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判断力の限界~人は信じたいものを信じる

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「人は信じたいものを信じる」というのは、残念ながら人間の心理の弱点のようです。

どんなに冷静に考える人でも、今の自分が信じたいものが目の前に現れると、どんなにそれが飛躍していても論理を飛び越えてそれに飛びつきたくなるのです。

私は何年もこのような文章を書いていて、実にはっきりとそれが現れるのを見てきました。ブログの時代にも傾向は読み取れましたが、Facebookのインサイトなどを調べると、よりいっそうその傾向は、はっきりと見えてきます。

私たちが、読みたいと思う文章とは、こういうものです。

・私が信じていることを自分の代わりに表現してくれるもの。
・それに加えて、少しばかりその延長で新しいことを見せてくれるもの。

つまり、やっぱり私は間違っていないと確認させ確信させてくれるものに出会えば、公平な判断よりも、これこそ正しいと思いたくなるのです。

そして読むのを避けたがるのはこういうことです。

・今の私の信念が揺らぐようなことが書かれているもの。
・密かに否認して見たくないと思っている自分を思い起こさせるもの。

また、これに加えて好まれるのは、自分にも夢が持てると信じさせてくれるものです。ネットの時代になってより顕著になってきたと感じるのは、たとえばこういうことです。

・あなたにも出来ます。この方法を実行すれば。
・もっと大きな夢を持ちなさい。あなたに限界はありません。なぜなら~だから。
・あなたの望みを叶える、誰も知らなかった秘密。

これらもそれが実際に有効であれば意味がありますが、残念ながら、先ほどの「信じたいものを信じる」という弱点を刺激するだけのものも多いように感じます。

どこに問題があるかと言えば、どこかで大きく飛躍した論理が含まれているからです。
ポジティブ思考とか、引き寄せの法則のたぐいは、一見役に立つように思えます。

実際ある範囲では、有効なこともあるでしょう。
自分自身でコントロールできることなら、向上が見込まれる方法かもしれません。

ですが、それと一緒に自分ではコントロールできないことまで好転していく、というように飛躍させてしまうと、どこにそんな根拠があるのかわからないことになるのです。

しかし無理があっても、それらを織り交ぜて語られると、ただでさえ信じたいことだから、少々飛躍があっても「私は信じます」と言ってしまうことになりかねません。

信じたい文章ばかり目に入ってしまうのです。
あるいはいくつか信じられる部分があると、全体も正しいと思いたくなります。

「今の私の信念が揺らぐ」ことを怖れるのは、誰でもそうです。
そこで判断がぶれてしまうのを、恥じる必要はないでしょう。
しかし、だからといって放置すれば、抜き差しならない状態に陥ってしまう可能性もあります。

私たちは、どこかで自分でも「これも考えた方がいいとは思うけど」と感じているのですが、いま目の前にある状況を変えずに済むのなら、いまの信念をそのまま持ち続けたいのです。

あるいは、もうひとつは、何かの恐れを抱えているので、今のやり方を変えるわけにいかないと、しがみついている場合もあります。むしろ、こちらの方が強い抵抗を感じるかもしれません。

抵抗は「この人何を言っているのかわからない」という形で現れることもあります。
信じたくないことは、否認してしまうのです。

ですが、信じたい、そうなって欲しいから信じるという理由で構築した信念は、少しのほころびであっという間に崩れてしまいます。

本来自分自身でもどこか疑いながら無理に信じていなかったことですから、どこかでやっぱり嘘だった、自分でも自分に嘘を言い続けてきたことを認めないといけなくなってしまうのです。

もともと無理なく信じられることについては、信念などと言った言葉で言い聞かせなくても、自然に出来るはずなのです。

ですが、自分でも無理だと思いながら、でも信じたいと言う思いが強いと、「無理が通れば、道理は引っ込む」になってしまう。

もちろん中には、無理を通して力ずくで実現する人もいるでしょうが、その裏で犠牲にしてしまった自分の影の部分は、後から逆襲を始めることになるでしょう。

夢を持つなと言うことではありません。
ですが、自分を騙して何かを信じてしまうことは、必ず破綻します。
自分を騙しきれる人などいないからです。

「良薬は口に苦し」と言う言葉がありますが、自分にとって耳障りの良くない言葉こそ、自分を成長させてくれるものです。
「耳障りの良くない言葉」とは、今の自分にしがみつきたいという抵抗を反映していることだからです。

そのことはわかっていいると言いながら、自分のこととなると判断が甘くなり、もう1つの基準を作ってしまい、頭でわかっていることと、実際の振る舞いにダブルスタンダードを持つことになるのです。

「判断を誤らないためのチェック項目」

◆その信念は本当に正しいと信じられるだろうか?
◆その信念を持っていることで、自分は他の人に対してどのように振る舞っているだろうか?無理に信じさせようとしたり、それを否定する人に過剰に反応していないだろうか?
◆その信念を持っていることで、自分自身に何を言い聞かせようとしているだろうか?「忘れたら大変だぞ」と言っているだろうか?しかし本物ならなぜ忘れたりする?あるいは何か怖れていることと結びついてはいないだろうか?
◆その信念を思い浮かべているとき、身体はどのように反応しているだろうか?重々しく感じている?負担なく軽々としていられる?
◆その信念を使って、自分を何かから守ろうとしているだろうか?たとえばそれを言い聞かせていないと、自分には価値がないと思い始めるとか、はないだろうか?
◆もしその信念を捨てたら、自分はどのように感じるだろうか?またどんな自分になってしまうだろうか?それは望ましくない自分だろうか、あるいはもともとの自分に戻ってしまうだけだろうか?
◆その信念を持つことで、自分の中で犠牲になっているものがいないだろうか?「おまえはおとなしくしていろ」といって押さえつけている自分はいないだろうか?

本当に自分にとってふさわしいことなら、どんな自分も犠牲にしないでいられるはずです。目の前の利益のために売り渡した自分は、必ずつけを払い出すことになってしまいます。張りぼての信念は必ず破綻してしまうのです。



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