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罪悪感によるコントロール(redux)

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罪悪感というのは、誰もが根深く影響されている感情の一つです。

しかし私たちのほとんどは、罪悪感について曖昧に理解しているために、ついつい不要な後ろめたさを感じながら、それが仕方のないことだと思って犠牲になったままでいるのです。

罪悪感というのは、本来は、実際に自分が誰かを精神的あるいは肉体的に抑圧したり、傷つけたりした場合に感じるものです。

あなたの行為によって、誰かが能力を発揮したり、自由に表現したりすることを制限したり、あるいは喜びを奪ってしまうようなことになったとき、あなたはそれに対して罪悪感を感じるでしょう。

このような本当の罪悪感というのは必要なものです。なぜならそれを何とも感じないとすれば、他の人を傷つけることを何とも思わない人になってしまうからです。


しかし、このような本物の罪悪感とは別に、誰かに押しつけられてしまった「無実の罪悪感」とでも言うものが存在します。

それはとても日常的に使われているので、区別ができなければ本物の罪悪感と同じようにあなたを苦しめることになります。

たとえば、このような母子の何気ない会話。

「楽しそうでいいわね。お母さんは家にいてやることがいっぱいあるから、自分だけで楽しんできなさい。いいんだよお母さんは慣れているから、家で我慢して用事をやっているわ。」

このように言われれば、子どもは、楽しいはずのイベントに後ろめたさを感じながら出かけなければならないのです。

子どもは、別に何も母親を抑圧するような行為をしているわけではありません。

本来なら思いっきり楽しみに期待をふくらませて、出かけていい場面なのです。

このようなときに子どもが感じているのが、責任のない罪悪感、無実の罪悪感なのです。

そして、たとえ無実の罪悪感であっても、その人を苦しめる点では自分に責任のある罪悪感とかわりはありません。


では、なぜこのような責任のない罪悪感を感じてしまうことになるのでしょうか。

それは、人間関係というものの基盤に存在する精神的な依存によるものです。

つまり、「こんなことを言ったり、やったりしたら、相手から悪く思われたり、嫌われたりしないだろうか?」という思いです。

「人から悪く思われる」ような行為を自分がしてしまうことが、本物の罪悪感の時の他人への抑圧行為のかわりに存在しているというわけなのです。

あなたは自分が言ったことややったことが原因で、相手の表情にかすかに浮かぶ不快感を見逃しません。

これを見たあなたが自分自身に対して下す評価が、あなたに責任の持てない無実の罪悪感を抱かせることになるのです。

そして、あなたはこのような無実の罪悪感を感じるのと同時に、その裏返しとして相手をコントロールしたいときにこの無実の罪悪感を利用しようとしてしまいます。

誰かがあなたのやり方を批判したり、あるいはそもそも相手のことを善く思っていない時、あなたは自分を正当化するために相手に罪悪感を感じさせることでコントロールしようとするのです。

相手がその行為に罪悪感を感じれば、あなたの正当性を主張することが出来るかのように感じてしまうわけです。

このような意識的、無意識的な罪悪感による他人のコントロールは、日常的に行われていますから、あなたもそこら中でその犠牲になっているのではないでしょうか。

はっきり後ろめたさを感じる場合もあれば、なんとなく気が重いなという感じを持ってはいても、何が起きているのか気がつかない場合もあるでしょう。


そして、親子関係とか特定の人との関係では、それが毎日のように繰り返されるために、当事者は毎回うつを感じることを繰り返すことになります。

それは、その人の性格そのものにも影響を与えてしまいます。

このような不当な罪悪感から逃れるためには、まずは罪悪感を感じたときの自分の感情をよく観察してみることです。

そして、それがあなたが誰かを押さえつけたために起きた本来の罪悪感であるのか、それとも誰かの意向によって自分が押さえつけられている為に起きた罪悪感なのかを区別することです。

また、それと共に「自分の感情に責任を持てるのはその人自身にしか出来ないものだ」という原則を思い出すことです。

「あなたのおかげで、わたしはこんな気持ちにさせられた。」という脅しには乗らないことです。

その人が自分でそのような感情を持たないことを選択しない限り、あなたにはどうしようもありません。

あなたが脅しに乗って相手に従ったとしても、相手はすぐに同じ状況をまた作り出して、あなたに罪悪感を迫ってきます。

相手は、このやり方で相手をコントロールすれば、自分の不安感を何とか出来ると信じていて、それ以外の方法に気づかないために同じことを繰り返しているのです。

自分の不安感を本当におさめるためには、原因となっている自分の不安と向き合うしかありませんが、それを恐れ避けようとするために、誤魔化す方法として罪悪感で他人をコントロールしようとしているのです。

そして同じことは、あなた自身もついついやっていることかもしれません。

どちらにしても、不当な罪悪感への脅しは拒否すると決心することや、自分からもそのような方法で相手をコントロールすることをやめようと決心することです。

相手がその方法の常習者であるほど、あなたの拒絶に対する抵抗があるかも知れません。

しかし、まずはあなたがそれを拒否することを繰り返し選択して、あなた自身が不要な罪悪感から解放されることが肝心です。

そして、あなた自身がそれから解放されるのを見て、相手も自分の無駄なやり方を考え直すときが来るかもしれません。

相手にそれが出来なくても、あなたがそれに罪悪感を感じてはいけません。

それは相手の人が自分自身で選択することだからです。あなたが強要することではありません。

「そんな冷たいことはできないわ。」と思わせるのは、このような罪悪感そのものなのです。

「罪悪感によるコントロール」という手段に関して、あなたは加害者にも、被害者にもならないと決心すれば、抵抗には出会うでしょうが、やがてあなたのまわりからそのような方法をとる人もいなくなってくるでしょう。
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