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一億総白痴化から50年

大宅壮一氏がテレビ文化に対して「一億総白痴化」という言葉を使ってから50年経ちます。
この場合は、おそらくテレビというものが、自分で考えることをしなくなるという受動的な面への警告だったと思います。

しかし時代はいよいよテレビの持つ機能を双方向化したり、あるいはネットと結びつける方向に向かっています。
パソコンは相変わらず使わないという人は一定数いますが、テレビがネット化すればそれはどうなっていくかはわかりません。

しかしここで言いたいことはそういう話ではなく、テレビなどのメディアも絡んだこの時代への別の意味の警告です。

それは空白の時間を持つことを無くそう、無くそうと働いているのではないかと思う時があるということです。

空白な時間、静かに自分を振り返るという時間は無くしてはいけないものの様に思います。

しかし、たとえばテレビなどを見ていれば、「こんな時間の使い方が出来ますよ」「次の○○ウィークは△△へ」「家でごろごろしていないで○○へ行きましょう」「ちょっと時間が余ったら携帯で○○」といたCMが大量におそってきます。

なにか空白の時間を持つことを恐れている様な気さえしてきます。
実際にそういう人が増えているのかも知れませんし、社会がそれを後押しするのかも知れません。

TV見過ぎ


なにかボーとして過ごしているとただ怠けているように見えるかも知れません。
実際そういう場合もあるでしょうが、だからといって何もしないでいることが単なる無駄な時間ではないと思います。

何かをしているとは、実際に身体を動かしている場合もありますが、それよりも思考を忙しく働かせていることの方が多いでしょう。

空白の時間を避けるといったのは、この忙しい思考の働きによって乗っ取られてしまっている結果ではないでしょうか。

特に何か目的を持って思考を働かせている場合には、無駄な時間は思考によって文字通り乗っ取られてしまいます。

そんなことをするのは無駄な時間だから、もっと生産的なことに時間を使おうというわけです。

ただこのような空白の時間が本当に無駄なものであればいいのですが、そうではなさそうです。
仕事などで忙しい期間が続けば、身体を休めることはもちろんですが、それ以外にもどこかのんびり出来るところで時間を過ごしたいという思いが浮かんでくるでしょう。

そしてそれは仕事の反対のものとしてレジャー等を求めるという意味もあるかも知れませんが、静かな時間を持ちたいという要求から来るものも含まれているはずです。

空白の時間、静かなで自分を取り戻せる時間はそれほど軽んじられていいはずがない様に私には思えます。
情報社会という意味では、今ほど忙しくなかった昔は、空白の時間、余った時間というものがもっと自然に存在した様に思います。

いまは社会全体が忙しくなって、絶えず何もしない時間をなくそうと働いている様に思えて仕方がありません。

急ぐロボット


ワーカホリックは強迫的に何もしない時間を避けようとします。
以前の記事で書いた様な思考の働きから考えれば、それもうなずけます。

そしてもう一つの理由は、これも思考の働きから来るものでしょうが、自分の実存自体を正当化する理由を求めたいと言うことです。

たとえば「自分が存在するのは、これをやりとげるためだ」というような理由です。
しかしそんな正当化は証明のしようのないものであって、いくら思考を働かせても出てくるものでもありません。

それを解決するには、実存はそのままであること自体で正当であると思うしかありません。
そしてそのことを実践することが、唯一本当の実存そのものに接する機会かも知れません。
考えて言葉で意味を見つけようとしないで、そのまま存在することを感じ取ること、それには静かで思考に邪魔されない時間を持つことが必要です。
それは思考で解決することではありません。

次の目的に意識を向けることで、直面することを避け続けようとしても、それは解決にはなりません。

あなたが自分に正直であれば、それに気づくと思います。
あなたの内部から感情や身体の変化によって警告として訴えてきます。

あなたが思考に追い回されていれば、大丈夫うまくいっているよ、と言い聞かせるだけかも知れません。
その場合、空白の時間を持つことを避けているのは、あなたが思っているよりずっと深刻な結果をもたらすものに思えます。

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非公開コメント

こんばんは!

あっ、この記事の内容分かります。
なので、最近僕はTVを見なくなりました!
マスコミやCMの情報から、無邪気な悪意を
感じるような気がしてます・・・
それに、元の自分を取り戻そうと思いまして。
空白な時間を持つことで、自分の内面と対話
できるような気がします。
ただ、代わりに最近ネットを見る時間が増えまして。
悩みどころです。

Re: こんばんは!

洋さん
メッセージありがとうございます。

> それに、元の自分を取り戻そうと思いまして。
> 空白な時間を持つことで、自分の内面と対話
> できるような気がします。

すばらしいことですね。
自分と向き合わない限り問題はお墓に入るまで抱え込むことになります。
一方で問題から目をそらすものは、せっせと提供してくれる人が満ちあふれています。
緩慢なる自殺という言葉がありますが、これは即座の心の自殺行為ですね。

> ただ、代わりに最近ネットを見る時間が増えまして。
> 悩みどころです。

ネットはテレビと比べれば選択の余地がありますね。
しかしそれだけに見極める判断力も必要になります。
なおさら自分をしっかり見ておかないといけませんね。

名前間違えです

こんばんは!

あっ、一つ前のコメントの洋ってはねのことです・・・
なぜか、洋ってパソコンに記憶されていまして。
混乱させてしまいまして、ごめんなさい。

ちなみに、本名でもないんですよ。。。
謎です!

Re: 名前間違えです

> あっ、一つ前のコメントの洋ってはねのことです・・・
> なぜか、洋ってパソコンに記憶されていまして。

はい、ブログの方へ伺ったので、誰からかはわかってましたが、
投稿名を尊重してそのまま回答しておきました。
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