« ホーム »

荘子斉物論~君には主体性がないと言われたら

phm23_0019-s.jpg


タオの英知を得た者は,すべてのものは一つの真理にしたがって起こっていくという原理を理解します。

彼らは個々の物事に差異が存在するとは見ないで,平凡な事物の中に自分も溶け込んでそのままであることに安住するのです。

ものごとは、そのままでその機能を果たしているのであって、自然をそのままの状態で受け入れ保持するのがタオのあり方であると思うわけです。

つまり、自然の起こり方に人為的な意見をさしはさまず、こうあるべきだという、人から見たやり方でそれを変えようとは思いません。

そうやって、自然の起こり方を保全することで、その世界を理解し充実したものを感じ取り、その理解こそがタオへの理解に通じるのだと知っているのです。

「タオに至ればすなわち止む。如何にして止んだかを知ることなく止む。」

これがタオの境地であるということなのです。
自然にやまないのは、すなわち人為的な操作が入り込むからなのです。

また、個々のものの見かけの違いにとらわれて、執拗にそれに固執することが、タオから離れていく原因であり、このような浅薄な見方を「朝三暮四」というのだと荘子は言います。

「朝三暮四」については、以前も取り上げましたが、こういう話です。

猿たちにトチの実を与えるのに、最初朝3個、夜4個与えていたのだが、猿たちが不満を言い出して言うことを聞かなくなったので、「しかたがない、それでは朝4個、夜には3個やることにしよう」というと猿たちは大喜びしたという話です。

実際には合計7個であることにかわりはないのですが、目先にとらわれていると、自分たちの要求を通した気になって満足してしまったわけです。

自分のこだわったとおりに物事が運ぶと満足するのに、同じ結果であってもたまたま手に入ったのでは満足出来ないというのも、「朝三暮四」ということになりますね。

そこでおきていることは、「タオに至ればすなわち止む」ことを自分のはからいが終わらなくしてしまっていると言うことです。

さて荘子斉物論に出てくる話をもう一つ。
罔両(もうりょう・影の周囲にでる薄い影)が影を批判するはなし。

『何でおまえは、主体性がないんだ。主人が動くとおりにくっついて動いているだけではないか。』
『確かに主人にくっついて動いているだけだが、その主人だって自分の意思で動いているかどうか怪しいものだ。どうしてこうなっているかはわからないものだ。』

斉物論風に皮肉った話を書いてみましょう。

教師が生徒に「君はもっと主体的になりなさい。」と諭します。
「主体的になるとはどういうことですか?」
「自分の意思で動くということだよ。」

まじめな生徒は、一生懸命考えます。
自分の意思で動くとはどうすることだろう。
自分がたまたま思いついたことが、自分の意思だとどうやってわかるんだろう?
いくら考えても、その区別はわかりません。

仕方がないので、生徒は教師の行動を観察し始めます。
教師が、自分より偉い教師と話しているのを聞いていました。
そうか、主体性の元とは、自分より偉い人の考えから来ているんだ。

その人の考えをまねて、自分の言葉のように言えるようになると、自分の意思になったといえるのだろう。
そのうち、誰が言い出したことか、もとはわからなくなって、自分が思いついたことだと信じるようになる。
そうなると、「どうして君は自分の意思というものがないのかね!」と語るとき様になってくるのだ。

(^↓^)
主体性がないと言われても、気にすることはない。
どうせ誰にも、本当のところはわからない。
正直にわからないことを知っている方が、いろいろましなことが多い。
権威に屈することもなくなる。
卑屈になるとは、同時に威張りちらす自分をも育てているのだと心得るべし。
自分を証明したくなったら、そこにあなたの弱点が潜んでいる。


Facebookページ:→ 『人生を変える「いいね!」セッション』

PDFでいつでも読めます:↓ ↓
lifehint30.png


関連記事

ACR WEBブログパーツ

テーマ : 心と体にいいことはじめよう!
ジャンル : 心と身体


にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 癒し・ヒーリングへ


現実とあなた自身のずれがなくなるほど、あなたは無理している自分を発見できるでしょう・・・
思考と感情からの解放~そして現実のみを信じる3ステップ|ヒーリング・スピリチュアル | ココナラ

スポンサード リンク







コメントの投稿

非公開コメント

sidetitle最新記事sidetitle
《最近7日間の人気順位》
~ランキング全体をみる~
~ランキング全体をみる~

sidetitle最新コメントsidetitle
sidetitle全記事表示リンクsidetitle
過去の記事はこちらから↓

全ての記事を表示する

sidetitleブログ紹介sidetitle
☆~新刊⌒☆
☆ちゃん見るシリーズ☆


好評発売中


アルファポリス
第2回エッセイ・ブログ大賞
特別賞『タオに生きる』 pao
WebコンテンツPickUP!タオに生きる
【 エッセイ・日記・blog > blog 】
老子の教えに学ぶ
老子のいう「タオに生きる」ということはどういうことなのか。さまざまなアプローチから、自らの考えや学んだこと、思ったことが綴られています。心をやすめ、身体をやすめ、穏やかで落ち着いた生活をしたい……そう願う人たちにとって、ヒントに溢れたブログです。


ez-HTML





PRR
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleカレンダーsidetitle
11 | 2016/12 | 01
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
sidetitleにほんブログ村sidetitle
sidetitleお世話になってますsidetitle
※FC2ブログのリンクですが、なるべくblogpeopleのリンクをお願いしています(右サイドのお友達リンク)
このブログをリンクに追加する
sidetitleスポンサード リンクsidetitle
sidetitleアクセス情報sidetitle
sidetitleジャンル・ランキングsidetitle
[ジャンルランキング]
心と身体
39位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
スピリチュアル
12位
アクセスランキングを見る>>

sidetitle検索フォームsidetitle


もう一つの「タオに生きる」カテゴリー別
Screen Shot_30p ※徐々に更新しています
タオに生きる(人間関係)
タオに生きる(アドバイタ関連)
タオに生きる(YouTube#1)
タオに生きる(YouTube#2)


[上位タグ20]
感情、莊子、思考、怒り、罪悪感、老子、いまここ、人間関係、バイロン・ケイティ、交流分析、タオ、エックハルト・トール、ありのまま、許す、YouTube、老荘思想のコラム連載、不安、過去、無為、OSHO

sidetitleRSSリンクの表示sidetitle
sidetitleアクセスランキングsidetitle
訪問いただいているサイト
(週間 木曜日リセット)
※こちらでタイトルを入れさせてもらっていますが、出したくないとか変更したいという方はご連絡下さい。

sidetitleカテゴリsidetitle
カテゴリーを追加し整理しました。 バイロン・ケイティ、エックハルト・トール、ガンガジ、ムージ、OSHO
sidetitleQRコードsidetitle
QRコード
sidetitleお友達リンクsidetitle
FX