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不安への対処~間違えていませんか?

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「○○さんには、こういう人生を送ってもらいたいと思うから言っているのですよ」

こういった言葉を掛けられたら、あなたならどのような反応を返すでしょうか?

大きく分ければ、2つ挙げられると思います。
しかし、最近は、その2つ目も、やや危なっかしく感じることもあります。

1つ目は、「そうなのか。この人の言うとおりにしていれば、今までの不幸をそうでないものに変えられるようだ。信じてみたくなってきた。」というもの。

2つ目は、「わからなくはないけれど、だからって言われたとおりにするつもりはありません。私なりに生きてきたやり方があるんですから」というもの。

特に1つ目の反応を返したくなるのは、その人が精神的に弱っているときです。

たとえば、「何をやってもうまくいかなくて、このままでは、どうやって生活していけるんだろう?」と不安になっている。

あるいは、病気などで「あなたにはこれしか助かる可能性はありません。」と医者に言われたとき。

このような状態では、なかなか自分の判断に頼ることは難しくなっていると言わざるを得ません。
本来なら発揮できる自分自身の判断力も、今の状態ではなかなか信じられず、まさに「わらにもすがる」思いになっているわけです。

そんなときに、確信に満ちた言葉をかけられたら、いまは自分の判断に頼るよりも、この人に従ってみる方が良さそうに思えてくる。
それに、今の状態からはすぐにでも抜け出したいのだ。
「絶対大丈夫だと保証してくれるなら、いくらでも信じようじゃないか」と思い出すのも時間の問題でしょう。

2つ目の判断の仕方は、もっと理にかなっています。

言っていることがどれだけ正しかろうと、「私の人生だから、私に選ばせて下さい。」と反論できるかどうかです。

あるいは、「あなたにとってはベストかもしれないけれど、私はそんなに安く自分を売り渡すつもりはない」と言えるかどうかです。

外側に絶対的な基準があるのではなく、「自分の中にこそ基準はあるのだし、その中には当然他人にはわからないこともある。」と思い出せるかどうかです。

あなたが「自分のやり方はいつも自分を痛めつけている。その事実に気づきながら、それでも怖くて今のやり方を変えられないのだ。」と思っている場合は、別です。
そんなケースでは、冒頭の言葉は、あなたを救うためにかけられたものかもしれないわけで、ここで言おうとしていることとは、正反対の意味を持ってくるでしょう。

しかし、そうではなく、自分の判断に自信が持てないから、本当は不安だらけで自分に頼れないから、だから誰かにすがりたいという理由で、反論できないことに問題があると言っているのです。

絶対的な価値観が揺らいできている現代では、誘いかけている人も自信のないまま、何かの目的があって人をたぶらかすと言うことも少なくないし、それが生まれる土壌もあると言えるでしょう。

不安な状態に陥ると、正常な判断力を失ってしまうことにつけ込んだ、心理的な詐欺も問題視されている時代です。

そんな時代だからこそ、最後に頼るものは自分自身でなければならないと思います。

そして、自分を頼れると感じられるだけの、不安から解き放たれた状態でなければ、正常は判断力など持てるはずもないでしょう。

そうであるなら、不安から来る行動をもっと問題視しなければ成りません。

何かにすがりたくなるのは、慢性的に不安を抱え込んでしまうからです。
あるいは、過去の痛手から必要以上に失敗を怖れるようになって、自分で判断するのが怖くなっているからかもしれません。

以前どこかで書きましたが、不安や恐怖が生まれるのは、それから逃れられる逃げ場所がどこかにあると信じ切っているからです。
だから、その逃げ場所さえ見つかれば、何とか助かることが出来る、そう思って、「どう考えても答えの出ないことにまで答えを探し求める」心理が、いつまでも続く不安を生み出し続けるのです。

「逃げ場所はどこにもない」
そう吹っ切れたとき、道は開けます。
逃げ道を求めた故の不安は消え去ります。

依然として困難な状況は続いているかもしれませんが、そこに不安がないとき、人はやるべきことを迷わずにやっていけるでしょう。
そして、「ここに逃げ道があるのです。私が教えてあげましょう!」という誘いにだまされることもなくなるでしょう。

頼れるものを見失った時代には、人は不安を解決してくれるならと、安易に何にでも信じてしまいがちです。
しかし、そんなときこそ、自分をよりどころに持たないとなりません。

頼れるものが欲しいからと、外側にヒーローを作り出してはなりません。
頼れる存在や安直な逃げ道ばかり探さないことです。
それをやればやるほど、それが見せかけの安心だと気がついて自己矛盾に苦しむことになってしまいます

時には、きつくても、自己欺瞞を打ち破ってくれる人の言葉に耳を傾けてでも、自分を頼れる存在に成るまで取り戻さないとならないのです。
結局は、その解決こそが、不安などなくてもかまわないものだという心境にまで自分を運んでくれるでしょう。
途中までは、厳しくても、安易な逃げ道を選ばないことです。


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