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所有するまでは楽しかったのに

夢見る女性


子どもが大人のテクニックを見てあこがれる。

「なんで、あんなにうまくできるの?」
「ボクにも出来るようになるかな」

それに一途に取り組む。
真剣な目つき、あこがれと好奇心、そういった姿に、私たちはほっとしたり、ほほえましく思ったり、勇気づけられたり、純粋さを感じる。

しかし、やがてベテランになってくると、純粋だった追求の対象を、今度は所有したくなる。

「これはもう私のもの。私だけの技術。」
「教えて欲しいって?そう簡単には教えられない。ここまで来るのは大変だったんだ。」

そんなに極端ではなくても、何かが変わってしまった。

あのひたむきな姿とは、別のものになってしまったようだ。
純粋さではなく、どこかみにくいものを感じさせる。

何が変わってしまったんだろう。

あなたは最初は対象にあこがれる。
自分もそうなりたいと思う。そのためには何でもしようと思う。
ただひたむきに、その対象に取り組む。

やがてあなたはその多くを獲得する。
あこがれのものが手に入った。
最高の気分だ。

ここまでは問題ない。

しかし、そのあとは、これを自分のものにしようとする。
この感動をいつまでも自分のそばに置いておきたい。
いつでも手をのばせば届くところに、これを持っていたい。

そしてそれを自分の所有物だと宣言する。

この宣言がやっかい事を連れてくる。
獲得するまでは天国だったが、所有した途端徐々に地獄に変わってくる。

せっかく手にいれたもの、もう絶対手放さない。
これは私のもの、だれにも奪われないようにしないと!

もしどこかに忘れたりしたら、盗まれたりしたら、壊れてしまったりしたら、・・・
失う事への恐れが、いままでなかった恐れが、あなたを悩ますようになる。
これをなくしてしまったら、・・・それは考えるのも恐ろしい。

手に入れるまではよかった。
手に入れた時は天国だった。

しかし、そこに執着が顔を出す。
執着は、これを所有してしまえばいいんだと教える。
所有すれば、これを手放すまいという執着を追加する。

所有するのは、ものだけではない。
「あなたはもう私のものよ」

所有物は、いつでも私の期待に応えなければならない。
「どうしてやってくれなかったの!この前やるっていったじゃない!」

相手は、今回はやりたくなかった、そんな気分じゃなかったのかもしれない。
しかし、あなたにとっては、そんなことは論外だ。

相手の自由など見えなくなるのが、所有だ。
執着心、所有欲、嫉妬が入り込んでくる。

純粋なあこがれは、いつのまにか醜い所有欲に姿を変えてしまった。

何かを手に入れることは、別に問題ではない。
そのあと、すかさずもぐり込んでくる執着に気をつけてさえいれば。
自分のものにしてしまいたい所有欲に気をつけておけばいい。
私の所有物とあなたの所有物に線を引きたがったり、比較する事を控えれば、嫉妬が入り込むことも防げる。

それにはまってしまう、その落とし穴のキーワードは「安定」ということだ。

あなたは昨日と同じ楽しみを確保したい。
だから所有して、自分のコントロール出来るものにしたいのだ。
そして得られるのが「安定」という言葉であらわされるもの。

しかし、あなたが安定したいと思い始めるとき、変化を避けたくなる。
変化は嫌だ、安定の敵だ。
未来を自分の予測可能なものにしたいのが、安定を求める理由だ。
変化なんかしたら、このいま持っている安定が揺らいでしまう。

それが生きるということの難しさを生み出すのだろう。
あなたは安定を望む、しかし生きることは変化の連続だ。
変化を拒めば、徐々に死んでいくことになる。

一直線を望んではならない。
一直線とは安定を表すイメージだ。

あなたは変化を繰り返す波にならなければ生きられない。

何かをあこがれて獲得しようと努力する。
波の頂点に達したら、それを手に入れたら一休みだ。

獲得を続けたり、それ以上の所有に発展しないうちに、
手に入れた時の満足を頂点にして、下向きに方向に切り替えるのだ。

そうすれば、やがて波は下降し尽くしてエネルギーを蓄える。
そうしてこそ、次の獲得に向けてのエネルギーと気力がわき起こる。

その自然の循環に逆らうと、あなたは毎回新しくなるのを嫌うようになる。
もう手に入れいれたんだから、これを大事に抱えていようよ。

毎回新しく挑戦するのは疲れるよ。
あなたが疲れてしまうのは、手に入れた後の休憩を取らないからだ。
手に入れた感激で、もっともっと手に入れようとしたり、このままを維持しようとして、波を頂点のままで止めておこうとするから。
だから、新しい挑戦に向かう気力がなくなってしまうのだ。

毎回やり直すのは嫌だ。
未来を保証してほしい。
もうこれを手に入れたから、このままでいこうよ。

しかし、予測された未来は緩慢なる自殺だ。
あなたが未来予測にあこがれるのは、変化に伴って起こる危険への恐れの反動だ。
それがこわいから、未来を見えるものにしてしまいたい。

それは、最初だけすばらしい考えのように思える。

しかし、見えている未来は、安心を通り越して、だんだんうんざりするものに変わっていく。

なにしろ、行き着く先が見えてしまったのだから。
どんなにがんばっても、行き着くところが見えてしまった。
がんばらなくても、やっぱり行き先は見えている。

あんなにあこがれだった確保された未来は、
だんだん色あせて魅力のないものに変わっていく。

所有しないで、毎回新鮮になれるようリセットを心がけること。
波の循環に逆らわないことだ。
執着ではなく自由な変化を受け入れよう。
安定ではなく、危険をも含んだ変化に挑もう。
嫉妬ではなく、とらわれない視野を持とう。

手に入れることは楽しい、ただし、それを所有しようとしなければ。


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