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感情が訴えかけるもの

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私たちは言葉を使った思考と比べて、感情を判断の材料にすることに躊躇するのではないでしょうか?

たとえば「感情に流されるな」「主観で判断せず客観的な判断を下せ」というように、どこか感情が伝えるものは曖昧で不確かなところがあると教えられてきました。

たしかに、扱うものによっては、そのときの気分で判断が変わっては困ることも多いわけで、感情に左右されない判断が有効なことも少なくないのです。

「今日は気分がいいから、おまけしちゃおう!」と言われれば、お客さんは喜ぶかもしれません。
しかし、逆に気分が悪いから値上げ、と言われたら怒るでしょう。
また、そんな商売の仕方を見ていた管理者は、その販売員を指導し直さないといけないと思うでしょう。

誰が考えてもおなじ結果が出るような内容については、このように感情ではなくルールに基づいた判断が必要であり、その場合は言葉というものは非常に有効であるわけです。

しかし、私たちはそんなはっきりした世界にだけ生きているわけではありません。

言葉では説明できないような、また説明されることのないまま、無意識に行っている行動の方が実際には圧倒的に多いのではないでしょうか。

たとえば、わかりやすい例で言えば、今日は気分が乗らないと思っているとき、理由はわからないまま、いつものペースでは作業が進んでいないということがあります。

これなどは言葉で理由を説明できないけれど、確実に行動には変化が現れ影響を受けているわけです。
気分が乗らないと意識できればいい方で、全く無意識に行動は影響されているのです。

そもそも私たちは最初から言葉を使って考えていたわけではありません。

幼児語から始まり、だんだんと言葉を覚える中で、言葉によって考えるという方法を覚えてきたのです。

それ以前にあったものは、感情と実際に自分が体験した経験がすべてです。

しかし感情や経験だけでは非常に個人的なものに限られるわけで、人とのコミュニケーションは当然言葉に頼ることが多くなってきます。

そして知ってか知らずか、言葉で伝えればそれで伝達終わり、相手も解ったはずと思ったりします。
あるいは、自分の思考の中でも特定の言葉を使うことですべてが完結したような気になって、他のことを切り捨ててしまうということが増えていきます。

言葉に頼ることが増えた分だけ、感情が訴えているものを軽視するようになり、さらに進めばそんな曖昧な訴えはいらないとか言って邪魔者にするようにさえなってきます。

そのようにして、感情によるコミュニケーションは対人的にも、自己との対話の中でもだんだんと退化してきたと言えるでしょう。

ですが、相変わらず感情の訴えるものは重要であり、言葉という制限された不完全な伝達手段などよりもずっと重要なことを教えてくれるものです。

感情というものを捕まえるのはなかなか難しいし、はっきり自覚できることはさらに難しいのです。

しかしもっとも深い感情の中に、もっとも根源的な真実が隠れています。

それをないがしろにした、言葉だけの真実では自分の表面しかとらえることは出来ません。



ではどうすれば感情とのつきあいをもっと取り戻すことが出来るようになるでしょう。



単純に逆のことをやるしかありません。



◆言葉だけに頼るのをやめること。

◆感情の訴えにもっと耳を貸そうという意識を持つことです。



「これは○○(特定の言葉)だ。だから結論はもう出ている。」式の判断ばかりしていないで、それにに対して本当に正しいのかを問い直すことです。



もちろん状況によっては正しいのは前述の通りですが、判断の下せない曖昧なことまで言葉で強引に処理しようとしていることも考えられます。



そして、実際に感情が訴えるもの、気分の変化にもっと注意を向けて、何を訴えようとしているのかを、言葉や論理ではなく「感じ取る」ようにしてみることです。



言葉に頼ることが多い人ほど、「そんなことをして何になる?」と思われるかもしれません。

しかし重要な感情の訴えを1つ理解できた後、それがもたらした自分の行動の変化を体験してみれば、それが世迷言などではないことがはっきり解るでしょう。



効率だけがすべてではありませんが、どれだけ理屈では効率的なやり方という結論が出ていても、自分の感情の訴えに叶った行動と、それに逆らった行動とでは、大きな差が出てしまうのです。



なぜかそのあたりは真剣に追求されることは少なくて、一部の直感的に理解している人だけがうまくそれを利用して行動しているのです。



そして言葉に頼ることが多くなるほど、実際の体験が訴えかけるものを無視して言葉の方を採ってしまうようになります。



それがだんだんと自分を2つに分離させ、心身のバランスを崩してしまうことになるのです。



自分が頼りがちな言葉があると思ったら、定期的にリセットして単なるニュートラルな言葉に戻した方がいいでしょう。



特定の言葉に異常にこだわりだしたときの人たち見る機会は少なくないと思います。

あなたがそれから離れて見ていられるとき、いかにそれが異様で理解できないものになるか経験されたことがあるでしょう。



それはその特定の言葉だけでなく、それに結びつけられたたくさんの信念の固まりが、他の選択を考えられなくしてしまうのです。



そのような過程で作られた安定感ほど壊れやすいものはありません。

その至る所で、感情を無視して作り上げたために、一カ所崩れれば、一気に連鎖反応を起こして至るところで、感情が反旗を翻してきます。



完璧に練り上げたはずだった計画も、ひとつの挫折で一気に自信を失ってしまうのです。

理論武装して絶対勝てると思っていても、たった一人が感情的に反対すれば、全部壊れてしまうことも良くあることです。



それは理論が悪いのではなく、その作られ方、感情を無視して作り上げたところに問題があったのです。



100のいい点を論理的に並べ立てても、お客さんは買う気にならない。

しかしたったひとつの感情的な琴線に触れれば、「そうよ、それが聞きたかったのよ!」と言って一気に買う気になるのです。



信頼できる判断は、そこになんの曇りもないことでわかります。

言葉の上では正しく見えても、何か気に掛かるものがあるなら、感情を交えてもう一度検討し直した方がいいでしょう。



力で押し切っても、いずれほころびが生じるからです。



『やる気はあるけど、何か気分が乗らない』と言って、そのうち直るだろうとを期待していてはいけません。



『気分が乗ってきたら、そのときはやるよ!』と自信を持って言いきれるように、そのくらい自分の感情との結びつきを深めてやるのが一番いいのです。



そうすれば無理矢理自分を駆り立てるようなやり方が、いかに問題が多いかも、すぐに解ってくるでしょう。



無理なく動いていることが、いかに楽で効率的で、不安も恐れも作り出さないかが解ってきます。



曇りのない判断とは、トータルな自分とのつきあいが出来てこそ生まれてくるのです。
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