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わたしの責任はどこまで?~許さないこと

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人を許すこと、あるいは「私は私、あなたはあなた」といった話題を扱っていると、よく誤解、あるいは曲解される方がいらして、何度も同じようなコメントをいただきますので、すこし補足しておきたいと思います。

人を許すって言ったって、わざと相手を困らせようとする人がいるじゃないか。
そんなのを、見て見ぬふりしようというのか?
そんな相手がいる以上、許すわけにはいかないんだ。
自分だけOKなら、いいというわけに行かないぞ!
問題を見ないふりして、相手を許せと言うのか?

といったような疑問です。

そこで、「わたしの責任はどこまで?」ということを考えてみましょう。

もちろん、自分の心の状態が原因で、他の人を困らせたり、八つ当たりしたりする人はいるでしょう。

しかし、それはその人の問題であって、私たちが代わりにどうすることも出来ません。その人が自分で変わろうという気にならない限り、どんなにうまく扱っても、最後は相手次第だという事実を見なければなりません。

そして、相手がひどいことをするから、私は怒っている。
その人を何とかしないと、私は納得しないというのは、すでに私の側の問題になっているということを、理解する必要があります。

どんなに腹立たしくても、「許さないで復讐する」というのは、あなたの問題に属することです。

また相手に変わって欲しいのは、私の問題です。
私は、「相手が私が期待する人になって欲しい」と願っているのです。
しかし、それは巧みに「私の願いは、相手の問題を何とかしてあげようとしているのだ」ということにすり替わってしまうのです。

人を変えることは、簡単ではありません。
というよりも、相手が変わる気にならない限り、最後は他の人にはどうしようもない問題だということを認識しなければなりません。

ときには、人はあなたが何かを望めば、よろこんで簡単にやってくれるかもしれません。
しかし、それが起こるのは、相手が変わってもいいと思ったときです。
そして、あなたの望みを叶えることが、相手にとっても喜ばしいことに繋がるからです。

相手のために何かしてあげたいと思うのも、自然な感情だとおもいます。
相手がそう思うとき、あなたが「~してもらえたら、いいな」と感じることは、すなわち相手への依頼になり、それが「かなえてあげたい」という思いに変わるのです。

しかし、一方で人はとことん頑固なものです。
その人にとっての、特有の恐れが関係するとき、他の人から見ればなんでもない変化であっても頑なに拒むでしょう。

それをほぐすことは、簡単ではありません。
あなたが何を望むかなど、相手の問題の強力さには及ばないのです。

別にあなたを困らせることが本当の目的ではありません。
相手の恐れていることが解決しなければ、他人を気遣う余裕は持てないということです。

こじれた問題は、あなたがいくら相手を変えてあげたいと思っても、簡単にはいかないし、それが出来ないあなたを責めることは誰にも出来ません。
どこまで関与できるかを見極めなければ、あなた自身を責め続けることになります。

それは、ときには、専門家が何年もかけて取り組むような問題かもしれないのです。

ポイントや注意点をまとめましょう。

・あなたが実際に変えることができるのは、あなた自身だけだということ。

・相手を変えることができるのは、その人自身だけであるということ。

・あなたの願いを相手が受け入れることは、うれしいかもしれないけれど、あくまで相手次第であるということ。

・あなたが相手の態度を怨んで、許せないで自分自身を痛めつけるのは、もはやあなた自身の問題だということ。

・相手が悪いのだから、ドラマのように相手が罰せられないとゆるさないと思うとき、そこに、あなた自身の問題が隠れていないかを振り返ってみましょう。

・相手が変わらなくても、あなたは自分を喜ばせることは出来るのです。

・「相手が変わらない、だから私もこんなことをしてしまうのだ」というゲームは、非常にありふれたもので、時には社会も後押しするようにも錯覚します。
しかし、自分はそれに、はまってしまわないようにしましょう。
そこから先は、あくまであなた自身の問題なのです。

・どんなにひどいと思っても、相手を許しましょうという考え方があるのは、あなたが相手の問題に汚染されて、自分の問題にまでしてしまわないようにと言っているのです。

・本当に人を変えようと思うのなら、それだけのパワーをあなたが持っていなければなりません。本当にそこまで関わる腹づもりがあるかどうか確認してからにしましょう。

あなたは、『わざわざ』、わからず屋さんに悩まされる必要はありません。
そんなに暇ではないはずです。それでなくても、あなた自身の問題があるのですから。

ですから、自分が本当にやりたいことに時間を使いましょう。

そして、自分がやりたいことをやっている人こそ、他の人を気遣う余裕も持てます。

また、自分のことも満足させられないのに、相手の問題など理解することも出来ないでしょう。

あなたが自分の要求を素直に表現できるほど、あいての望みを聞くことも自然に出来るようになります。

そのようなことを踏まえた上で、次のように宣言するのです。

 *.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*

ゲシュタルトの祈り

私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。

私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。

そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。

私は私。あなたはあなた。

でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。

たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。

 *.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*.....*

「相手が変わらない、だから私もこんなことをしてしまうのだ」というゲームは、ごく自然でたわいのないことに思えるかもしれません。

そこから発展すれば、第三者に「どんなにひどいか聞いてよ」というゲームになり、悪人のプレーヤーの存在が必要不可欠なものに変わっていくのです。

それが、あなたの許容範囲に止まっていれば、たわいない愚痴話に終わるでしょうが、あなたの中にスッキリしない何かを育て続けてしまうのです。

テレビドラマの主題を探してみれば、そういったゲームで成り立っているのを発見するでしょう。普通なら、敢えて一歩を踏み出さないようなことを、主人公はやってしまう。ゲームが深刻さを増すことが、ハラハラを作り出す。

「ひどい話」であるほど、解決したときの感動が大きいと錯覚する。
「最初から大きくしなければいいだけじゃない」などというのは、御法度になる世界が出来てしまう。

「これと比べれば、私の場合は問題じゃないわ」と思って慰めるのが、カタルシスだと思ってしまう。

ですが、たわいないと思えても、相手を許さないことは、やがて自分自身にも許せない部分を作り出します。
それが、あなたの人間性をも作り上げていくのです。

「許さない」を「許せない」にすり替えないことです。

かくして、社会には、許したい人、許されたい人があふれています。

ヘミングウェイの短編。

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不幸な出来事が重なって、親子は仲違いして少年は父親を置いて家を飛び出す。

息子を捜し続ける父親は、最後に新聞の尋ね人欄に広告を出します。

愛するパコ。
明日の正午、マドリードの新聞社の前で会おう。
すべてを許す。愛している。

翌日の正午、新聞社の前には
許しを求めて800人のパコが国中から集まった。

゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜

参考
幸福セラピー グレン・ヴァン・エカレン
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2005-12-06 /


Facebookページ:→ 『人生を変える「いいね!」セッション』

PDFでいつでも読めます:↓ ↓
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