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求めない(4)

限界までもとめないこと。

思考は目標を追求し始めると、どこまでも終わりがありません。
それは、どこかで私自身から離れてひとり歩きを始めます。

1つのステップを登り詰めると、次の目標を探します。
そこには「もっともっと」しかないのです。

原子力発電までは、なんとかOKだったかも知れません。
しかし核爆弾を作ったことで、それは人間の手に負えないものになってしまいました。

お城

○○王の宮殿跡が発見されます。
それはすばらしい宮殿で、すばらしい建築、金銀財宝が眠っているかも知れません。
しかしそんなものは個人が生きていく上では何の役にも立たない。
王様自身にとっても、最初はすばらしいと感じるかも知れないが、そのうちボロ家に住むのと対して変わらなくなります。
最後には財宝の発掘を狙う人間の餌食にされるだけになってしまいます。

名声やお金にこだわりすぎたら
もっとずっと大切なものを失う。
物を無理して蓄めこんだりしたら、
とても大きなものを亡くすんだよ。

加島祥造「タオ---老子」より 第44章 もっとずっと大切なもの


ある程度までは、目標を持って努力することは必要なことでしょう。
失敗を恐れて何もしないよりは、意味があることだと思います。

問題はどこで見極めるかです。
1つのステップを達成したら、次に進むのかそこで一度ストップして達成したものを振り返り、味わってみることをするのかをチェックするのがいいと思います。

それをしないと、思考はどこまでも上を目指し続けます。
それはもはや「私」を離れてひとりで暴走し始めます。

もうすこし身近な例で考えてみましょう。
いつも使う日用品はスーパーの安売りを待って買い物する。
これは主婦の方に取って当たり前のことかも知れません。

思考の働きとしては、1円でも安い方が正しいと考えます。
妥当な範囲でより安いものを求めることは問題ないのですが、それが高じると「より安い」の追求そのものが目的になってしまいます。

何件かお店がある場合、全ての店を回って、全ての商品について一番安いものを買わないと気が済まないといったことにもなりかねません。

これ以上時間がかかるのなら、どこかで妥協するというのが普通だと思います。
しかし部分的に極端にまで思考がひとり歩きすると、トータルな見方が失われてしまってそれだけの時間をかけるならもっと有意義な時間を過ごせると言うことが見えなくなってしまいます。

トータルに考えてバランスを取ると言うこと、言葉にすると当たり前すぎて聞こえますが、気づかずバランスを崩してしまっていることも案外多いのでは無いでしょうか。

ビジネスマン


勝つことを追求すると、ずっと勝ち続けなければなりません。1つの方法がダメになると次の方法を探し求めます。バランスは同じ方法を向いたままです。
どこまでも勝ち続けることは不可能だとわかるか、それに疲れ果てるかしないとこの病気は終わりません。

すばらしいスポーツ選手が、まだ現役で続けられるのに引退する場合があります。
勝つことだけに毒されていると、何でもっとやれるのにやめてしまうんだ、理解できないと感じます。
その人はバランスを取り戻したいと思ったのかも知れません。

勝ち続ける病が高じた人は、反転して「勝ち負けが諸悪の根源だ」と言い出すかもしれません。なんとも極端な反転ぶりです。
しかし勝ち負けを捨てることは、反対側にバランスを取ったに過ぎないので、そちら側に極端に走れば別の問題を生み出すことになるでしょう。

その人は勝者のいないゲームを発明するかも知れません。
しかしそんなものは誰もやろうとしません。ちっともおもしろくないからです。

老子が「人の先頭に立たないこと」を信条(三宝の一つ)としたのは、勝敗を捨てろと言うことではないようです。
先頭に立つほど勝ち続ければ問題が起きると言っているのでしょう。

なかには新しい言葉を生み出す人達もいます。
「Win-Winの関係」だから問題ないのだと言います。
あなたも私も勝てるゲームだから、どんどん競争しましょうといいます。

しかし誰と誰が勝つのでしょう。
あなたと私は勝てますが、他の人はどうなるのでしょう。
別に博愛主義者になれと言うことではないですが、部分的に正しさを求めてもトータルに見てバランスが崩れていれば解決にはなりません。


弓をいっぱいに引きしぼったら
あとは放つばかりだ。

うんと鋭く研(と)いだ刃物は
長持ちしない―すぐ鈍くなる。

何もかもぎりぎりまでやらないで
自分のやるべきことが終わったら
さっさとリタイアするのがいいんだ。

加島祥造「タオ---老子」より 第9章 さっさとリタイアする


あなたが一定の仕事をやり遂げたと思ったら、
そしてちょうどいい満足感を感じているなら、
それ以上を求めないことです。

しかし思考はこう言います。
「これは確かに一定の成功を収めた。
しかしまだこの上を目指せる。
このまま次を目指すべきだ。」

これにしたがった時、あなたは今の満足感まで犠牲にして、
せっかく感じた安心をまた放棄して、
果てしなくバランスの行き着くところまで連れて行かれることになります。

身を引く時を見極めることです。

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