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純粋な感情とだけつきあってみよう

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私たちが自分の感情に気がつくのはどんなときでしょう。

感情そのものに入り込んでいるときには、気づかないままその状態にあります。

やがて、感情の起伏が変化して、そこから自分が離れる状態が生じるようになったとき、初めて自分が何かの感情にとらわれていたことに気がつきます。

その変化は非常に短時間に起こるので、なかなか最初の状態には気がつきません。
「私はいま怒っている」とか「私はいま悲しい」と自分で言える状態になるのは、二つめの段階になったときなのでしょう。

そして、一つめの状態が終わったとき、感情のエネルギーも治まってきます。
その時に余計な働きかけをしなければ、ちょうど身体の痛みが治まってくるのと同じように、感情もそれが優位な状態から場所を譲り、やがて何もなかったように治まるのです。

ところが、私たちはそんな感情の変化に対して、第一の段階で終わろうとしません。
記憶やら思考やらが入り込んできて、第二段階で感情の再活性化を行ってしまうのです。

かくして、私たちはやっかいな感情に名前をつけ、こいつが現れると、なかなか治まらないものだと学習するようになります。

私たちが、普段から悩まされる感情とは、たとえば次のようなものです。

憎悪、羨望、嫉妬、野心

どれが優位であるかは、人それぞれ異なります。

憎悪の感情を得意とする人は、自分の怒りをもたらす原因を探すでしょう。
誰それが悪い、社会が悪い、自分の不完全さが受け入れられない。

そして、その感情を外側に向ける選択をするのです。
誰かを憎悪の対象にすることで、自分の今の感情を説明づけ、その対象を憎悪することで、自分の混乱したエネルギーを処理しようとします。

言ってみれば、ひとしきり憎しみの感情をその相手に向けて放射する行動、あるいは想像を行うことで気が治まるのを待とうとします。

羨望や嫉妬の感情が優位な人は、何かあると自分と相手を比較します。
相手の行動は、ニュートラルなものであっても、自分に対してわざわざ優位さをアピールしてくるように見えてしまいます。

それとセットになるのは、「それに比べて私の惨めなことよ」という自己否定の感情です。

しかしそれは、私の未熟さを恥じて、相手のすごさを尊敬し、自分もそうなりたいという気持ちとはほど遠いものです。

羨望の感情が私たちを苦しめるのは、「何で私はあのようになれないの?」と言う嘆きと、それに対して惨めさを味わっている自分に対し自己憐憫のような気持ちを維持しようとしているからです。

そして、嫉妬の場合は、その感情が相手に向けられることが多いのでしょう。
「何で私はあのようになれないの?」というよりも、「何であの人だけ出来てるの!」という感じでしょうか。

野心の場合も、やはり他人との比較が伴います。
そして、その向かう先が自分なのです。
絶えず自分にはっぱを掛け続けます。
人一倍向上心に燃え、一見良さそうな感情に思えますが、他の感情よりも自己破綻をおこす危険性も秘めています。

なぜなら、野心は自分を固定してしまうからです。
特定の自分の重要だと思う部分だけを大事にし、野心の妨げになるような自分は、排除してしまう可能性があります。

こうしてあなたはトータルな自分全部を相手にしないで、固定したモデルの自分だけを自分の全てだと信じようとするのです。

かわいそうに、置き去りにされた自分は、いろんな手を使ってあなたに、元の自分に戻ってよと訴えかけますが、野心にとってはそれらは邪魔者にしか映りません。

あなたは、「これは必要な努力だ」、「これは向上心ゆえの苦しみだ」、とムリに納得しようします。
その姿は、まるで野心と置き去りにされた自分との戦いのように見えます。

一度自分を切り捨てる経験をすれば、それはレベルアップして、容易に自分のモデル以外のものを切り捨てるようになります。
もちろんそれは、自分に対してだけでなく、他人の存在に対しても働くのです。

固定したモデルで自分を生きることは、どだい無理のある話です。
固定した自分は堅くなり、柔軟性を失います。
そして、だんだんそれ以外の自分を選択できなくなります。
「一度言ったからには引っ込めるわけにいかない」が、どんどん進んでしまうのです。
その結果、道理を引っ込めても無理を通そうとするのが、野心というものです。

さて、話を元に戻すと、感情を第一段階で止めておけないのは、その後すかさず思考が入り込んでくるからです。

その思考とは、今見てきたように感情によって異なります。

憎悪とは、一瞬の怒りをその対象とセットにして、こねまわした感情のように思えます。
そのような思考操作を行わない限り、一瞬むっとした相手がいても、それがいつまでも続くことはないのです。

羨望や嫉妬も、自分と他人の格差をあってはならないことだと思わなければ、そもそも大きくなることはありません。
それを大きく育ててしまうのは、何度も繰り返してそれを嘆くからです。
そして、惨めさや悔しさで自分を満たすことで、現実への不満をあからさまに感じることの代わりにしようとするのです。
本当に変えたいのなら、非情な現実を正面から見なければなりません。

野心は上でさんざん述べたように、固定された自己のモデルに合うように、全ての思考を集中させてしまいます。
そして、結果的に成し遂げたことを喜ぶのではなく、先に目的地を定めてしまうので、いつまでも満足することはありません。

他にも人それぞれでお好みの思考を抱えています。
名付けられた感情も他にもあるでしょう。

しかし、細かいことを追求することよりも、肝心なのは第二の段階の思考が、私たちを苦しめる感情を維持させているということです。

それは当たり前すぎて、こういったよく知られた感情は、人間の性であり避けては通れないものというように、悟ったように語られてしまいます。

しかし、それらは完全に消えることはなくても、第一段階で止めれば、ほとんど害はないし、場合によっては存在に気づかまま、通り過ぎるかもしれません。

人によっては、ほとんどそんな感情を引きずらずに生きている人もいます。
そういう人から見れば、「何でわざわざ自分でややこしくしているの?」とひと言で片付けられるようなことなのです。

あるいはまた、自分が普段とらわれていない感情傾向については、他の人が罠にはまっていることは、割と簡単に気がついたりするでしょう。

簡単なことのようでも、こじらせれば、それはとんでもなく被害をもたらします。
そして、どのような感情がおなじみになっているかで、その人の性格が形作られ、さらには人生観にまで影響をもたらすのです。

もし普段から陥りやすい感情があってそれが気に入らないなら、そこに自動的に割り込んでくる思考の正体を見つけてみましょう。

最初は気づくのが難しくても、相手は所詮あなたの作り出した思考です。
一度見つけてしまえば、後は対処はしやすいものです。
気づく習慣をつけていけば、今まで何でこんな事に悩まされていたのかと思う時が来るでしょう。

頑固であるのは、とらわれている証拠なのです。



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