなった部分は、削除されたり別のものに置き換えられたりする場合もあるでしょう。

それらは、すべて応用ソフトの世界での都合であって、プログラム言語の世界では、知り得ないし、関知しないことなのです。

わたしたちが、プログラム言語の世界にいるとすれば、アプリケーションの世界はわかりません。
そのようなものが、存在するということ自体を認識することはできません。

どうぞご自由に


さて、このような例えで行ってきたことの結論はこういうことです。

「自分のわかる範囲のこと以外は、あなたには何が為されるかは知らされないし、全体としての目的もあなたには知り得ない」

「あなたには、設計者にしかわからないことを知ることはできないが、どう行動してもあなたのできることなら、自由に動いていいのだということ」

「あなたがどう行動しようとも、全体としては目的にかなったことが行われるということ」

そして、これらの結論から導かれる、わたしたちの行動のあり方は、こういうことです。

何が起きるかわかっている行為者として行動するのではなく、行為者にはなれないが、自分の思ったことを思い通りおこなえばいいということ。
また知り得ないことには関知せず、起こることをそのまま受け入れるということ。

あなたの意志としては、何をしようとかまわないです。
いずれにしてもあなたにはできることしかできないし、結果はあなたにはコントロール出来ないのだから。

できないことを、できるフリをしていつづけたり、いつかできると信じて手放さない時、あなたは慢性的な不幸を続けることになります。

それよりも、わからないことは、わからないまま受け入れて、やりたいことを思いっきりやる方が楽しいし、自由だし、罪悪感も感じないのです。

そして、自分は行為者ではないし、他の人も行為者ではないとき、あなたは他人の行為に対しても、不満やねたみや嫉妬を感じる必要もないということです。

あなたは、いままで通り自分の手柄を誇ることもできますが、同時に自分が行為者ではないということを認識していることもできるのです。

あなたは、いままで通り自分の思った結果にならないことを嘆いたり、自分の失敗だと後悔や罪悪感を抱くこともできますが、同時に自分が行為者ではないということを認識していることもできるのです。

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