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ほんものの自己

わたしたちは様々な場面で、ひとりの人間でありながら多くの役割を演じています。

そして、いつのまにかその役割自体が、自分そのものだと思い込んでいることが、ほとんどかも知れません。

父親、母親、兄弟、夫、妻、上司、部下、厳しい指導者、ひとのいい友達などなど。

その役割というのは、まわりの状況から、それを次第に身につけざるを得なかったのかも知れません。あるいはそんな中で自分にはこれが好みだ、というものを自ら選んだのかも知れません。

役割を演じるとき、最初はそれは演じているものだったかも知れませんが、そのうちに何が本来の自分で、なにが役割なのかが分からなくなっていきます。

そのうち、「わたしとはこういう人間なのだ」というように、自分自身にも、他の人に対しても宣言するようになってきます。

しかし、それはいつまでたっても、役割であることには代わりありません。

そして、その奥に隠れてしまった「ほんものの自分」というものを、いつまでも無視していると、わたしたちは、いつも何か物足りない人生を、生きていることになってしまいます。

デーヴィッド・ケスラーは、死の床にある女性に「いまの自分はどんな自分ですか?」とたずねました。

「自分に期待されている役割がいろいろあって、その役割のなかにいたときのわたしは、とても凡庸な、通俗的な人間になっているような気がしていました。わたしのじゃなくて、その他おおぜいの人たちのでもよかった人生を生きているような感じ。ほかの人の人生とどこがちがうのかしらって、いつもおもっていたわ。
でも、病気になって、よくわかりました。世界にわたしというものは、このわたししかいないんです。わたしが世界をみたり経験したりしているのとまったくおなじように世界をみたり経験したりしている人は、ほかにだれもいません。だれもできるはずがないんです。時間がはじまったときから時間がおわるときまで、もうひとりのわたしなんて、ぜったいにいないのよ」

ライフ・レッスン』 エリザベス・キューブラー・ロスデーヴィッド・ケスラー 角川書店 2001-11



叱る母親 子どもと遊ぶ カップルお茶

ほんものの自分は、忘れられているだけではなく、いまやそれを表に出すことに苦痛を感じる様になってしまったものもあるでしょう。

いまの自分の価値観からすれば、受け入れるわけに行かない自分というものは、それが顔を出そうとするときに苦痛をもたらします。

そんなのは自分ではないと否定したがるのは、多くの場合、意識しやすい部分、自分の信念などに囲まれた自分です。

しかし、それが本当のあなた自身である限り、それを押さえ込むことは、あなたを全体として扱えなくすることにつながるのです。

一部分を隠し続ける限り、あなたはそれと結びついた自分を解放することが出来ません。

それが、なにか本当には生きていない、という感じをあなたにもたらすのです。

あなたが、これはほんものの自己であることを認めるようになったとき、いろいろな気づきを持つかも知れません。

あなたは、自分の家族の面倒を見て、いつも自分のことは二の次にしていたのに気づいて、もっと自由に自分のやりたい「道楽」をみつけるかもしれません。

あなたは、自分がいつも「いい人」でなければいけないと思って、自分の感情をころし、他の人をあざむいて自分を演じていたことに気づくかも知れません。

そして、これらの制限を外したとき、それでも、ありのままの自分でも、人は自分のことを嫌いになるわけではないと発見するかも知れません。

2つの感情


あなたは、自分の行動や信念が、実は恐れから作られたものであったことに、気づくかも知れません。

あなたが、何度も「正しさ」を主張したくなったり、「こんな人間は許せない」と強く感じる時、その裏側には何かの恐怖が潜んでいるのかも知れません。

自分の利益を考えたとき、そうするしかないと感じて、無理やり自分のあり方をつくりあげ、その正しさを裏付けてくれる意見ばかりを、ひとから求めていたかも知れません

世の中とはそんなに甘くないと主張するのは、自分の苦労を他の人も味わうべきだと思うからかも知れません。

「自分の言うとおりにしなさい、これが正しいやり方だよ」と主張したがるのは、相手が自分でものを考えるようになることで、もはや自分を必要としなくなるのを恐れているのかも知れません。

相手の才能のあら探しをするのは、自分の方が優位であることを見つけて、少しでも自分への評価の低さをごまかしたいのかも知れません。

社会の問題を追求し続けて、こんなひどい世の中なのだからといって、自分の問題に直面するのを避けているのかも知れません。

老夫婦1


苦痛のないことだけを認めていても、本当の自分は見えてきません。

しかし苦痛を感じてまで、自分を振り返ろうとしないのが、わたしたちが本当の自分を隠してしまう理由なのでしょう。

自分の余命が限られていることを突然知らされたり、あるいはほんとうの感情を告げないまま、相手との別れの時がきてしまったことが、あなたを変えるかも知れません。

しかし、それはその時まで待つ必要はないのです。

なにが、本当の自分を隠してしまっているのか、どんな役割にとらわれているのかを探ることは、本当の自分をみつけ、後悔のない生き方を取り戻すためには必要です。

自分がそれほど正しくなく、いい加減な人間であることを発見することは、実際にやってみればそれほど怖いことではないことに気づくものです。

それは、複雑なことではなく、どれだけ自分に正直になれるかどうかの決心次第といえるのではないでしょうか。

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