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許せる人と許せない人

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「許せる人と許せない人」というタイトルは、自分自身を「許せる人と許せない人」という意味です。自分以外の誰かを許せるかどうかという意味に思われたかもしれませんが、その二つはいずれ同じことだとわかってくるでしょう。それであえて「自分自身を」と冠することをやめたタイトルにしました。

さて、周りの人たちを見ていれば、自分なりに気付くことがあると思います、「自分自身を許せる」ことが、容易である人と難しい人がいるということをです。

あなたも自分を許せないことが多いと感じているかもしれません。あるいは他人を許せないと思うことの方が多いと思っているかもしれません。

いずれにせよ、人は多かれ少なかれ、許せない自分を抱えていますが、それを特別問題だと感じない人もいれば、その一方で、たえず許せない自分に苦しめられている人もいるでしょう。
自分を許せない人は、自由に自分自身で考えたり、あるいは自分がいい気分でいることに気が付くと、すぐにそれを打ち消し、自分を責めることを考え始めたりします。

自分自身を許し受け入れられる度合に違いがあることは、その人の能力や考え方や、その人が背負った責任ではありません。
少なくとも、自分で自分のことを振り返ることができるようになったスタート時点では、残念ながら、その人の責任ではないハンデを背負っている人もいるのが事実でしょう。

その違いは、幼少期の育てられた環境などに影響されます。
自分でまだ物事をよく考えられない幼い子供にとっては、自分が経験したことの責任が自分にあるのか、両親など周りの人にあるのか判断することはできません。

幼い子供は、怖いことが起きたら、これは自分がそのときどういう状態にいたかが、その原因であったと考えても不思議はありません。
自分と他人という区別もはっきりしなかった時期においては、とにかく怖いことが起きたと感じたことと、自分自身の状態とを結び付けて記憶してしまうでしょう。

それが言葉と結びつかないころに起きた事件ほど、大人になってからその結びつきを思い起こすことは困難なものになるでしょう。

自分を許せない状態が起きるとき、私たちはなにかわからないけれど、自分が悪いことをしたような気分になり、自分を許せないと感じるのです。それは、今起きていることが刺激となって、かつての怖かった記憶を呼び覚ましてしまったからではないでしょうか?

もちろんそれは、今起きていることとまったく同じことが起きたわけではないのですが、しかし特定の記憶を呼び覚ますには十分な刺激になりうるのです。

原因がはっきりした不都合が起きただけなら、私たちはいつまでも自分を責めたりせず、被った被害を受け入れたら、やがてそれを忘れてしまうでしょう。

いつまでも許せないでいるのは、そのことを繰り返し考えては自分を責めてしまうからです。

両者の違いとは、はっきりしない過去の記憶がそこに入り込んでくるかどうかという点です。

記憶はそのときの感情や身体の反応と結びついています。
それが呼び覚まされると、現実に起きたことだけでは、その一連の反応が完結しなくなってしまうのです。

ですから、いつまでも許せない状態が続くとしたら、そこにある恐怖や不安の感情と取り組まなくては解決できないのです。

自分を許せないときは、自罰的にその感情が働きます。他人を許せないときは、他罰的にその感情が働いています。どちらも起こりえますし、それらはちょっとしたきっかけで反転するものです。どちらにしても、そこには許せない誰かを作り出す記憶が存在するのです。

では許せないと感じるとき、どうすればそれから解放されるのでしょう。
それは、自分か相手を罰することで解決するものでしょうか?
今までの話から考えれば、それは見当違いだとわかるでしょう。

あなたが許せないのは、自分以外の誰かでもなく、自分自身でもなく、自分の記憶の中にある「怖い人」がその原因なのです。

ですから、まずはそれが誰であるのかに取り組むことが、根本的な解決には必要になるのです。しかし、誰か?を突き止めることは容易ではありません。
一つには、はっきり誰がその怖い人であるかを記憶しているとは限らないからです。
もう一つは、怖い人のことは、考えることすら避けてしまう反射的な反応が、長年の間に身についているからです。

ですから、これに取り組むには、まず自分でコントロール可能な、後にあげた自分の反応の仕方から取り組むべきでしょう。
今までで怖くて、すかさず目をそらそうとしてきた自分を何とか、そのままの状態で踏みとどまるように練習してみましょう。
すかさず、他のことに目をそらしたり、考え自体を抑圧してしまわないようにするのです。

最初は耐えられないくらい怖いことかもしれませんが、「怖い人」は実際に存在するわけではなく、あなたの記憶にすぎないことを思い起こしてください。

最初の恐怖を通り過ぎれば、そこには不安だけれど、居心地はとても悪いけれど、耐えられないほどの状態ではないことを発見するでしょう。
あなたが、恐怖から目をそらすたびに、それを耐えられないほど怖い存在に作り上げてきただけなのです。

もちろんいつまでもその状態に居たくはないでしょうし、その目的は、「怖い人」と、それに反応する自分がそこに存在することを見出すことにあります。
そして「怖い人」とは、自分以外の誰かではなく、自分の記憶の一つにすぎないこと、その記憶に反応しているのも自分自身であることを理解し、対立する存在があるわけではなく、ひとつの自分自身としてそれをトータルにみられるようになることです。

自分の中にいる、「怖がらせる恐ろしい人」という記憶と、「おびえて怖がっている幼い自分」という記憶が、お互いを独立した存在だと主張しているのをやめさせて、一人の自分に統合するのです。

「怖がらせる人」も自分自身の中にいて、時には他の誰かにその力を及ぼそうとしていたことを思い起こしてください。
「怖がらせる人」に似た存在を見て、自分の中の「おびえた自分」が反応し始めたことがあることに気が付いてください。
どちらも、大事な自分自身なのです。それを受け入れましょう。対立ではなく和解しましょう。

恐怖が自分の中で解決しない限り、自分に起こるいろいろな機能不全はいつまでも続きます。それが完全に解決できるかどうかはわかりませんが、少なくとも、たえず不安になる状態からは、どんどん抜け出していけるでしょう。

そして、他の問題と同じように、「自分自身を許せない」ということも、気が付けば解決していくのを発見するでしょう。

自分を許せないとき、そこには「怖がらせる自分」と「おびえている自分」が存在します。表面的に見れば、片方がもう一方をいじめている関係であり、両者は対立する存在です。
しかし、「怖がらせる自分」は「それではだめだ」とあなた自身を責めているし、「おびえている自分」もまた、「こんな自分ではだめだ」とあなた自身を責めているのです。対立する存在のようでいて、両者は責める側と責められる側の関係であり、両方が必要なのです。そして、見方によっては両者は結託してあなたを責めているようにも見えます。
そこにあるのは、「私はいけない子なので責められるべきです」という感情状態を作り出しているのです。それがかつて存在したかもしれない状態の再現なのです。

それが起こらなければならない感情なのであれば、逆らわずに起こらせてしまいましょう。それもまた来ては去っていく状態の一つなのです。
あなたが、さらに「このままではいけない」と「頭で考えて」抵抗しなければ、それ以上問題は大きくならないでしょう。
同じことは、誰かを恨んでいるときにも言えます。あなたが何度も繰り返し、「あの人は許せない」と考えなければ、それもまた通り過ぎて忘れ去る感情状態なのです。

自分を許せない人は、
自分の考えを自由に表現できません、
自分がでしゃばるのはいけないことだといつも言い聞かせています、
自分がいい気分に浸っているのに気がつくと、すぐに自分にはそんな資格はないと思ったり、そのうち恐ろしいことが起きるかもしれないと不安になったりします、
時には許せない自分の身体に罰を与えたりすらしてしまいます。

こんな状態でいては、とても自由にはなれません。ありのままの自分を感じることもかないません。何をしても、いつも恐怖と不安と不満が付きまといます。
ですから、この状態を何よりもまず通り過ぎるままにする必要があるのです。
記憶の対立や共謀や暴走に手を貸すのをやめなければなりません。
抵抗せず、問題視せずに、感情をそのまま行かせましょう。
あなたがありたいのは、一瞬たりともいやな気分にならないでいたいことではないのです。それに抵抗せずに、過ぎ去るのを見ているのが最善の策なのです。

自分を許せることが増えてくるほど、他人を許すことも容易になることに気が付くでしょう。これらは同じ原因から生じた裏返しの感情にすぎないからです。
許せない人が存在すると思うとき、あなたの記憶と記憶が争いを起こしているのです。

それは、実在の人ではないこと、自分でも、相手でもなく、自分の記憶の暴走にすぎないことを思い起こしてください。どちらも大切なあなた自身であるので、受け止めて許してあげてください。

自分の中の記憶の間のトラブルにすぎないと思えるとき、あなたは一歩離れて自分を見ていることに気が付くでしょう。その自分から見たとき、「自分を許せない自分」もまた、客観的に見ることができているはずです。
怖がらせている自分はいますか?
おびえている自分はいますか?



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Re:  不安神経

> 何時もタオの思想を学ばせております。
>
> ありがとうございます!
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> LINEのマークがあるのですが、LINEのタイムラインにシェアしてもよろしいのでしょうか?
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> 実は一件だけシェアしてしまったのですがだいじょうぶですか?
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すいません、あまりLINEに詳しくないので、ご存知の方にお聞きください。

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